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今週のヘッドライン|2025年2月第1週号

数量、金額共に過去最高 ―― 2024年輸入凍菜

 財務省が1月30日に発表した通関統計によると、2024年1月~12月の冷凍野菜の総輸入量は116万8538t(前年比104.3%)、金額は3315億円(同108.9%)となった。数量が前年から一転して伸長し、2022年の実績を上回って過去最高を更新した。業務用の伸びなどがけん引した。輸入量が110万tを超えるのは8年連続。金額も過去最高だった。産地別では、中国産への回帰が継続している。価格優位性や安定供給の観点から、業務を中心に実需者のニーズが他産地からシフトしているようだ。

 1月~12月の主要品目別の総輸入量は、ポテト42万3659t(同101.9%)、えんどう豆1万594t(同97.4%)、ささげ又はいんげん2万2475t(同101.9%)、枝豆6万4831t(同98.3%)、その他の豆6477t(同119.8%)、ほうれん草5万7069t(同110.6%)、スイートコーン5万140t(同108.0%)、ブロッコリー7万9631t(同112.2%)、ごぼう8327t(同103.0%)、混合野菜2万3855t(同105.6%)、かんしょ8015t(同99.8%)、さといも2万6872t(同97.8%)、たけのこ143t(同208.5%)、その他の冷凍野菜38万6449t(同105.8%)だった。
 国別の輸入量は、中国産60万3024t(同109.5%)、アメリカ28万3753t(同103.5%)だった。
 国別の伸び率は前年比109.5%の中国が最も高く、オランダ同108.9%、エクアドル108.2%となった。
 12月単月の総輸入量は10万5120t(同106.1%)、金額は291億4600万円(同105.6%)だった。
 主要品目別輸入量は、ポテト3万2684t(同105.8%)、えんどう豆856t(同96.3%)、ささげ又はいんげん2000t(同98.8%)、枝豆5204t(同110.2%)などだった。

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レンジ調理の水産フライ ―― ニッスイ・新商品

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独自技術でふっくらと
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プチ贅沢狙う

 ニッスイは1月22日、春・夏の冷凍食品売場向け商品として新商品10品、リニューアル品7品の計17品を発表した。発売日は3月1日。「お客様に寄り添い、新しい“食”でお客様の喜びに貢献します」をコンセプトに、「ココロを満たす(Satisfaction)」「大切な人とつながる(Communication)」「作る楽しさ(Enjoy Cooking)」をテーマに商品を提供する。
 家庭の食卓で活用できる惣菜を揃えた〈今日のおかず〉シリーズからは「レンジでできる あじフライ」「同 たらフライ」「同 ミックスフライ」の水産フライを発売する。同シリーズの特長は①レンジで簡単水産フライ②こだわりのサクッと衣③独自技術ふっくら漬け込み―の3点。魚を食べたい意識は高いが、調理・ゴミ処理により手作りは避けられがちな中、食機会の多い外食や惣菜からユーザー取り込みを狙う。
 プレートメニュー〈まんぞくプレート〉には「ふっくらごはんとたらと野菜の黒酢あん」を追加。同シリーズの購入者層が20~40歳代の男性に加え、60歳代、70歳代男性も多いことに注目。ターゲット層が好む、魚が主催で野菜とのバランスが良い中華メニューを投入した。CLUBREDシェフ監修品。
 弁当向けには〈自然解凍でおいしい!〉シリーズには新商品「ブロッコリー6種のおかず」を投入。幼児向食〈ニコパク〉には「宝をさがそう!野菜のナポリタン」を追加した。
 「プチ贅沢」需要を狙ったスイーツ商品として投入するのは、甘みの強いバナナをスライスし、ココアバターを配合したチョコレートをたっぷりコーティングした「チョコバナナ」、甘酸っぱいまるごとイチゴに、ココアバターを配合したチョコレートをたっぷりコーティングした「チョコストロベリー」。

冷凍ピザ2品を発売 ―― 日本ハム冷凍食品・新商品

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本格的な味わいに仕上げた

 日本ハム冷凍食品は3月1日(一部2月末)より、家庭用冷凍食品新商品8品を発売する。
 スナックカテゴリーには、冷凍ピザ2品を投入する。新商品のうち「マルゲリータ」(2枚入り)は、大きいカットサイズのモッツァレラチーズをトッピングし、トマトソース、バジルソースを合わせて本格的な味わいに仕上げた。「クワトロフォルマッジ」(同)は、4種類のチーズを使用した香り豊かなピザ。
 はちみつをかけると更に美味しく食べられる。共に同社が約30年間手掛けてきたチルドピザのノウハウを投入して開発した。
 〈中華の名店四川飯店監修〉シリーズには、飯の具2品「麻婆豆腐」「回鍋肉風豚肉の辛味噌炒め」を投入する。
 畜肉惣菜カテゴリーには、人気牛丼チェーン「松屋」の期間限定メニュー「シュクメルリ」を投入する。
 2020年に松屋で初めて販売され、第2回・第3回の「松屋復刻メニュー総選挙」で連続1位を獲得したメニュー。電位レンジボイル調理対応品。
 お弁当カテゴリーの「梅薫るチキンカツ」(5個)は、梅の酸味や爽やかさが感じられるチキンカツに仕上げた。「てりやきハンバーグ」(同)は、醤油、ケチャップ、ウスターソースを使用して甘口の味わいに。「タレづけカツ」は、新潟県のご当地グルメ「タレカツ丼」を意識した薄口のカツ。

新たに丼シリーズ、満足感あるボリューム ―― 日本アクセス

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豆腐本来のおいしさ

 日本アクセスはオリジナルブランドDelcyより、冷凍弁当の新シリーズとして「中華丼」「天津丼」「麻婆丼」の3品を3月1日より発売する。
 「お惣菜やさんがつくる」をコンセプトに、手作り感を大切に、基礎調味料の調合から、おいしさに直結する細やかな食材の盛り付けまでこだわった。
 1食350gの満足感で、〝あんだく〟にこだわり、最後まで楽しめる。単身世帯や共働き世帯の子ども、高齢世帯などの昼食や夕食の食事シーンに最適だ。
 「中華丼」)(355g)は、人参、白菜など6種の具材を使用。「天津丼」(365g)は、鶏ガラスープをごま油で風味良く仕上げ、酢を加えあんに複雑味を出した。「麻婆丼」(350g)は、チルド豆腐を使用し豆腐本来のおいしさが味わえる。  価格は3品とも398円~448円。製造は戸田フーズ。

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