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今週のヘッドライン|2024年7月第3週号

秋は「本当に旨い担々麺」 ―― ニチレイフーズ・家庭用

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汁あり、汁なしが選べる
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たんぱく質を毎日手軽に

 ニチレイフーズは、秋の家庭用冷凍食品の新商品8品、リニューアル品14品を9月1日から発売する。冷凍麺の新時代と銘打ってと投入する「本当に旨い担々麺」は好みに合わせて〈汁なし〉〈汁あり〉が選択できる画期的な商品。「冷やし中華」以来続くパーソナルユース麺のラインナップを強化した。また、たんぱく質を中心とした栄養素を、毎日の食事で手軽においしく摂取できる健康価値を高めた商品シリーズ「everyONe meal」を立ち上げEC向けに4品、小売店向けに9品投入する。

 秋の新商品は生活者のニーズやトレンドを捉え、「パーソナルユース」「健康」「美味しさの原点」「バリューバランス」をコンセプトに、主食からスナックまで5カテゴリーに新たな価値を提供していく。  主食類の新商品には〈汁あり〉〈汁なし〉が選べるデユアル調理のトレイ入りの担々麺「本当に旨い担々麺」を発売。おかず類には手作りしづらいメニューを簡便提供できる「お肉ジューシー ピーマン肉詰め」「だし香る しいたけ肉詰め天」の2品。三ツ星プレートシリーズには「三ツ星プレート 和風ハンバーグ&明太クリームパスタ」が加わった。弁当おかず類には「タルタルチキンフライ」「たっぷり野菜のしんじょ揚げ」スナック類にも「蔵王モッツァレラチーズのミートドリア」と生チョコフレーバーを、プレミアムバージョンで提案する「今川焼(とろける生チョコ仕立て プレミアム)」を上市した。
 新ブランドeveryONe mealは、たんぱく質を中心とした栄養素を、毎日の食事で手軽においしく摂取できる健康価値を高めた商品シリーズ。EC業態向けの「五目炒飯」(含タンパク質34.2g/食)「ドライカレー」(同31.3g/食)「ボロネーゼ」(同32.7g/食)の3品は、粉末たんぱくを使用して米粒状・麺状に加工する素材成型技術を採用し、たんぱく質量をコントロール、通常の米や麺(小麦粉)の一部を置き換えることで糖質オフを実現。糖質も41%~52%オフした。
 小売向けには「ミルク仕立ての具だくさんスープリゾット」(同26.3g/食)「トマトで煮込んだ具だくさんスープリゾット」(同24.7g/食)「チキンと彩り野菜の豆乳グラタン」(同9.2g/食)「ミートソースの豆乳グラタン」(同9.8g/食)「もち麦ごはんの枝豆おにぎり」(同9.7g/個「鶏五目おにぎり」(同8.8g/個)等9品をラインアップ。趣旨に賛同した大手小売店でコーナー展開していく。ECにて6月から、一部小売店で9月から販売。


ハンバーグ、グラタン強化 ―― ヤヨイサンフーズ・新商品

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こんがりとした焼き目を再現

 ヤヨイサンフーズは2024年秋発売商品として新商品10品、リニューアル品8品を7月1日より発売した。今秋は基幹カテゴリーのハンバーグ、グラタンを強化、ビュッフェ向けの提案を進める他、水産加工品を拡充した。
 ハンバーグで今回、新たに投入したのは「鉄板GRILLハンバーグ60/80/120」。鉄板による加熱と高温蒸気により、こんがりとした焼き目を再現、ジューシーさを保持した。赤ワインやフォンドヴォーで肉の旨味を引き立てた。
 〈Deli Grande〉グラタンシリーズはフローズンチルド品5品をリニューアル。ベシャメルソースで乳のコク、乳感の向上を図る他、トッピングのチーズの種類を見直し、風味を向上した。
 ビュッフェ業態を意識した商品として新たに提案するのは①完全調理品②大容量パック(800g)③簡便調理―をキーワードに開発した「甘辛プルコギ」と「なすと三元豚の生姜あんかけ」。アレンジ次第でメニューの幅も広がる商品となっている。
 水産加工品で外食市場、C&Cに向けて提案するのは「ふっくらさば味噌煮2L(1P)」と「ふっくらさば照焼き2L(1P)」。ロスの軽減に貢献する個食パック商品として提案する。また、学校給食向けには「いわしの蒲焼」を投入。開いたマイワシを、加圧処理することで骨まで美味しく食べられるように仕上げた。その他、事業所給食向けにソース入りの「鮭マスタードカツ100」、施設病院向けに「ふんわり彩りとうふ寄せ(鉄・Ca)」を投入する。

4-6月のシェア1位に ―― 味の素冷凍食品・寺本社長

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 味の素冷凍食品は8日、同本社で秋の新製品発表会を行い、寺本博之社長が近況及び新製品の開発意図を概要以下の通り述べた。
 第1四半期、既存品の需要喚起に重点を置いた結果リテールの「ギョーザ」「シュウマイ」は非常に良いスタートができた。
 様々な応援を頂きながらテレビCM等を中心に「史上最高にキレイに焼ける」ことを繰り返す販促活動を行ってきた。結果、生活者に「ギョーザ」の本質的な価値が少しずつ伝わってきたと思う。冷凍餃子というものの価値をトップブランドとして一貫して伝えてきた、ようやくその成果に繋がってきたと思っている。4月~6月のマーケットシェアも1位で推移している。決してシェアを追いかけるものではないが結果としては今に繋がっている。
 23年度に2030ロードマップが始まり「第2創業期」と称し、転換を図ってきた。中でも「美味しさ」「楽しさ」「健康栄養」「環境への配慮」の4つの独自価値のどこかで、他社から一歩抜きん出た活動をしていきたいということを軸に置いている。
 秋の新商品も、この4つの独自価値の追求に拘った製品となる。味の素グループならではの技術とノウハウが後ろ盾となっていることを認識しながら、新製品開発、商品改訂に取り組んでいく。

プレート品に注力 ―― 米久・新商品

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(左から)小林三樹課長、今村佳代子課長

 伊藤ハム米久ホールディングスの米久は、秋の家庭用冷凍食品新商品として、「簡便(タイパ)と「個食(パーソナルユース)」の提案を強化する。新商品として、肉系ワンプレート冷凍弁当「お肉気分」5品と、パーソナルユースに対応した即食対応商品「ラクチン!ほっとDish」6品(リニューアル3品含む)の新シリーズを新たに立ち上げ、家庭用冷凍食品の拡大を図る。発売日は9月1日。
 ワンプレート「お肉気分」シリーズは、同社が従来投入してきた肉系冷凍弁当を刷新、肉系惣菜、直火釜炊きごはんにこだわったワンプレート冷凍弁当として投入するもの。商品ラインアップは、中辛タイプのまろやかな欧風カレーに、厚切りのとんかつを添えた「厚切りカツカレー」(301g)、厚切りとんかつに、かつお出汁の風味が効いた特製の卵あんを合わせた「厚切りとんかつ カツ煮風」(325g)、やわらかくジューシーな揚げ鶏とナスにしょうがが香るさっぱりとした特製だれをかけた「揚げ鶏とナスの油淋鶏」(301g)、ジューシーなチキン竜田を、コクのある甘辛タレで味付けし、ごま油香るチャプチェを合わせた「旨辛チキンとチャプチェ」(300g)、やわらかく煮込んだハンバーグにデミグラスソースをかけ、5種の野菜を彩り豊かに添えた「やわらか煮込みハンバーグ」(301g)の和洋中韓のメニュー。「食べ応えを重視。夕食はもちろん昼食などでも最適」(同社)としている。
 玉井広之伊藤ハム米久ホールディングス執行役員加工食品事業本部新規事業推進室長は、「ワンプレート冷凍食品は2年ほど前から開発をスタート。商品を店頭投入し、色々な意見を得た。ワンプレート冷凍食品は既に競合も激しいが、当社ならではの肉を使った惣菜にこだわり、原料調達力、技術ノウハウで差別化を図りたい」とした。

■個食需要対応に個食鍋

 「ラクチン!ほっとDish」シリーズでは、「ごま豆乳鍋」(250g)、「キムチ鍋」(240g)の一人鍋、また弁当で「白身魚フライとちくわ磯辺揚げ入りのり弁当」(220g)を投入する。また旧シリーズで販売していた既存品の「白身魚フライとローストチキンの彩りおむすびセット」(200g)は「カルビクッパ」(260g)、「コムタンクッパ」(260g)は縦型包装から横型包装に変更、コムタンクッパはスープを変更した。

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