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今週のヘッドライン|2024年7月第4週号

今期2000億円へ ―― ナックス

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石橋社長

 ナックス(石橋逸平社長)は12日、東京・竹橋のKKRホテル東京で第19回全国NN会を開いた。席上発表された同社の前期(2023年12月期)業績は、売上高1955億2000万円(前期比8.8%増)、経常利益17億2000万円(同48.2%増)を達成した。25年度に売上高2000億円を計画しているが、1年前倒しで達成を目指す。

 石橋社長は前期業績について、「イオングループ様との取引が順調に推移したこと、また価格改定もあり増収。経常利益は販管費のコントロール及び受発注・在庫管理精度の向上が寄与し増益となった」とした。
 カテゴリー別では市販用冷凍食品904億4000万円(同11.3%増)、アイス・冷菓265億7000万円(同7.4%増)、惣菜666億5000万円(同7.2%増)、ベーカリー78億7000万円(同6.7%増)となった。
 前期業績について石橋社長は「国分グループ低温フレッシュデリカ事業の23年12月期業績は売上高4319億円(同9.0%増)だ。そのうち当社の構成比は45.3%。24年度もグループ低温の中核企業としてグループ各社と切磋琢磨し、市場拡大を図る。現在進捗している5カ年長計は25年度売上高2000億円を計画しているが、1年前倒しで達成を目指す。売上、利益を着実に積み上げていく」とした。
 今期営業方針として、①主要得意先との取組推進②物流起点での冷凍卸機能強化③デジタル戦略の推進を進めて行く。
 なお24年1―6月の上期段階では、売上高980億円(同6.3%増)で推移しており、「予算に対し順調に推移、経常も予算通り」とした。

「さぬきうどん」刷新 ―― テーブルマーク・新商品

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麺の幅と厚みのバランス見直し

 テーブルマークは16日、2024年秋季家庭用冷凍食品として新商品6品、リニューアル26品を発売、9月1日より発売する。
 今秋の家庭用では、「冷凍うどん発売50周年」を迎えることから、主力冷凍さぬきうどん「カトキチさぬきうどん5食/3食」をさらにおいしく改良。原料配合や麺の幅と厚みのバランスを見直し、同社冷凍うどんの特長であるコシはそのままに、もちもち感やのどごしをアップした。パッケージデザインも変更した。5食タイプは包材を薄肉化を図った。また具付きうどんの「讃岐麺一番肉うどん」「同きつねうどん」「カレーうどん」「えび天うどん」もコシはそのままにもちもち感をアップさせた。
 新商品では、〈まるぐ〉ラーメンシリーズに「燈郎監修 まるぐ 濃厚豚骨醤油ラーメン」を新たにラインアップした。名店「ラーメン燈郎」監修のこだわり具材をトッピング、鶏ガラと豚ガラを使用した濃厚な豚骨醤油スープが特長となっていく。
 弁当商材では、「詰めやすサイズからあげチキン」「わさびマヨチキン」を投入した。

「ブロスハンバーグ」発売 ―― ニチレイフーズ・業務用

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過熱蒸気製法を採用

 ニチレイフーズは秋の業務用冷凍食品として、新商品9品、リニューアル品9品を9月1日および10月1日から発売する。業務用市場で店舗オペレーションの効率化・軽減対応が求められている中で、美味しさを軸に、各業態の課題に対応した商品を提案する。
 美味しさを前面に打ち出した商品としては、独自の成型技術を採用し、肉厚でジューシーな手作り感を追求したハンバーグ「ブロスハンバーグ100/120」を発売する。凍菜は、過熱蒸気製法を採用し、食感にこだわった生鮮品に近い品質の「素材そのまま ミニブロッコリー」が加わる。「究極の唐揚げ(あごだし醤油)/(にんにく醤油)」は食感、ジューシー感、旨味を追求して再提案する。「特撰中華直火炒めチャーハン」も、自家製焼豚と自家製香味油で香ばしさを向上させた。
 人手不足対応には、ごぼう・にんじん・いんげんを包んだ健康感のあるチキンステーキを簡便調理で提案できる「鶏もも肉の彩り3種野菜巻き85」、6種の野菜を配合した食感の良い練り天「柚子こしょう香る!たっぷり野菜の練り天(れんこん)」、いとよりだいのすり身にかぼちゃとレンコンを合わせた「かぼちゃとレンコンのおつまみ揚げ」を用意した。
 主力の鶏肉商材は、「鶏唐揚(生IQF)」「やわらか若鶏竜田揚げ」「鶏もも肉の彩り3種野菜巻き85」の3品。
 学給向けには、「アセロラゼリー(VC&Fe入り)」を投入する。

前期売上4.5%増に ―― キンレイ

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とろみのあるだし
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白潟昌彦社長

 キンレイは16日、東京都港区の同社本社で行われた業績報告・新商品発表会において23年度業績を発表、食品事業売上高は156億円(前年同期比4.5%増)となったことを明らかにした。利益面は昨年9月に値上げを実施した効果で、通期の利益予想は達成、前年もクリアする見込みであることを明らかにした。今期、食品事業売上高はプラス13億円の169億円(同8.2%増)を見込む。
 販路別売上高は量販店68億円(同6.8%増)、CVS43億円(同3.5%減)、COOP38(同8.9%増)、業務用その他7億円(同10.8%増)となった。量販は主力商品の「鍋焼うどん」「横浜家系ラーメン」「四海樓ちゃんぽん」の好調がプラス要因となった。CVSは大手チェーンのカットの影響でマイナス。業務用は全国チェーンでの新メニュー採用もあり伸長、ただコロナ前(19年度)との比較では95%程の回復となっている。
 説明に当たった白潟昌彦社長は「23年度は売上利益ともに前年をクリアできた。今期は亀山工場が稼働するため13億円程、8%増の見込みを立てている。亀山工場は1日8時間稼働でスタートし、1日1種類の売れ筋商品を生産しているが、現在12時間稼働ができる体制を整えている。利益面では大阪工場竣工後、2年赤字が続いたが、亀山工場では初年度から黒字化の予算を立てていく」とした。

秋冬向けにあんかけうどん

 キンレイは8月20日より、家庭用冷凍麺〈お水がいらない〉シリーズより、「あんかけうどん」(498g)を発売する。
 同商品は外食の人気メニューであり、郷土料理としても各地で定着している、あんかけうどんを商品化。とろみのあるだしは、追い鰹で香りを加え、上品ですっきりした味わいに仕上げた。
 花形の五目しんじょや玉子焼き、九条ねぎなど、彩り豊かな5種類の具材と国産生姜を盛り付けた。麺は煮崩れしにくく、もちもちとした食感の自社製麺を使用している。

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