来年1月ミールキット投入 ―― SLCreations
佐藤社長
SLCreationsは8日、東京・神保町の日本教育会館で「男性・料理初心者向け動画付きミールキット」の販売員向け講演会を実施、387人が参加した。同ミールキット(冷凍)は来年1月の発売を予定、男性向け料理教室の第一人者である福本陽子氏とのコラボレーション商品となっている。当日は福本氏の講演に先駆け、佐藤健社長が商品発売の狙いについて説明、男性・料理初心者向け商品が同社にとって「最高の条件を揃えている」と語り、グループ1万人の既存組織を活かした、法人向けOffice Premium Frozen(OPF)に次ぐ成功事例としていく方針を明らかにした。
佐藤社長ははじめに同社が今後、進化していくためのポイントとして①どこよりも安全安心で、どこよりも美味しい食品②主婦層以外の顧客開拓③グループ1万人既存組織(シュガーレディ組織)を活用した①②の実現-の3点を挙げた。
佐藤社長が「他社にはない宝」と位置付ける既存組織の活用については、法人向けOPF事業を成功事例として紹介。「(OPFに)支店のマネージャー、シュガーレディが参加することにより、同業他社に比べ圧倒的に競争力が高まり、取引先数が急増している。520社ほどの取引となり、ライバルの業界1位の背中がぐんぐん近づいた。この勢いが続けば間違いなく業界1位の座につける。会社としては第2、第3の成功例を作っていかなければいけない」とした。
現在、OPFに続き同社が既存組織を活用した新規の取り組みとして進めるのが、健康サポート推進課が進める有料のカウンセリングやSLC商品を使ったパーソナルな献立作成サービス、そして、今回のメインテーマとなる「男性料理」に関するプロジェクトだ。
佐藤社長は同社が「男性料理」に着目した取組みを進める理由について「ほぼすべての世代において男性の料理人口は増えている。ただし、基本みな料理は苦手だ。そこに私達SLCreationsの大きなチャンスがあると考えている。下処理済み、バラ凍結、少しずつ使える冷凍野菜や肉、魚介類が揃っている。冷凍食材の中でも特に当社の持つ素材品が料理初心者の第一歩の食材としてはあらゆる意味でパーフェクトだ」と説明した。
今後については「いずれは、ここにぜひ、1万人のシュガーレディ組織を絡めていきたいと考えている。SLCグループは今までの販売活動に加え、様々な商品活動を通し、日本中の男性に包丁まではいかなくても、フライパンを持たせていくことを、日本の先頭で内外にアピールしながら進めていきたい」とした。
その後、行われた福本氏の講演では日本で初めて男子料理教室を始めた自身の経験談とともに男性が料理をすべき理由を紹介。①人生が健康で楽しく②暮らし方が変わる③仕事のスキル④家族関係-といった料理をすることで得られる4つの幸せについて語った。
福本氏とコラボしたミールキットは来年1月発売。1年で計6品を発売する。
冷食出荷キャパ拡大、発送までをヤマトに一元化 ―― 吉野家
吉野家とヤマト運輸は12日、吉野家の直販・卸向け外販事業における流通スキーム再構築に向けた合意書を締結したと発表した。同社の個食冷凍食品の保管から発送までをヤマト運輸の3温度帯物流ネットワーク上に一元化することで、出荷キャパの拡大。併せて温室効果ガス排出量の削減を目指す。
現在、吉野家公式通販ショップで販売する商品は、主力の「冷凍牛丼の具」や特定健康保健用食品「トク牛」など全79品にのぼっている。冷食販売についてはこれまで、直販・卸部門ごとに委託業者を選定して物流管理を行ってきたが、増加するニーズに迅速に対応するため流通スキームの見直しを図った。
吉野家公式通販ショップを含む直販サイトでは、8月17日から本スキームの運用を開始しており、卸向けは2023年2月から運用を開始する予定。
新しい外販流通スキームの特長は、ターミナル一体型3温度帯物流施設に商品の保管から発送まで一元化で、多様なセット組や賞味期限コントロールなど、複雑な出荷作業にかける時間を確保し、作業オペレーションを効率化させ、出荷キャパシティの拡大を図る。
米・ベンチャーと提携、テーブルマークうどん販売 ―― 日本たばこ産業
米・シリコンバレーのフードテックベンチャーのYo-Kai Express社(米・加州、アンディ・リンCEO)はこのほど、日本たばこ産業と業務提携・資本提携を行ったと発表した。
Yo-Kai Expressは2016年創業のシリコンバレーのフードテックベンチャーで、温かい食事を24時間コンタクトレスで提供できる、革新的な自販機型の自動調理ソリューションを提供している。日本では、2022年より出来立てのラーメンを最速90秒で提供可能な自動調理自販機の展開を本格的にスタートしている。
今回の提携で、JT傘下のテーブルマークの主力商品“冷凍うどん”を活用した「テーブルマーク カレーうどん」「テーブルマーク きつねうどん」「テーブルマーク 肉うどん」の開発を進めており、今冬の販売を予定する。