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今週のヘッドライン|2023年2月第1週号

22年輸入凍菜 輸入数量、初の110万t超、数量・金額ともに過去最高

 財務省が1月27日に発表した通関統計による2022年1月~12月の冷凍野菜の総輸入数量は114万8471t(前年比107.0%)、金額は2820億1300万円(同138.5%)となった。輸入数量は初めて110万tを超え過去最高となった。総輸入金額も2年連続で2000億円を超え過去最高。業務用は惣菜ベンダー向け原料や給食向けが引き続き好調だったことに加え22年後半は、外食の復調、家庭用も好調に推移し輸入数量が大幅に増加した。輸入金額は円安の影響を受け前年比38.5%増となった。

 国別の総輸入数量を見ると、中国産(全品)の総輸入数量は、53万4769t(前年比106.3%)、米国産(ポテト等)は30万5852t(同103.3%)となった。
 前年超えはベルギー(ポテト等)5万4791t(同138.2%)、オランダ(ポテト等)3万5498t(同134.5%)、エクアドル(ブロッコリー等)3万6963t(同124.7%)、カナダ(ポテト等)6万5162t(同219.1%)など。タイ、ベトナム、インドネシアは前年並み。台湾は前年割れとなった
 主要品目別総輸入数量は以下の通り。ポテト42万3767t(同112.4%)、えんどう豆1万743t(同91.8%)、ささげ又はいんげん2万2767t(同99.5%)、枝豆6万5716t(同102.3%)、その他の豆6165t(同76.8%)、ほうれん草4万9132(同99.8%)、スイートコーン5万2882t(同108.7%)、ブロッコリー7万5257t(同115.7%)、混合野菜2万3491t(同96.5%)、さといも3万2617t(同100.5%)、その他冷凍野菜36万9156t(同104.1%)。

12月単月も2ケタ増

 12月単月の輸入数量は10万4630t(同110.9%)、金額は273億68000万円(同134.3%)。その内中国産は5万6036t(同104.7%)、米国産は2万3864t(同127.0%)。
 主要品目別輸入量はポテト3万6422t(同135.0%)、枝豆4626t(同101.8%)、ほうれん草5258t(同101.1%)、スイートコーン3496t(同113.7%)、ブロッコリー7401t(同106.4%)等となっている。

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熟成三元豚カツ重用ロースカツ ―― 日東ベスト・新商品

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全てにおいてカツ重専用

 日東ベストは1月より、2023年春・夏商品として32品を発売した。
 「熟成三元豚カツ重用ロースカツ(100)」はカツとだしの一体感にこだわったロースかつ。カツ重としての「満足感」と「食べやすさ」を追求した。肉もパン粉もルウもすべてにおいてカツ重専用商品となっている。
 選べる大きさと納得のおいしさの「ベストデリ棒ヒレカツ」は迫力のある用途に合わせて(S)(M)(L)(XL)の4規格を取り揃えた。サクサクの軽いパン粉と柔らかさの中にも歯ごたえ十分な美味しさが味わえる。
 丼の具の新商品として投入するのは「豚ロース焼肉(100)」。赤身の美味しさを堪能できるロース肉を食べやすい大きさにカットした。タレは高知県産生姜を使用し後味すっきりに仕上げている。
 また香ばしく焼き上げた豚バラ肉に“ガッツリ”にんにく醤油ダレをあわせた「にんにくスタミナ豚焼肉」、4月には国産昆布とかつおだしで旨みのあるおろしポン酢を使用した「おろしポン酢しゃぶ」を発売する。
 デザートでは8品をリニューアル。山形県産さくらんぼでさらに美味しくなった「山形県産さくらんぼフレッシュ40g」はじめ、「国産ぶどうゼリー40g」「カットゼリー(国産ぶどう)1KG」、卵・乳不使用の「やわらか豆乳デザート700g」「国産レモンのムース(豆乳)30g」等5品を提案する。


「フリー食」を本格提案、ECサイト「食+」で展開 ―― テーブルマーク

19品を提案
19品を提案

 テーブルマークは1月30日、ECサイト「食+(ショクタス)」をグランドオープンした。
 同サイトは、食に何らかの悩みや不安を抱えている人に対して、特定の食材や成分を使わずに本格的な味わいが楽しめる、おいしさで選ぶフリー食『BEYOND FREE(ビヨンドフリー)』として、冷凍食品で提供するもの。アレルゲン不使用、動物性原材料不使用・糖質カット/塩分カットの3つの商品群から計19商品を提案した。
 同社では、「食のニーズの多様化を背景に、アレルギー、健康志向、ベジタリアン、ヴィーガンなども増加、食選択時の制約も増加している中で、一人一人のニーズに寄り添い、おいしさに妥協しない所品を同社が長年培った冷凍加工技術を生かし提供する」としている。
 「BEYOND FREE」の目指すポイントとして、①おいしさに妥協しない商品開発②食卓を彩るバリエーション豊かなメニュー展開③手軽に本格的な味わいを楽しんでいただくための冷凍技術の3つのポイントを掲げている。
 今回発売した主なメニューでは、食物アレルギーに配慮したアレルゲン不使用の「豆乳クリームロールケーキ」はじめ、植物由来の原材料で仕上げたプラントベースの商品「ライスバーガー大豆ミート焼肉味」、脂質・塩分カットの「糖質30%オフお皿がいらない明太クリームうどん」「無塩食パン」などとなっている。

新社長に岡田専務 ―― シマダヤ

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 シマダヤは1月31日、5月23日付で代表取締役社長に岡田賢二専務取締役が昇格する人事を発表した。木下紀夫社長は同日付で取締役会長に就任する。
 岡田賢二氏(おかだ・けんじ)は1970年3月生まれ、52歳。1993年シマダヤ入社、2006年4月業務用特販営業部長、2014年6月取締役業務用事業統括部長兼業務用営業本部長、2018年6月常務取締役マーケティング本部長兼商品企画部長、2022年5月専務取締役生産物流本部長、経営企画部管掌で現任。

故清水氏お別れの会に2千人

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 ライフコーポレーションは1月26日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ東京で清水信次名誉会長のお別れの会を開き、約2000人が参列した。喪主は妻の久子(ひさこ)さん。主催は岩崎高治社長。
 献花台を経て設置された会場には、これまでの歩みを説明するパネルのほか、執務室に飾られていた吉田松陰、孫文の書、特攻隊として着用していた軍服など故人ゆかりの品も数多く展示した。毎朝、新聞を切り抜いて情報の整理に努め、「木に年輪があるがごとく、竹に節があるがごとく経営せよ」と語った故人の経営哲学についても紹介した。また、業界の先頭に立って売上税(消費税の前身)に反対し、酒類や米の販売規制緩和を訴えた活動を紹介するとともに、論客として数多く出演したテレビ番組の映像も上映し、故人の功績を伝えた。

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