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今週のヘッドライン|2023年8月第1週号

展示会の開催が本格化 ―― 大手卸

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10年後を予測(三菱食品)
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フライパン調理の冷凍ピザ(日本アクセス)
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7つのキーワードで

 三菱食品、日本アクセス、伊藤忠食品など大手卸が秋季展示会で相次いで開いている。コロナ禍明けの新たなトレンドを基に、コロナ後の食品マーケットを予想した。三菱食品では、生活者の「買い物アクセス」に着目した提案を加速、近未来への小売業に求められる具体策を提案。日本アクセスは、フローズンコーナーで売場、商品、販促の3軸の提案を強化した。弁当売場の活性化を進め、冷凍弁当なども投入した。

三菱食品 「買い物アクセス」切り口に

 三菱食品は東京・有明の東京ビッグサイトで、総合展示会「ダイヤモンドフェア2023」を7月26日~28日の3日間、開催した。
 テーマに「“新時代”パートナー宣言」を掲げ、アフターコロナで変化する様々な食のトレンドについても紹介した。出展者数は395社、商品数は1675SKU。試食メニューは、309品を提供した。
 大きな特長は会場のレイアウトを、従来の強制動線から、自由動線に変更した。
 戦略ブロックでは、10年後のエリアに着目した未来・生活者研究のデータを紹介。生活者が自分の家などから不自由なく行ける店がどの程度あるかを「買い物アクセス」と定義し、人口減・高齢化に伴い買い物環境は大きく変化するとして、10年後の打ち手を予想した。機能ブロックには「データ、デジタルマーケティング」「SCM」「デリカ」コーナーを設け、データとデジタルを活用した販促や製・配・販連携による持続可能な物流体制なども紹介した。

日本アクセス 冷食は「フロトレ」テーマに

 日本アクセスは7月26日~27日の2日間、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで「変革と挑戦」をテーマに総合商談会「秋季フードコンベンション2023(東日本)」を開催した。
 フローズンでは「フローズントレンド」(フロトレ)をテーマに、共感売場(売場)、推し商品(商品)、体感販促(販促)の切り口で、更なるステップアップを図るための新しい売場・商品の提案を行った。売場提案では、共感売場として、コロナ明けで需要が回復傾向にある弁当品売場について再度見直して売場拡大を訴求したほか、人が集まる機会の増加に伴う冷凍食品をアウトドア、ホームパーティなど大人数で楽しめる商品をそろえた売場づくりを提案。Z世代向けでは、タイパ、昭和レトロなどを切り口に、まだまだ売場に取り込めていないZ世代へ向けた売場の在り方も提案した。
 推し商品では、春季商談会後に発売を開始したシノブフーズと協働の冷凍弁当「お惣菜屋さんが作った弁当」が月間3万食と好調に推移していることから、新商品「チャーハン&唐揚げ」の定番メニューも追加。冷凍弁当の新カテゴリーの拡充を訴えた。また昨年販売しすぐに完売したローストレッグも今回はハーブ、ソルトの2種類の味を用意したほか、売場で併売できるよう名古屋で有名なレストラン「マリノ」のフライパンで調理する冷凍ピザも新提案した。

伊藤忠食品 3年先の日本市場を予測

 伊藤忠食品(岡本均社長)は7月27日~28日の2日間、恒例の展示会「FoodWave2023大阪~新しい日常へ 生活が変わるらしいよ~」を開いた。
 自社展示は五つのゾーンで展開。「店頭プロモーションゾーン」では、“卸売次世代化”として3年先の日本市場を予測。「時産マネジメント」「こども起点」など生活者を捉える七つのキーワードを示した。「時産」では、効率的な調理ができるワンプレートや冷凍食品の需要がさらに高まると予測した。
 「商品開発ゾーン」では、サイネージ動画を活用した惣菜売場を再現し、魚・肉の揚げ物の原料提案や、生鮮冷凍、新ストアベーカリーへの対応等を集積した。「食卓彩る次世代冷食を簡単ネット注文」では、〈凍眠市場〉ブランドの冷食や、名店監修惣菜・スイーツの通販展開を紹介した。

年度内に冷凍食品専門店5店舗 ―― イオン

 イオンは7月28日、昨年8月に立ち上げた冷凍食品専門店〈@FROZEN(アットフローズン)〉を年内に5店舗出店すると明らかにした。
 7月29日に神奈川県横浜市の「イオンスタイル横浜瀬谷店」内に2号店を出店した。10日に埼玉県越谷市の「イオンスタイルレイクタウン店」内に出店する。11月に埼玉県さいたま市の「イオン与野店」内と、東京都品川区の「イオンスタイル品川シーサイド店」内に、2024年2月に神奈川県川崎市の「イオンスタイル新百合ヶ丘店」内に店舗を出店する。
 「イオンスタイルレイクタウン@フローズン」には、冷凍食品を過去最多となる2000品以上品揃える。イオン初の試みとして、税別5000~6000円のフルコースメニュー〈ご褒美フルコース〉や、全国の有名店のご当地スイーツ約300品などを展開する。電子レンジを設置して冷凍食品をその場ですぐ食べられるイートインコーナーも設ける。

プレミアムに“至極” ―― ニップン・新商品

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最上級のおいしさ追求

 ニップンは2023年秋冬家庭用冷凍食品として新商品10品、リニューアル品4品の計14品を発売する。発売日は9月1日。売上は40億円を見込む。
 発売20周年の〈オーマイプレミアム〉では新たに最上級の美味しさを味わえる「至極」シリーズ3品を投入した。「至極のたらこ」(300g)は既存品「たらこといか」の約2.3倍のたらこ量。食感に合わせた太麺パスタを使用した。「至極のボロネーゼ」(同)は既存品「牛挽肉ボロネーゼ」の約1.8倍の肉量。もちっと食感の生パスタを使用した。「至極の蟹のトマトクリーム」(同)は既存品「蟹のトマトクリーム」の約1.6倍の蟹量。幅広リングイーネを使用した。3品の想定売価は348円~378円。
 期間限定商品第2弾は「トマトクリームのスープパスタ」(290g)。市場での広がりを考慮し、今回、秋冬に食べたくなる商品として〈オーマイプレミアム〉に投入する。
 プレミアムパスタ〈REGARO〉は使いやすい2個入商品として新たに「牛肉のラグーソース」(280g)「濃厚チーズクリーム」(300g)を投入する。
 弁当では「6種野菜のバターソテー パスタ入り」(104g)を卵不使用商品として販売。また、同商品を含む〈オーマイお弁当〉では、アイコンデザインを作成、使用アレルゲンをさらに分かりやすくした。
 プレートメニューでは「ピリ辛台湾まぜそば」「チャーシュー丼」「もやしナムル」がセットにった「よくばりメシやみつきまぜそばセット」(380g)を新たに投入。〈よくばりプレート〉3品を改良した。
 また、ヴィーガンスイーツとして動物性原料不使用の「窯焼きカタラーナ」(126g)を投入した。

合同で海岸清掃活動 ―― マルハニチロ・ニッスイ・極洋

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(左から)極洋・井上社長、マルハニチロ・池見社長、ニッスイ・浜田社長

 マルハニチロ、ニッスイ、極洋の3社は7月29日、千葉市の稲毛海浜公園で合同清掃活動を初めて行った。
 当日は3社の社員・家族210名に加え、マルハニチロの池見賢社長、ニッスイの浜田晋吾社長、極洋の井上誠社長の各社の社長も参加した。
 挨拶した池見マルハニチロ社長は、「3社は、いずれも水産業を生業として、日々、切磋琢磨し、色々なところで競争はしているが、この3社が一堂に会し、海をきれいにする。これは画期的かつ素晴らしいことだと思う。水産資源を今後のために守ることが我々の使命であると考えている」とした。

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