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今週のヘッドライン|2025年1月第3週号

戦略商品更に強化、米飯に「たっぷり卵のえび炒飯」 ―― ニチレイフーズ25春新商品

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色鮮やかで食べ応えのあるサイズのえびを使用
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汁ありも汁なしも

 ニチレイフーズは、春の家庭用冷凍食品の新商品10品を3月1日から発売する。(一部2月1日から)。主食カテゴリーには「たっぷり卵のえび炒飯」。個食麺には“デュアル調理麺”第2弾「コクと旨味の魚介豚骨ラーメン」をラインナップ。世帯の少人数化・単身世帯の増加等に伴うニーズの「パーソナルユース」、毎日の食事で大切にしたい「健康」、独自の美味しさ再現技術で追求する「美味しさの原点」、生活者に選んでもらえる「バリューバランス」の4コンセプトを今春も踏襲しながら主力戦略商品を強化、生活者に新たな価値を提供し続け、冷凍食品市場の更なる拡大を目指していく。

 「たっぷり卵のえび炒飯」は、ふっくらとした食感の大きな卵がたっぷり入ったえび炒飯。色鮮やかで食べ応えのあるサイズのえびを使用した。シンプルな塩味の炒飯の隠し味として、自家製えび香味油を使い、奥深い味わいに仕上げた。(2月1日発売)。
 主力商品「本格炒め炒飯」も焼豚の製造工程を全面刷新、“新ゴロゴロ焼豚”に進化させた。サイズが従来よりも約10%向上し、表面はより香ばしく、中身はよりジューシーに。
 個食麺には「汁あり・汁なし」どちらも楽しめる“デュアル調理麺”第2弾「コクと旨味の魚介豚骨ラーメン」をラインアップした。
 おかずカテゴリーには素材にこだわり、食卓おかずにもお弁当にも使いやすいマルチ規格の「極上メンチかつ」を提案。豚ロース肉とアンガス牛を使用し、肉のゴロっとした食感が楽しめるよう、カットサイズにこだわった。人気の「極上ヒレかつ」もリニューアル。衣と肉のバランスを見直し、肉の厚みを出して食べ応えをアップ。衣を薄くして軽い食感に仕上げた。「たらと明太チーズの天ぷら」はたらのすり身に博多明太子、チーズを合わせた天ぷら。ふんわりとした食感のすり身に、国産大豆を使用した豆乳を加えて滑らかな食感に仕上げた。
 ワンプレート“三ツ星シリーズ”には玉ねぎの旨味たっぷりのソースをかけたハンバーグと、自家製生パスタに揚げなすとベーコンをトッピングしたトマトパスタがセットになった「三ツ星プレートオニオンソースハンバーグ&トマトパスタ」が加わった。
 お弁当のおかずは国産鶏肉を使用したつくねに、香り高い国産の海苔をのせた「海苔つくね」、国産の鶏ささみを使用し梅しそ風味でさっぱりとした味わいに仕上げた春巻「梅しそ香る 国産鶏ささみ春巻」の2品。人気の今川焼は香り高い宇治抹茶を贅沢に使用した「今川焼(宇治抹茶あん プレミアム)」と「クリームチーズ」フレーバーのプレミアムバージョン「今川焼(クリームチーズ プレミアム)」を投入した。
 リニューアル品は「本格炒め炒飯」「特から」など主力品も含め21品。

ギョーザ張り付き改善進む ―― 味の素冷凍食品・新商品

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SM・ドラッグで伸長
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寺本社長

 味の素冷凍食品は15日、東京銀座の同社本社で2025年春季新製品発表会を開催し、家庭用・業務用それぞれの新製品・リニューアル品を発表した。
 今回、「AJINOMOTO® ギョーザ」では“史上最高キレイに焼ける”を更に更新した。「12個完全に張り付いてしまうフライパン」での調理検証では、24年春のリニューアル時には24%だった12個すべてがキレイに剥がれる割合は今回の改訂で約2倍となる54%まで上昇。24年春リニューアル前比較では約9割以上の張り付き改善効果が確認された。
 また、SM・ドラッグでの市場構成が上昇している「レンジでギョーザ」は認知拡大、価値訴求コミュニケーションで市場拡大を図ると共に今回、調理後の耳が固い(歯切れが悪いという)不満によるリーピート課題を解決。皮を薄くし、配合を工夫することで過加熱となる問題に対応した。
 発表会では寺本博之社長が挨拶、「AJINOMOTO® ギョーザ」のブランド戦略について「さらなる品質の向上をお客様にお伝えするために『焼き体験イベント』を各地で実施していく。“味の素グループならでは”のポリシーに則り、餃子の価値を上げ、しっかりと小売店に届けることに、集中的に取り組んでいく。今春の我々にとって非常に大きなチャレンジは「AJINOMOTO® ギョーザ」へのブランド強化だ。日本発のグローバルなブランドにするという、この2年で虎視眈々と計画していたことをいよいよ形にした。「AJINOMOTO® ギョーザ」という新しいブランドを広げていく上での第一歩と捉えている」とした。

楽らく柔らか天然ぶり照焼など ―― 大冷・新商品

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骨なし天然ぶり照焼

 大冷はこのほど2025年2月新商品10品を発表した。発売日は2月1日。
 骨なし魚では、〈楽らく柔らか骨なし〉150g(10枚入り)シリーズに「楽らく柔らか骨なし天然ぶり照焼」「同メヌケ西京焼」の2品が加わった。自然解凍可能で調理の簡素化や人手不足の解消にもつながる利便性の高い商品。「天然ぶり照焼」は、骨を丁寧に取り除いたしっとりと柔らかな一口サイズの照焼に仕上げた。「メヌケ西京焼」は、骨を丁寧に取り除いたメヌケを一晩じっくりとたれで漬け込み、一口サイズの柔らかい西京焼に仕上げた。どちらもホテル・バイキング業態をターゲットとする。
 水産フライ類では、長さが22cmのインパクトのある「ジャンボえびフライ」。バナメイエビを4尾使用し、約100gに仕上げた。エビの食感や味が十分に楽しめる商品。天ぷら類では、彩りよい野菜を3種使用した「野菜かき揚(自然解凍)」、「かぼちゃ天ぷら(自然解凍)」。完全油調品で、自然解凍でも喫食可能となっている。
 畜肉では、「炭火焼鶏もも皮なし切身30」。皮を取り除いた鶏もも肉を炭火で表面を焼き上げた。自然解凍での喫食も可能だ。
 病院向けには、自然解凍の野菜カット品「自然解凍野菜カット小松菜」「同青梗菜」をラインアップ。どちらも約5cmにカットし使い勝手が良い。外食向けにはにんじん、ひじき、黒ごまなどの具材を使いふっくら柔らかな食感に仕上げた「がんもどき13・35」も投入する。

海外成長・収益改善で過去最高益に ―― キユーピー11月期

 キユーピーは24年11月期決算を発表した。連結では売上高4839億8500万円(前年同期比6.4%増)、営業利益343億2900万円(同74.3%増)、経常利益368億7400万円(同80.0%増)、当期純利益214億1900万円(同62.6%増)、海外成長と収益改善で過去最高益を達成した。
 セグメント別では市販用が売上高1867億4700万円(同5.3%増)、営業利益142億7700万円(同43.6%増)、業務用が売上高1700億8600万円(同2.9%増)、営業利益119億5100万円(同89.0%増)、フルーツソリューションが売上高170億100万円(同0.3%増)、営業利益1億9700万円(同38.4%減)。
 売上高は海外の持続的な成長に加え、国内の調味料・惣菜の販売回復および価格改定による単価上昇により増収。営業利益は、タマゴ商品の販売増加および主原料高騰影響の緩和、海外での成長に伴う利益拡大などにより増益となった。
 25年11月期の連結業績予想は売上高5050億円(同4.3%増)、営業利益345億円(同0.5%増)、経常利益366億円(同0.7%減)、当期純利益292億円(同36.3%増)を見込む。

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