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今週のヘッドライン|2022年10月第3週号

営業収益、利益が過去最高に ―― セブン&アイ・ホールディングス・第2Q

 セブン&アイ・ホールディングスは6日、2023年2月期第2四半期決算を発表した。連結営業収益5兆6515億500万円(前年同期比55・0%増)、営業利益2347億6700万円(同26・1%増)、経常利益2197億6300万円(同26・7%増)、四半期純利益1360億8900万円(同27・8%増)と増収増益となり、売上、利益共に中間決算として過去最高額を更新した。米国スピードウェイの買収効果が出ている。

 セグメント別の実績を見ると、国内コンビニエンスストア事業は、営業収益4467億7600万円(同0・2%増)、営業利益1267億1000万円(同2・7%増)の増収増益だった。付加価値型商品の取り扱い拡充や品揃え強化に向けた売場レイアウトの変更などに加えて、宅配サービス「7NOW」の強化などが奏功した。人流回復の追い風も受けた。全店ベースの平均日販は64万6000円(前年同期から4000円の増加)だった。既存店ベースの平均客数は前年同期比1・2%減と前年を割り込んだものの、平均客単価が同1・9%増加している。
 海外コンビニ事業は、営業収益4兆1845億4900万円(同121・7%増)、営業利益1155億9800万円(同102・1%増)となった。営業収益、営業利益共に2倍以上に増えている。北米の7-ElevenIncでフレッシュフードを強化したことなどがトップラインの向上に寄与した。
 スーパーストア事業は、営業収益7150億3400万円(同20・7%減)、営業利益42億9400万円(同61・0%減)となった。トップラインが2割下がった。粗利益率が0・1%改善したものの、各種コスト増を吸収しきれなかった。スーパーストア事業は今年度を事業改革の達成年度に位置付け、ネットスーパーのセンター化などを進めて収益性を高める。
 百貨店・専門店事業は、営業収益2255億5000万円(同32・2%減)、営業利益4億6500万円(前年同期は77億7100万円の赤字)だった。そごう・西武についてはストラテジック・レビューを進めている。
 会見に登壇した井阪隆一社長は「北米の7-ElevenIncは、フレッシュフードの強化が成長を牽引している。海外進出に対してベンダーの意欲も高いので、24年度までに2工場を新設して強化していく。〈セブンプレミアム〉は、2200品をリニューアルする。商品数は絞り込むので今年度のPBの売上は減少する見込みだが、リニューアル後に再度伸ばしたい」とした。

「チン!するレストラン」開店、冷食“体験の場”として注目 ―― 日本アクセス

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秋葉原のヨドバシ8階にオープンした

 日本アクセスは、冷凍食品・アイスクリームのキャンペーン「フローズン・アワード」の10周年を記念して、冷凍食品とアイスクリームが食べ放題のレストラン「チン!するレストラン」を10月8日~23日までの期間限定で、東京・秋葉原のヨドバシAkiba8階レストラン街で開店した。
 同店舗には家庭用冷凍食品・アイスクリーム約200種類(冷凍食品約150種類、アイスクリーム約50種類)を揃えた。リーチインケースから商品を選び、自ら電子レンジでチンして食べるスタイル。
 席数は40席、1日6回転で1日240名の利用を見込んでいる。営業時間は11時~21時(入店締切20時)=最終日の営業時間は19時30分まで。利用料金は時間制で11時~17時90分制1人1500円、17時~21時120分制1人2500円。ソフトドリンク・アルコールは別。
 冷凍食品・アイスクリームの商品について売れ筋商品や秋の新商品などを中心に日本アクセスが選定した。メーカー数は約40社。電子レンジは、ヨドバシカメラ選定による大手家電メーカーの最新機器10台が設置されている。
 7日に行われた内覧会で服部真也日本アクセス代表取締役副社長は、「量販では冷凍パン、スイーツ新ジャンルの売場、鮮魚や精肉の独自の冷凍品など、今後更なる冷凍品売場の拡大も見込まれる。家庭ではセカンド冷凍庫に対する注目度も高まっており、今後、益々の発展を期待している。とりまく環境は厳しいが、マーケットインの発想で消費者の動向変化に対し、小売、メーカーともに取組んでいく」とした。
 ヨドバシカメラの勝田泰幸ヨドバシAkiba家電売場マネジャーは、「レンジ市場は巣ごもり需要で、さらに高単価、高機能を求めるお客様が増えており、市場は拡大している。冷凍食品は進化されたが、レンジもより進化している。当社は体験を大切にしている。その意味でも『チン!するレストラン』は最高の体験の機会だ」とした。
 レストランの予約枠は既に満席、当日枠も当初設定していたがあまりの混雑で予約のみとなっている。

「トレハの日」にイベント ―― 林原

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初の休日開催で幅広い層を対象に
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ピアノ演奏も

 林原は10月8日の「トレハロースの日」に、岡山市との共同イベント「気になる。身になる。岡山ウェルネス~わたしの健“幸”チェック!~」を開催した。
 同イベントは林原がサスティナビリティ活動として掲げる重要課題の一つ「健康寿命への貢献」を推進する活動の一つとして、2020年から開催しており、今年で3回目の開催となる。
 従来はJR岡山駅2階の東西連絡通路西口広場のみの開催となっていたが、今回は規模を拡大、「運動」「栄養」「社会参加」をテーマに、3つの会場で測定会や各種チェックを実施した。
 会場では林原製品の紹介や岡山市の健康チェック・健康情報の発信に加え、明治による健康チェック、岡山県他、岡山医療生協、両備システムズが協力した。
 なお、今回は、初の休日開催となり前回、前々回に比べ幅広い層へ提案した。バルーンアート、ストリートピアノ演奏などを新たに実施し、イベントを盛り上げた。

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