新社長に松田常務が昇格 ―― テーブルマーク
テーブルマーク、ケイエス冷凍食品は17日、それぞれ代表取締役の人事を発表した。2024年1月1日付で、テーブルマークは松田要輔常務執行役員営業本部長が、ケイエス冷凍食品は古賀正美常務執行役員営業本部長が社長に就任する。新社長の下で新年度から事業運営に取組んでいく。
テーブルマークは17日、同日開催の取締役会で新社長に松田要輔常務執行役員営業本部長の昇格を内定した。
吉岡清史社長は退任する。2024年1月1日付。
新社長の松田要輔(まつだ・ようすけ)氏は1968年2月19日の生まれの55歳。神奈川県出身。1991年3月帝京大学経済学部卒、同年4月加ト吉入社、2009年4月営業企画部長、2013年7月テーブルマーク事業推進室長、2018年7月マーケティング&セールス戦略部長、20年1月執行役員営業副本部長、21年1月常務執行役員、23年1月より同営業本部長。
[退任予定代表取締役]▽(代表取締役社長)吉岡清史
【執行役員の異動】(1月1日)
[新任執行役員]▽執行役員製造本部長 齋藤智純
[担務変更]▽常務執行役員営業本部長(執行役員営業副本部長)吉澤明治
[退任執行役員]▽(社長)吉岡清史▽(執行役員製造本部長)喜田直孝※24年1月1日付で富士食品工業㈱専務執行役員就任予定▽(執行役員ケイエス冷凍食品担当)池内良彰
新社長に古賀常務 ―― ケイエス冷凍食品
ケイエス冷凍食品は17日、1月1日付で古賀正美常務執行役員営業本部長が代表取締役に就任する役員人事を内定した。池内良彰社長は退任する。
古賀正美(こが・まさみ)氏は1966年9月8日生まれ。88年3月福岡大学法学部中退、93年3月ユニチカ三幸(現ケイエス冷凍食品)入社、2010年9月営業本部大阪支店九州営業所所長、13年4月営業本部九州支店支店長、16年1月営業本部東京支店支店長、19年1月営業本部家庭用営業部部長、20年1月執行役員営業本部長、22年1月常務執行役員営業本部長(現任)。
【取締役人事】(1月1日) ▽非常勤取締役(テーブルマーク技術戦略部長)齋藤智純
【退任予定取締役】(1月1日) ▽非常勤取締役喜田直孝
【執行役員人事】(1月1日) ▽執行役員商品本部長(テーブルマークマーケティング戦略部長)栗山佳子▽営業本部長(商品本部長)執行役員野垣内克彦
外食2Q、売上の最大化へ ―― ワタミ
渡邉会長
ワタミの渡邉美樹代表取締役会長兼社長は14日の決算説明会の席上、下期の方針について、宅食の冷凍事業と国内外食事業について大要次の通り述べた。
2023年度方針は「耐える」。とにかく足元を固め、予算を達成し、賞与100%、次の段階であるベースアップまで達成することが目標だ。
OEMで製造してきた宅食の冷凍弁当は、9月に自社工場を稼働した。もっとおいしくして冷凍事業と成り立たせるよう方針転換した。
ボリュームアップ・品質向上・原価低減で自社工場の力を感じている。
例えばハンバーグは、生肉を叩いて作りワンフローズンで届ける。冷凍弁当は日産1万食から7万食まで持って行き日本一のリーディング企業になること目指す。
とんでもなくおいしい。一度試していただきたい。
宅食は、マーケットインの商品開発や、ミールキットなど非常に動いている。ミールキットも日本一を取りに行く。
新たな軸のグループホーム向けのきざみ食販売は、人手不足、原価高、水光熱費高の中で、安く美味しく食事提供でき好評を得ている。事業者向けのマーケットも本気で取りに行く。
居酒屋業態については、好調要因はインバウンド、および宴会だ。特に宴会は10月次でコロナ前比133%の伸長となっている。コロナの感染拡大で「もう宴会は無いんじゃないか」と危惧していたが、大箱の店舗を持つ企業が多く閉店したところ、私達がまだ大箱を持っているということで残存者利益とも言える状況。当時は当社も3日に1店舗潰していたが、非常に筋肉質な店が残った。
一方、営業利益7億円は良いとと考えておらず、何とか20億円前後にもっていく。
「勤労・開拓と和」で紡いだ100年 ―― 旭食品創業100周年
旭食品は、1923年(大正12年)10月に現在の高知市旭町に創業者の竹内寿亀氏が、食料品及び塩干魚類の卸・小売店「竹内商店」が発祥だ。その子息の「第2世代」と呼ばれる寿明氏(竹内克之氏の父)、明義氏(竹内康雄氏の父)、三賀男氏(竹内成雄氏の父)の3兄弟はそれぞれ卸を高知で展開していたが、兄弟は団結し1956年(昭和31年)4月2日に現在の旭食品㈱がスタート。初代社長には寿明氏が就いた。同時に同じく兄弟の万喜栄氏が初の県外進出として松山営業所を開設、1962年(昭和37年)には昭五氏(信夫氏の父)が大阪に進出し、高知県外へ拡大。1972年には松戸営業所(現関東支店)を開設、関東にも進出した。
1976年5月には明義氏が二代目社長に就任。中国支社の開設。営業所単位の商売から支社を中心とした体制に移行し、地域的な拡大と同時に、取り扱い商品も一般加工食品から酒類、菓子、日用品まで拡大した。
1983年には三賀男氏が三代目社長に就任。上海フーヅ(現旭フレッシュ)、デリカサラダボーイなどを開設。フルライン戦略、生産部門の拡大を図った。
3兄弟の息子世代「第3世代」に移り、四代目社長に克之氏が1995年6月に就任、旭ロイヤルホテル(ホテル日航高知旭ロイヤル)の開業、中京地区進出となる名古屋支店の開設。2000年には四国総合流通センターを竣工した。さらには冷凍食品部門を創設し、冷凍食品の基礎を築く。加工食品中心から酒類部門をM&Aを行い強化した。
2004年4月には五代目社長に康雄氏が就任。世界的な景気後退が進む中、食の豊かさや楽しさを追求するため、社内体制及びマーケティング面を強化する取り組みを行った。
2009年6月には第六代社長に成雄氏が就任。ミツヤス、大倉の子会社化、ベトナムSKKURAFOOD社の子会社化などに取り組んだほか、2013年1月にはトモシアホールディングスを設立した。業界再編の対抗策として、業務用市場への取組み、海外事業への布石、環境ビジネスへの参入など既存事業の強化と新しい事業への取組を開始した。
世代は孝久氏(父は克之氏)、紘之氏(父は康雄氏)、慎氏(父は成雄氏)の「第4世代」に移行。2016年4月に孝久氏が七代目社長に就任した。竹内孝久社長、竹内紘之副社長、竹内慎副社長の体制に。㈱マスダの子会社化、ヤマキ㈱の子会社化、㈱香西物産の子会社化、韓国の韓国築地を子会社化など現在も積極的な展開を行っている。
加工食品の売上高は1972年の創業50周年時では240億円だったが、100周年では5088億3000万円(23年3月期)と5000億を突破した。食品流通業として、名実ともにわが国を代表する企業の一つとなっている。2023年創業100周年。100周年を機に新たに長期経営計画「ACE2030」を発表した。
時代、社会、事業は変遷しているが、創業者の竹内壽亀氏の自主独立、『勤労・開拓と和』を踏襲しながら、「食の豊かさを守り、食のたのしさを開拓しつづける」「日本一頼りがいのある問屋」を目指している。