ギョーザをブランド化 ―― 味の素冷凍食品

新パッケージはブランドロゴを前面に

花椒香る
味の素冷凍食品は7日、2025年春季家庭用製品として新製品6品、リニューアル品2品の計8品を発表した。発売は2月9日。今春は「ギョーザ」のブランドイメージの根幹となる「AJINOMOTO」ブランドの視認性を高めるため、新たに〈AJINOMOTOギョーザ〉ブランドを立ち上げ、「ギョーザ」「レンジでギョーザ」の2品をパッケージリニューアル。ブランドロゴを前面に押し出したパッケージとすることで迷わず同社製品を選択できるようにした。同社では25年を『「AJINOMOTOギョーザ」元年』と位置付け、ラインアップ、消費者とのコミュニケーションのさらなる強化を図っていく。
新製品では昨年8月に発売し好評のスティック型パッケージに入ったお弁当商品「おべんとPON」に新たに「肉だんご」を追加した。
伸長するハンバーグ市場に向けては〈洋食亭〉ブランドには「レンジでチーズハンバーグ 自家製デミグラスソース」を投入した。トレイのまま電子レンジで約3分(600W)の簡単調理。
米飯では1食食べきりサイズ(200g/袋)の「麻辣飯」「パクチー飯」の2品を発売する。「麻辣飯」は花椒油の香り、豆板醤の辛さと甜面醤のうま味やコクを感じる仕立てで、本格的な味わいに。「パクチー飯」はパクチー好きの層も満足の、パクチーの香りと風味が存分に楽しめる仕立てにし、隠し味にエスニックな味わいに仕上げた。
から揚げには、鶏むね肉などの淡白な食材や味付けが塩系のさっぱりした唐揚げが市場の伸びを牽引する中、ジューシーな若鶏もも肉のから揚げに、相性抜群なレモンの旨塩だれをかけてさっぱりと食べることができる「レモンの塩だれから揚げ」を発売する。
丼の具市場に向けて提案するのは中華料理の中でも人気メニューの麻婆豆腐を冷凍丼の具にした「麻辣麻婆豆腐の具」を発売する。角切り豚丼と豚ひき肉の具材感があり、花椒の鮮烈な香りに辣油と豆板醤の辛みでご飯が進む。
給食無償化の課題整理 ―― 文部科学省

文部科学省は2024年12月27日、「『給食無償化』に関する課題の整理について」を公表した。
同整理では、学校給食法の目的・目標と、近年の物価高を受けて自治体独自が取り組んでいる給食無償化を踏まえて、これからの「給食無償化」については、子育て支援や少子化対策のための基礎的な給付として捉えた際の課題を、以下の4点に整理した。
①児童生徒間の公平性②国と地方の役割分担③格差是正策としての妥当性④効果的な少子化対策。
①児童生徒間の公平性については、給食未実施校などで約61万人が学校給食を喫食していないことや、保護者の支払う学校給食費に都道府県間で1.4倍弱の開きがあることを指摘。
③格差是正策としての妥当性については、経済的困窮世帯(約14%)については、既に生活保護による教育扶助・就学援助により基本的に無償化されていること。給食無償化の範囲の拡大は、経済的困窮世帯に対しては追加的な恩恵はなく、格差是正の観点に乏しいことを示した。
④効果的な少子化対策については、学校給食費(公立の義務教育諸学校および特別支援学校)の合計額は、既に教育扶助や就学援助の適用により無償化されている児童生徒の分も含めて推計4832億円であり、「給食無償化」の拡大には、安定的に同規模の財源確保が必要であること。
一方、全国一律に行う「給食無償化」が少子化対策としてより効果的な施策であるかの検討や、成果目標の設定・検証等を実施した自治体は少数であることを指摘した。
汁なし、パスタ2桁増 ―― 日清食品冷凍
日清食品冷凍の三島健悟マーケティング部長は同社24年4―11月の販売実績について次の通り説明した。
当社4―11月実績は売上・数量共にマーケット推移を上回っている。主軸の冷凍麺もマーケットを以上の進捗。中でも汁なし麺とパスタが売上・数量ともに2桁増と非常に好調で全体をけん引している状況だ。
汁なしは「汁なし担々麺」のCMを昨年12月に「台湾まぜそば」のCMを3月に売ったが。TVCM後も食数が高止まりしており、流入してきたお客様がベースを引き上げている。一方、ラーメン類の中でも汁ありラーメンが汁なしラーメンほどの伸びはなく、猛暑の影響もありマーケット並み。ここは下期以降の課題と考えている。
パスタは乾麺やトマト缶、オリーブオイル等の価格高騰により冷凍パスタ以外の食べ方を失ってしまったお客様がいた。それらのお客様新しい選択肢として冷凍パスタに流れたと分析している。他の食品との比較の中でコスパの良さがユーザーの中で再評価され、買い上げ点数や買い上げ回数が回復している。冷凍パスタの間口は過去最高水準だ。買い上げ点数も昨年に対し大幅に上がっている。
苦戦したカテゴリーは玉うどん。猛暑の影響もあったが、価格改定により食数が減少した。また個食米飯の浸透を図っているが、計画を若干割っている。
新商品動向では下期に〈SPA王〉ブランドから大盛タイプの「喫茶店シリーズ」を発売したが非常に好調。計画を大幅に超える形でプラスオンしている。
〈マ・マー〉ブランドをリブランディング ―― 日清製粉ウェルナ

冷食新パッケージ
日清製粉ウェルナは25年春にパスタカテゴリーの№1ブランド〈マ・マー〉をリブランディングし、1月以降、順次、新パッケージに切り替える。
新ブランドコンセプトは『パスタのおいしさを、すべての人へ』。パスタに関する食スタイルの変化や多様化に対応し、今後もパスタを愛するすべての人から支持されるブランドを目指していく。ブランドロゴ・パッケージは質感を高めながら、現代的で洗練されたデザインへと変更する。
〈マ・マー〉ブランドは1955年に誕生。消費者の価値観、生活スタイルが近年大きく変化し、この先も愛されるブランドであり続けるために今回の70周年を機にリブランディングする。長い歴史の中で築き上げてきた、家庭の定番としての安心感、親しみやすいイメージは受け継ぎ、時代への適合を図っていく。