業務用冷食・秋の新商品 コンセプトより明確に、時短・簡便に注力

更新情報・今週のヘッドライン

2020年4月第1週号

  • 日本のSMを楽しく ―― サミット・新社長会見

    服部社長
    服部社長

     サミットは1日、東京・西永福町の本社で会見を開き、同日付で新社長に就任した服部哲也前専務と、会長に就任した竹野浩樹前社長が、今後の方針、前中計の振り返り、新中計の概要、新型コロナウイルス感染拡大による影響などについて説明した。新体制では、竹野会長が成長戦略の策定、事業ビジョンの実現、住友商事との連携などを監理し、服部社長が執行の責任を負う。竹野会長が取り組んできた既存の方向性を守りながら、①店舗の楽しさの追求②社員のスキルと組織的な規律の向上③部門横断的な連係取組の拡大などを進めていく。

     前中期経営計画「創革2020」については、最終年度に当たる2020年3月期の売上・利益が、共に過去最高を更新。前中計の目標である売上高3000億円にはやや届かなかったものの、利益50億円は18年度に前倒しで達成した。
     竹野会長は同中計期間を振り返って、「食品スーパーマーケット業界の中でもトップレベルの成長を果たし、魅力ある店作りも実現した。中計の目標はほぼ完璧に目標を達成できたと考えている」としている。
     今年度が初年度となる新中期経営計画「GO GREEN 2022」では、環境配慮、高齢化対応など様々な取組を進める。「Commitment to Create(創る)」「Commit to Change(変わる)」「Comittoment to be the one(一つになる)」ことを社会や消費者に約束し、社員、取引先、来店客が一丸となって社会に必要とされる魅力ある食品スーパーを創造する。
     服部社長は今後の方針について、「これまでも竹野会長、田村詔専務、私の3人によるトロイカ体制で改革を推進してきた。これまでの方向性を継承し、進化させながら、すべての活動を“日本のスーパーマーケットを楽しくする”という事業ビジョンに繋がるようにしていきたい」とした。

    新型コロナ影響 3月は売上2倍の日も

     新型コロナウイルス感染拡大による影響については、巣ごもり需要の高まりやテレワークの拡大などによって、同社の3月の売上が既存店ベースで前年比約115%、全店ベースで約118%と増加した。フェイクニュースの流布などによって売上が急伸することがあり、売上が前年の約2倍になった日もあった。
    「会議などの優先順位が低い業務を延期し、ローテーション性でしっかりと休みをとるなどして従業員の健康に配慮しながら、長期的な需要増に備える」(服部社長)としている。

2020年4月第1週号 その他の記事

2020年3月第5週号

  • 変わる冷凍食品売場、新店で実験進める ―― 量販店各社

    水産、畜産売場の間に冷食売場設置でキット品を販売(マルエツプラウドシティ吉祥寺店
    水産、畜産売場の間に冷食売場設置でキット品を販売(マルエツプラウドシティ吉祥寺店
    リーチイン什器にスライド式の棚を採用(ライフコモレ四谷店)
    リーチイン什器にスライド式の棚を採用(ライフコモレ四谷店)
    健康ニーズに対応した「カラダに元気」コーナー(東急ストア綱島駅前店)
    健康ニーズに対応した「カラダに元気」コーナー(東急ストア綱島駅前店)

     冷凍食品への注目が高まる中、量販店の冷凍食品売場の形が変わり始めている。今春オープンした新店においてはマルエツが通常の冷凍食品売場とは別に畜産、水産売場の間に冷凍食品コーナーを設置。部門を超えてキット品やワントレーを展開する他、ライフコーポレーションは売場にスライド棚を導入することでオペレーションを効率化している。東急ストアも沿線店舗でキット品と健康関連品のコーナー化を積極的に図るなど、都心部の小型店で各社が新たな売り場作りを進めている。

     マルエツは19日、東京都三鷹市に「マルエツプラウドシティ吉祥寺」店をオープンした。
     同店の冷凍食品は、畜肉売場と水産売場の間の壁面リーチイン4面、店舗中央付近のリーチイン12面、日配売場付近の平台1台の3カ所に分けて展開した。
     そのうち、壁面のリーチインには2面分に阪急デリカアイ〈ワンディッシュ・デリ〉シリーズ8品、〈糖質ひかえめ〉シリーズ8品、トップバリュ〈ごはんセット〉8品、〈おかずセット〉3品を展開し、ワントレーを集中展開した。残りの2面分には水産、畜産部門の冷凍ミールキットをずらりと並べた。
     元々、壁面の冷凍什器には水産、畜産部門の冷凍品のみを展開する予定だったが、ミールキットとワントレーを集積して簡便商品としてコーナー化するために、リーチイン2面分の売場を店舗中央付近の冷食売場と入れ替えた。冷凍品の売場を部門をまたいで入れ替えるのは同社初の試み。
     中央部分のリーチイン什器には、10面分に冷食180品を、残りの2面分に畜産部門の冷凍肉18品、水産部門の凍魚21品を展開した。
     3月に東急遠征沿いに新店2店舗をオープンした東急ストアでも綱島駅前店、つきみ野店ともに、小型店にも関わらず冷凍食品売場で定番カテゴリーだけでなく、「ラク☆うまCooking」、「ワンプレート」、「カラダに元気」といった新ジャンルのコーナー展開を図った。健康に配慮した「カラダに元気」コーナーではでは、日清フーズの機能性表示食品や三菱食品〈からだシフト 糖質コントロール〉シリーズを展開した。
     新型什器において店舗規模以上の冷凍食品の品揃えを図ったのはライフコーポレーションだ。同社は2月26日、東京・四谷のJR四谷駅前に今春オープンした複合施設「コモレ四谷」地下1階に、「ライフコモレ四谷店」をオープンした(既報)。
     同店の冷凍食品売場は、リーチイン什器11面分に約200品を展開した。 冷凍食品売場のリーチイン什器にはスライド式の棚を採用している。同社としては導改装店に続く2店舗目の取組。品揃えは、商圏の特徴に合わせて、即食系を強化した。
     各社共通するのは、キット品、プレートメニューの強化。コンビニ冷食が伸長するな、量販店ならではの強みを活かした商品としてトレンドとなりつつある。

2020年3月第5週号 その他の記事

2020年3月第4週号

  • 健康系の市場への定着進む ―― 20年春夏・業務用新商品

     2020年春夏業務用冷凍食品が出揃った。人手不足が深刻化する一方でニーズの多様化が進む調理現場に向けて、各社が時短・簡便対応の商品開発を引き続き強化した。自然解凍品の提案がさらに進むとともに、調理方法の変更による時短・簡便化が図られた。近年、各メーカーから積極的に商品投入が図られている健康訴求商品も徐々に広がっており、独自技術の活用により差別化を図るメーカーも出始めている。加えて、今年は東京五輪開催が予定される中、インバウンド対応のベジタリアン向け商品、ビュッフェ向け商品も投入された。ただし、新型コロナウイルスの影響により状況は一変しており、厳しい環境の中での商品提案となりそうだ。

     ニチレイフーズはハンバーグやコロッケなど定番の進化を図るとともに、野菜と肉をキット化して簡単オペレーションを提案する〈Vegedelica〉シリーズを新たに投入した。“野菜”をキーワードにした健康感のあるメニュー提案は近年、増えつつある。
     インバウンド需要に向けたベジタリアンメニュー〈for VEGETARIAN〉シリーズを投入したのは味の素冷凍食品。餃子や焼売といった同社の得意分野で展開を図る。
     ホテルビュッフェを狙った提案としてはテーブルマークが〈PSロールケーキ〉シリーズから2品を投入。キユーピーも新たにビュッフェ向け、和洋折衷メニュー4品を投入している。
     自然解凍品を充実したのが「魚(とと)豆腐」など魚系メニューを提案した極洋、小付け用やどんぶりの具を提案するヤヨイサンフーズ。ニチレイフーズも〈そのまま使える冷凍野菜〉に新アイテムを追加した。
     その他時短・簡便対応としてはテーブルマークが「お好み焼き(豚玉)」を油調対応とし大幅に調理時間を短縮。また、マルハニチロがノンプリフライ商品を投入する他、ヤヨイサンフーズが焼調整専用ノンフライ商品を新たに投入した。
     健康ニーズへの対応としてはシマダヤが機能性表示食品の「冷凍〈健美麺〉食後の血糖値上昇を抑える稲庭風細うどん」を、日本水産は“速筋タンパク”入りの「魚麺(うおめん)」など3品を投入し、技術力を活かした提案。またマルハニチロが〈おいしく糖質off〉新商品、ケンコーが「冷凍もち麦入り五穀のサラダ」を投入している。

    20年春夏・業務用新商品
2020年3月第4週号 その他の記事

2020年3月第3週号

  • 春の新商品153品、リニューアル94品に ―― 家庭用

     2020年春の家庭用新商品は本紙調査で25社から153品の発表数となり、昨年の136品を上回る結果となった。リニューアル品は94品で昨年の122品から減少している。傾向としては食卓に正面から切り込んだ商品に加え、米飯を中心とした個食ボリューム系商品の充実と麺類における“汁なし”ジャンルの拡大、また、トレー入りや袋ごと食べられるといったより手軽に調理や食事ができる商品提案が目立った。20年ならではの提案としてはオリンピック応援商品も登場。バラエティ豊かな春の新商品となった(詳細を本紙に掲載)。

    2020年春の家庭用新商品
2020年3月第3週号 その他の記事

会社所在地

〒160-0008
東京都新宿区四谷三栄町
7番16号
黒田ビル2階