高品質・満足感を追求 ―― ニッスイ・新商品
エビ本来の食感と色合い
ニッスイは18日、2024年秋・冬新商品を発表した。家庭用冷凍食品は新商品9品、リニューアル11品の計20品。9月1日より発売する。家庭用は増える食卓ニーズへ、高品質・満足感、タイパ・コスパに対応した商品を投入する。米飯では本格派海老ピラフ商品として「大きなえび海老ピラフ」を投入。麺類では食感にこだわった「かた焼きそば 五目あんかけ」を提案する。
米飯では「大きなえび海老ピラフ」を投入する。プリッとしたエビが入った、エビの香りと旨みが広がる濃厚で本格的な味わいの海老ピラフ。自社調達のオマールエビブイヨン・エビ香味油と、エビの風味豊かなアメリケーヌソースを使用した。独自技術「旨み引き立つ香りUP製法」でより本格的な香り、エビ本来の食感と色合いを引き出した。具のエビは独自技術「シーフードプロ」を使用したニッスイ「シュリンププロ」品を使用。1袋500gで2人前に最適。家庭ではできない味付けで本格こだわり層をターゲットとする。
麺では、〈我が家の麺自慢〉シリーズ「かた焼きそば 五目あんかけ」をラインアップ。1日に必要な野菜の1/3の量が入ったあんにサクサクの太い揚げ麺をあわせた。揚げ麺メーカーと共同開発したオリジナルのサクサクした軽い食感の太い揚げ麺と、直火で炒めた野菜の入った中華あんが良く合う。オイスターソースをベースにしたあんは独自技術「コク味アップ技術」でコクを引き出し、「旨み引き立つ香りUP製法」で焦がししょうゆの香ばしい香りを引き出し町中華のような味わいに仕上げた。冷食では利用率が高いあんかけ焼きそば(柔らかい麺)に続き、かたい麺のあんかけ焼きそばでも手作りユーザーを取り込む。
食卓惣菜では、〈今日のおかず〉「若鶏チキンカツ」。若鶏の胸肉を使用し、塩麹と独自技術「ふっくら漬け込み技術」でよりやわらかくジューシーに仕上げた。その他、グループのニッスイタイランド社の前浜で水揚げされた新鮮なコシナガマグロを使用し、炭火で焼いたマグロステーキ「照り焼きまぐろステーキ」も投入する。
弁当ではしょうゆ味が香ばしい、子どもに人気のトウモロコシ風の弁当おかず〈ほしいぶんだけ〉「焼きもろこしくん」を投入。
凍菜では、高地で栽培された甘みが強く濃い緑色の「ブロッコリー」を発売する。500gの大容量パック。解凍後のドリップが少なく、ブロッコリー本来の食感が楽しめる。水産品では料理に映えるようバックカットした「大粒むきえび」や大粒のエビ・イカが入った「大粒えびいかミックス」を投入する。
冷凍弁当を更に強化 ―― 日本アクセス・フードコンベンション2024
フローズンは推し商品、共感売場、体感販促の3軸で
日本アクセスは17、18日の2日間、東京・有明の東京ビッグサイトで秋季総合展「フードコンベンション2024(東日本)」を開催した。
フローズンMD部の企画は、「フローズントレンド」(フロトレ)をテーマに、推し商品、共感売場、体感販促の3軸で提案した。
商品軸ではシノブフーズと協業している冷凍弁当〈お惣菜屋さんシリーズ〉「デミグラスハンバーグ&グリルチキン弁当」「豚生姜焼き弁当」などを紹介、今回よりDelcyブランドとして一層強力に販売する。また専売品としてロールしていない「まかないロールキャベツ」や袋ごとレンジで調理する「Delcyチン!する温野菜」など新商品を紹介した。
売場軸では、「冷凍食品をあまり食べない人500人」のアンケート結果から、「20代、未婚、ひとり暮らし、家事歴は数年」、「40代、既婚、共働き、好き嫌いの多い子ども2人、忙しい合間に趣味の時間を詰め込みがち、たまに在宅勤務」「50代、既婚、専業主婦、2人家族、子どもの手が離なれ趣味やパートを始めたい」「70代、未婚、ひとり暮らし、健康を気にするようになった」の4つの属性を抽出し、コロナ禍以降、間食機会の増大で増えた1日6食(朝食、10時のリフレッシュ、昼食、15時のリフレッシュ、夕食、夜食)の時間ごとに冷凍食品等で商品を提案した。販促軸では、同社オリジナル企画の「チン!するレストラン」や「フローズンアワード」などの今後の展開等をアピールした。
松元雄一フローズンMD部長は、「冷凍弁当は発売以来、好評を頂いている。今回、Delcyブランドを付けた商品も提案する。更なる拡大を図っていく」なとど説明した。また売場軸については、「冷凍食品が拡大している中で、冷凍食品を食べない層もいる。この人たちにアンケートを実施し、4つの属性としてまとめた。また、コロナ禍以降、1日6食食べられる方もいる。それらの人にも冷凍食品は最適であると訴えた」としている。
根菜入りつくねなど3品 ―― ケイエス冷凍食品・新商品
和風あんを合わせた
ケイエス冷凍食品は9月1日、家庭用新商品3品、リニューアル品1品を発売する。
「根菜入りつくね」(141g)は、ごぼう、ニンジン、レンコンの3種根菜入りのつくね。かつおだしを使用した和風あんを合わせた。「香ばしいごまチキン」(90g)は、国産鶏肉の生地にしろごまと黒ごま使用の衣をつけて香ばしく仕上げた。ごまのぷちぷちとした食感を楽しめるお弁当にピッタリな一品。「ショートパスタとミートボールディッシュ」(230g)は、ショートパスタが入った北海道産牛乳使用のホワイトソースの上に牛肉入りミートボールを乗せ、デミグラスソースをかけて仕上げた。付け合わせの野菜と共におかずのメインとして食べられる。
リニューアル品の「もっちりまんまるたい焼き(さつまいも餡)」(4個)はもちもち食感の生地に、なると金時入りのサツマイモを入れた。外側にさつまいも風味(ヤキイモフレーバー)を着香し、サツマイモを約2%増量している。
冷食専門店3号店SC内に ―― アイスコ
冷食は460品をバラエティ豊かに品揃え
ハングリータイガーのハンバーグ
アイスコは19日、25日より神奈川県泉区の「ゆめが丘ソラトス」内にオープンした冷凍食品専門店「FROZEN JOE'S(フローズンジョーズ)」3号店のメディア向け内覧会を開催した。
「FROZEN JOE'S」は冷凍食品卸売とスーパーの運営を行う同社の強みを活かした業態。路面店である1号店元住吉店、駅直結の2号店ジョイナステラス二俣川店に続く、3号店となる。
店舗面積は28坪、品揃えは630品目(うち冷凍食品460品目)、2号店に引き続き常温品・チルド品も品揃えした。従来店舗よりもリーチインケースを増やすことで品揃えの幅を拡大。ゆめが丘駅は今回、同店舗が出店する「ゆめが丘ソラトス」はじめ、マンション建設も進み、今後の発展が見込まれる地域であることから、「ファミリー向けの大袋品やマルチに対応できる品揃えを進めた」(三國慎専務取締役)。
最もスペースを拡大したのが「韓国・アジアングルメ」。チーズハットグやトッポギ、ユッケジャンクッパからチヂミまで本場の味を充実した。また、既存店で好評の「外食グルメ」「ご当地グルメ」も拡大。期間限定で地元・横浜の老舗レストラン・ハングリータイガーの冷凍ハンバーグを発売する他、大阪の老舗洋食店「北極星のオムライス」や福岡にあるロシア料理店ツンドラの人気メニューであった「ピロシキ」も発売する。大手メーカーの業務用商品も豊富に品揃え。北海道・セイコーマートの商品等も取り入れた。
オープンチラシについては2号店の約3倍となる3万枚を配布した。安心安全、フードロス削減に貢献する冷食の魅力についての啓蒙も店舗や、SNSを通じて積極的に行っていく。
三國専務は、既存店舗の販売実績について、「2号店は予算通りで推移している。1号店はあくまで実験店舗の位置付けでもあるため予算は下回っている。今後は(1号店のような路面店ではなく)駅ナカ、SC内の出店を考えている。トラフィックがかなり大事だと認識している」とした。