冷食月間で多彩な行事 PRイベント、特別展示など ―― (一社)日本冷凍食品協会
(一社)日本冷凍食品協会(大櫛顕也会長)は、10月18日の『冷凍食品の日』、10月の「冷凍食品月間」で、PRイベント、新聞、雑誌、ラジオなどで多彩なPR広報活動を展開する。9月30日からの農水省「消費者の部屋」特別展示を皮切りに、「冷凍食品の日」イベントとして、東京・豊洲のららぽーと豊洲で試食イベントの開催。ラジオではニッポン放送で冠番組を放送するほか、九州・沖縄エリアではメディアミックスによるPR活動を行う。広報PRイベントを通じて、冷凍食品の魅力、使い勝手の良さなどを広くアピールしていく。
農林水産省「消費者の部屋」展示は9月30日~10月4日まで、東京・霞が関の農林水産省北別館1階「消費者の部屋」で行う。開催時間は10時~17時(9月30日は12時から、4日は13時まで)。内容は「べんりとおいしいのその先へ 冷凍食品」をテーマに、パネル、ダミーパッケージ等を展示。期間中の30日~3日には会員各社による試食の提供も行われる。また、30日昼頃には会場からラジオの生中継(ニッポン放送)も予定している。
■PRイベント18日、19日
10月18日『冷凍食品の日』PRイベントは、「れいしょくキッチン」のタイトルで、東京・豊洲のアーバンドックららぽーと豊洲の屋外イベント広場で10月18日、19日の2日間開催する(時間は2日とも11時30分~18時30分)。
冷凍食品を活用したアレンジメニューの試食を提供するほか、冷食協のスマホアプリの紹介、レシピブックの配布、パネルの展示などを行い、来場者へ冷凍食品の魅力をPRする。また前日の17日には都内でPRイベントのメディア向け発表会を行い、大櫛会長とゲストタレントのミニトークショーも行われる。
10月25日、26日には東京都消費者月間実行委員会による「見て、聞いて、話そう!交流フェスタ2024」(東京・新宿西口広場イベントコーナー)に出展、冷凍食品に関するミニセミナーと展示を行う。
■三國シェフのランチ会
シニア向けには、50代以上の女性に特化した情報誌『ハルメク』とのタイアップイベントとして、「三國シェフも登場!冷凍食品活用法とホテル雅叙園東京のランチ会」を11月7日11時から、ホテル雅叙園東京で開催する。
内容は、三國清三冷凍食品アンバサダーのトークショー、冷凍食品に関する講座、冷凍食品を使ったコース料理でのランチ会となる。
新聞広告では、10月18日付「読売新聞全国版」に全面カラー広告を掲出。人気料理系ユーチューバー考案のレシピを使ったアレンジレシピの紹介する。
その他、新聞関係では、「読売中高生新聞」(10月18日付)、「読売KODOMO新聞」(10月24日付)で全面カラー広告を掲出するほか、「教育家庭新聞」(10月21日付)には8月に開催した学校給食セミナーの採録記事を掲載する。
雑誌広告では、『ハルメク』9月号(8月10日発売済み)、11月号(10月10日発売に2回にわたり記事広告を掲載。冷凍食品を使うメリットなど価値を訴求する記事を掲載する。
■10月4日にラジオ冠番組
ラジオでは、今年はニッポン放送で展開。9月30日の「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」内で消費者の部屋展示会場から生中継(12時35~40分頃)を行う。ラジオの冠協賛番組は、10月4日20時~21時までの1時間、ニッポン放送で冠協賛番組「日本冷凍食品協会presents垣花正 冷食deハッピー!」を放送する。10月18日の「冷凍食品の日」を前に、人気パーソナリティとともに冷凍食品の魅力や活用方法を解説する。
なお、前日の3日の10時35分頃には「垣花正のあなたとハッピー!」内で特別番組事前告知も行われる。
■メディアミックスは九州・沖縄で展開
地域媒体とのメディアミックスでは、今年は九州・沖縄で展開する。ラジオ広告では、FM熊本、FM長崎、RBCラジオ、FM沖縄、FM福岡、RKBラジオ、FM佐賀、FM大分、FM鹿児島、FM宮崎の各番組に協会の三浦佳子広報部長が出演し、冷凍食品の基礎知識と優れた特性等について解説する。
また特別番組として著名ローカルタレントでラジオパーソナリティの中島浩二氏と三浦広報部長が出演し、「FMQリーグ日本冷凍食品協会presents『べんりとおいしいのその先へ』」の30分番組を放送する。冷凍食品の魅力や活用方法を解説する。ネット局・放送日はFM福岡、長崎、佐賀、大分、鹿児島(放送日10月12日11時~)、FM宮崎(10月12日12時~)、FM沖縄(10月13日21時~)、FM熊本(10月13日8時~)。
web広告では、ラジオパーソナリティ中島浩二氏のインスタライブ配信に中島氏が定期的に行っている料理企画で冷凍食品を使用したメニューをPR記事として投稿する(10月4日21時30分~)。
新聞広告では、西日本新聞、宮崎日日新聞に10月上旬予定で、冷凍食品の魅力を解説した記事広告を掲載。雑誌広告では、タウン誌「ながさきプレス」、「タウンみやざき」、フリーペーパー「月刊パームス」に冷凍食品の魅力を解説した記事広告を掲出する。
朝食用の冷凍弁当 ―― 勝美ジャパン
第1弾として15メニューを提案
(左から)山崎社長と石塚社長
勝美ジャパン(東京都中央区、山崎裕康社長)は、サ高住など小規模施設向け冷凍弁当「勝美ご膳」の朝食用メニューを10月1日より発売する。
「勝美ご膳」はメディカル用(病院・介護施設向け)に開発した主菜、副菜がセットになった冷凍弁当シリーズ。今年4月に昼夕食用メニューを投入、販売の中で特に朝食メニューを望む声が多く、今回朝食向けメニューを提案したもの。施設の現場では、朝食は朝4時~5時から準備する必要があり、介護施設や病院では人手不足で栄養士や調理職員が十分に配置できないのが現状となっている。冷凍弁当「勝美ご膳」の朝食用では、電子レンジやスチーマー、スチコンなどで加熱し、ご飯とみそ汁を添えるだけで給食のオペレーションが組めるため、人手の足りない施設でも簡単に朝食の提供が可能となる。
朝食用メニューは「圧焼き玉子」「高野豆腐卵とじ」「ハム入りスクランブルエッグ」「マス照焼き」15種類を用意。高齢者の食べやすさに配慮しながら、利用者の飽き、マンネリ化を防止。トレーも容器の角を丸くし、スプーンでも食べやすくした。各メニューは、エネルギー100Kcal以上、たんぱく質6g以上、塩分2g以下。
商品は全て管理栄養士(メディカルフードプランニング・月居健一社長)が手掛け、野菜は勝美ジャパンの蒸野菜を使用した。生産はサラダ・惣菜製造のきぬがわや(茨城県常総市、石塚昇社長)で製造している。
勝美ジャパンの山崎社長は、「『勝美ご膳』を4月に発売したところ、朝食用メニューの要望が非常に高かった。そこで朝食用メニューの開発を企画した。メニュー開発はメディカルプラン、生産はきぬがわやと弊社の3社の協業で発売する。最初は15種類のメニューからスタート、順次拡大させ30種類を目指したい。今後も充実を図り、冷凍弁当の拡大を図っていく」としている。
「勝美ご膳」の製造を手掛けるきぬがわやの石塚社長は、「当社はポテトサラダなど生鮮惣菜を長年製造してきた。今回、勝美様との話があり、冷凍食品事業への参入を決めた。凍結機、専用ラインを整備した。今後は刻み商品などにもチャレンジしていきたい」としている。
畑中食品を子会社化 ―― ニップン
ニップンは26日開催の取締役会において、畑中食品(鹿児島県出水市、畑中宗洋社長)の第三者割当増資を引き受け、連結子会社化することを決議した。
ニップンでは今回の子会社化について「冷凍食品事業を成長領域の一つと位置付けており、今後の需要拡大を見据えた供給体制の増強が重要な事業課題と捉えている。高品質な冷凍食品を安定的に供給するべく、これまでも自社工場への設備投資や製造委託先との取り組みを進めてきたが、畑中食品の生産能力や加工技術が当社グループの競争力強化に資すると判断し、第三者割当増資を引き受けることとした」としており、冷凍食品事業の成長をますます加速させることで、中期目標をより確実なものとしていく。
ニップンは畑中食品に対し製造委託を行っていた。取得価格は60億円。取得予定日は25年4月1日。連結業績への影響については翌連結会計年度に反映させる予定としている。