冷凍おにぎり実験販売 ―― ローソン
人気の6品を冷凍化
ローソンは22日から、東京都内11店舗、福島県内10店舗で、冷凍おにぎり6品の実験販売をスタートした。おにぎりを店頭や家庭で温めて食べる食シーンを提案し、冷凍品の即食利用を促す。11月20日までの約3カ月の実験期間で販売動向などを検証し、将来性が確認できれば、24年度に一部エリアで店舗に拡大し、25年度に全国展開する。冷凍おにぎりの展開を皮切りに、弁当などの日持ちが短い商品を将来的に冷凍品に切り替え、フードロスの削減と、物流の減便に繋げる狙いがある。
今回発売する商品は、「焼さけおにぎり」(税込268円)、「鶏五目おにぎり」(同138円)、「赤飯おこわおにぎり」(同149円)、「五目おこわおにぎり」(同154円)、「胡麻さけおにぎり」(同138円)、「わかめかけごはんおにぎり」(同138円)で、いずれも常温帯でも人気の商品。包装は、常温おにぎりとの違和感が生まれにくい透明な素材を使用し、左右に空洞を作ることで加熱後におにぎりを取り出しやすいように工夫した。
冷凍おにぎりには常温品と比べて塩味や旨味の余韻がやや強く残る傾向があるが、「味わいの違いは味覚が鋭い消費者が感じる10%の差異を下回っているため、常温品と同様の味付けで仕上げた」(涌井和広上級執行役員商品本部副本部長)という。
商品を展開する冷凍食品売場に店内調理が可能であることを伝えるPOPを大きく掲示して食べ方を伝えるほか、常温おにぎり売場に冷凍おにぎりを取り扱っていることを伝える掲示物を展開して冷凍品のトライアルを促す。
同社は昨年11月に環境配慮型の実験店舗〈グリーンローソン〉を立ち上げて冷凍弁当の展開をスタートしており、冷凍おにぎりの展開はこの取組を更に一歩進めたもの。弁当や調理パンなどの日配品を日持ちの長い冷凍品に切り替えることで、惣菜ベンダーなどの製造計画を効率化し、将来的には現在一日2便以上実施している店舗配送も一日1便以下に減便することも視野に入れている。
桶井商品部長は「常温弁当やおにぎりをすべて冷凍帯で製造・配送・在庫して冷凍商品やフロチル品として店頭で販売できるようになれば、フードロスを大幅に削減し、製造や配送の人手不足も大幅に改善できるようになる。持続可能な物流ネットワークの構築に向けて、実証実験を進めていきたい」としている。
通販限定でスムージー ―― ニチレイフーズ
アセロラ果実まるごとの栄養
ニチレイフーズは、9月1日からスーパーフード「アセロラ」をまるごと使用した冷凍「まるごとアセロラmixスムージー」を通販限定で発売する。
スーパーフード「アセロラ」は果実を皮・種ごと使用したビタミンCなどの抗酸化物質を多く含む。“果肉”“皮”“種”をすべて使用することで、アセロラ果実まるごとの栄養をとることができる。
「まるごとアセロラmixスムージー」は1杯(115g)で、1日分のビタミンC、レタス2個分の食物繊維、GABA(γ-アミノ酪酸)50㎎を美味しく手軽にチャージすることができる。
LINEのお友だち限定!先行体験キャンペーン
「ニチレイフーズダイレクト」では、発売を記念して抽選で100名に先行体験プレゼントキャンペーンを実施する。詳細は同社ホームページ。
骨なし調味に洋風タイプ ―― 大冷
楽らく調味骨なし赤魚(生)アクアパッツァ風
大冷は秋の業務用冷凍食品として新商品は9品、リニューアル1品を発売。発売日は9月1日。
骨なし魚では、楽らく調味シリーズに洋風タイプの「楽らく調味骨なし赤魚(生)アクアパッツァ風」(400g[5枚])「楽らく調味骨なし助宗だら(生)ブイヤベース風」(400g[5枚])を投入する。「赤魚(生)アクアパッツァ」は色目の良い赤魚を使用。「助宗だら(生)ブイヤベース風」は、魚介のだしが効いたスープにトマトの酸味と旨味を加えた。シニア施設・病院が販売ターゲット。その他、骨なし魚では、外食向けに、大粒にほぐした身を炙りオイル漬けにした「楽らく国産骨なしゴロっと炙り秋さけ(オイル漬)」(500g)も投入。サラダやパスタの具材など様々な用途に使える。
調理品では、シニア施設・病院向けに従来のロールキャベツと一線を画すキャベツ包み「まんまるキャベツ包30/50」。角切りにしたキャベツを外皮に使用し繊維質が噛み切りやすいように仕立てた。ユニバーサルデザインフード「容易にかめる」を取得。
その他、「根菜とちくわの煮物」(500g)、食べやすいサイズに野菜をカットした使い勝手のよい「ラタトゥイユ」(500g)。2品とも完調品で人手不足対策にも。
外食向けには、プリっとしたえびの食感とえび本来の美味しさが楽しめる「えびカツ80」(800g[10個])やシャシキャキ食感にこだわった「国産長芋スティック」(500g)を投入する。