ベトナムでBtoC 来春に向け展開加速 ―― 日清製粉ウェルナ
説明に当る岩橋社長
日清製粉ウェルナは6日、東京・神田の神田スクエアで「海外市場を見据えた成長戦略&2024年秋新製品記者発表会」を開催、岩橋恭彦社長が海外事業への取組みについて説明した。ベトナムにおいては新たにBtoC事業をスタート、パスタソースや炊き込みご飯の素、プレミックス製品などと共に、冷凍食品(個食パスタ)も現地向けに販売していく。来春には約20品目の投入を予定。将来的にはベトナムにおいて冷凍食品工場の建設も視野に入れていく。2030年までにベトナム事業で100億円の売上を目指していく。
同社は2013年にベトナム市場の将来性を見据え、製造拠点を設立。その後、製造拠点を拡充しながら、業務用製品の販売を開始し、ベトナム市場の深耕を図ってきた。そして今年7月より営業所を新たに開設、その知見を活かし、ベトナムにおけるBtoC事業への参入を開始している。
岩橋社長はベトナムにおけるBtoC事業への参入について「人口は約1億人、平均年齢が32歳と非常に若い。そしてGDPの成長も著しいということで、生産拠点としての魅力、消費市場としての魅力がある。また共働きがほぼ100%であり、東南アジアでは非常に珍しく毎日食事を家で作る方が約6割。家庭用の市場としての魅力もある」としている。
現地の嗜好に合わせたレトルトのパスタソース・炊き込みご飯の素を発売。プレミアム製品やHAYAYUDEスパゲティ(「早ゆでスパゲティ」)なども順次商品化していく予定であり、冷凍食品(ワンディッシュパスタ)も販売する。
冷凍食品はタイ日清製粉で製造した商品を販売する予定だが「本格的に取組むとなるとベトナムに工場を作ることも今後検討していく必要もある」(岩橋社長)。
今後は現地においてプレス発表会も予定。まずはホーチミン市にターゲットを絞り、近代的小売モダンとレート、伝統的小売トラディショナルトレードそれぞれの市場にアプローチしていく。
またベトナムではECが非常に発達していることもありWEBサイトを開設。ベトナムで人気のEC「Shopee」での販売も既に開始している。
広告宣伝等については当面の間、SNSを利用したデジタル広告を活用していく。
海外事業の強化が進む中、ベトナムを含めた同社における現在の海外販売比率は約15%となっているが、岩橋社長は「2030年までには約30%としていきたい」としている。
認定証マークを刷新 (一社)日本冷凍食品協会
(一社)日本冷凍食品協会は、冷凍食品認定制度(制度要綱・認定要領)の令和7年度版改定を行う。HACCPの制度化など冷凍食品を取り巻く環境の変化を受け、今回の改定を行う。
HACCP対応では、平成29年度版認定制度では、既にコーデックスHACCPに準拠していたが、今回の改定版では、HACCPに対応していることが、より明確となるように、制度要綱・認定要領に改めてHACCPに対応していることを明文化した。
マークの変更、認知度の向上は、認定証票(認定マーク)に、「HACCP」の文字を取入れた新たなデザインとし、より多くの消費者及び業界に認定マークを周知する。
令和7年度版の改定のポイントは、①認定の仕組みとして工場認定である旨を明確化②オプション支援を、認定制度に明記③現在の格付け生産数量(今後は、認定製品の生産数量という)の報告に加え、冷凍食品総生産量の報告を義務付け④15年以上据え置いてきた認定審査料を、諸経費や人件費の上昇等により改定⑤認定証票の使用範囲を拡大(名刺、パンフレット等への印刷及びHP等への掲載等が可能)
協会では今回の改定を機会に、認定制度の社会的認知度向上、認定工場の勧誘を促進していく。
旨デリ棒ヒレカツ ―― 日東ベスト
肉の旨みをダイレクトに
日東ベストは、2024年秋冬新商品・ブラッシュアップ品として8品を7月(一部8月)より発売した。新商品は4品を発売した。「旨デリ棒ヒレカツ」(20本入り/2バンド)は肉の旨みをダイレクトに感じる棒ヒレカツ。パックしてもサク感がある衣で仕上げた。「旨デリ大きな三元豚ヒレカツ」(40枚入り)は三元豚の旨み広がる大型ヒレカツ。不揃いな形に仕上げた。ともに本楯工場生産商品となっている。
「三元豚ロース生姜焼き(80)」(80g×20パック/2バンド)は三元豚のソースを使用した生姜焼き。高知県産生姜を使用し、風味豊かに仕上げた。東根工場生産。「旨デリ北海道産かぼちゃクリームハムカツ」(60枚入り)は“北海道産かぼちゃ”を使用した具材を乗せたハムカツ。8月‐12月の期間限定商品。山形工場生産。
ブラッシュアップは天童工場生産の3品。「牛すき焼き重の具(100、125)」(100g×5パック×4袋/2バンド、125g×5パック×4袋/2バンド)は7月‐3月の期間限定商品。焼き豆腐を見直し、見た目と味の改良をした。
給食業態向けでは「洋梨のタルト35g」(35g×40個/2バンド)をリニューアル。パイ生地のタルトとコクのあるスポンジ、果肉入りの洋梨ジャムを組み合わせた商品となっている。