大山工場が稼働、付加価値型畜肉加工品を生産 ―― 大山春雪さぶーる
最新鋭の製造設備を導入
エア・ウォーターグループの子会社、大山春雪さぶーるは13日、鳥取県伯耆町に「大山ハム」の新工場を竣工した。同工場は、近隣の米子工場で製造していた付加価値型の熟成ハム、熟成ベーコンなどを製造する。鉄骨造平屋建て延床面積3031㎡の工場。今年度の製造量は900tを計画しており、2024年までに増産体制を構築して年間製造量を1400tに高める。
同工場で製造する熟成ハムの温度帯は冷凍品が全体の約69%に上る予定。今後は家庭用冷凍食品とチルド品の製造を強化して、構成比を高めていく。
製品は、前身の大山ハム時代から取り組んできたドイツ式の製法にこだわった商品を製造する。スライサー、スモークハウス、深絞り包装機など最新鋭の製造設備を導入し、環境負荷にも配慮して汚水処理施設も整備した。
9月中旬には敷地内に製品の直売所も設ける。
白井社長 付加価値品の販路拡大
竣工式に登壇した白井清司エア・ウォーター社長は「新工場は約5年前から計画し、大山が目前に広がるこの場所に建設することを決めた。コロナ禍を経て難しい投資判断ではあったが、新工場を竣工したことで、職員の士気も高めることができると考えている。当工場で製造する付加価値型商品の販路を広げ、グループの食品部門の売上を向上させたいと考えている」とした。(詳細を本紙に掲載)
ワンプレート新シリーズ ―― 日本水産・新商品
大満足のボリューム
日本水産は14日、22年秋・冬新商品を発表した。家庭用冷食は新商品9品、リニューアル7品の計16品。発売日は一部商品を除き9月1日。
開発コンセプトは、コロナ禍で定着した生活スタイルと社会環境に対応した商品提案で、冷凍食品の利用機会を拡大を図る。
高まる個食ニーズ対しては20~40代男性の冷凍食品の利用機会の増加に対応し、白飯と主菜・副菜をセットにしたワンプレート商品「まんぞくプレートふっくらごはんとデミグラスハンバーグ」(350g)、「同ふっくらごはんと豚肉生姜焼き」(330g)を新たに提案する。コシヒカリをブレンドした米を高火力ガスで釜炊きしたふっくらおいしい白ごはんに、白ごはんと相性の良い肉料理をセットにした。「ぐるなび」と提携し、若手シェフ育成プロジェクト「CLUB RED U―35」受賞歴のある人気シェフ2名が、白ごはんと合うソース、副菜、全体のバランスなどを監修した。2品ともトップシール商品でレンジ調理約5分。想定売価は400~500円。
おにぎり商品では、利用者の間口拡大を狙い小中学生をターゲットに「ハピもぐツナマヨ焼きおにぎり」を投入する。醤油味のおにぎりに、特製マヨソースを塗ってこんがり焼いた。1個50g。食卓和惣菜では「今日のおかず おばんざいコロコロっときんぴらごぼう」「同ひじきの煮つけ」を提案する。7~12グラムのポーション状で、既存和惣菜比べ塩分も30%カットした。食卓向けでは、「ふっくらあじフライ」を投入。漁業管理されているグループ会社シーロード社のNZ産アジを使用し、ふっくら漬け込み技術でやわらか食感に仕上げた。
大豆ミートの「VEGATABLE MEAT」シリーズには、ワントレータイプで「キーマカレードリア」を追加した。
〈お皿がいらない〉拡充 家庭用ベーカリー新たに ―― テーブルマーク・新商品
ここCafeシリーズで家庭用再参入
テーブルマークは14日、22年秋季新商品を発表した。家庭用冷凍食品は新商品15品、リニューアル14品の計29品。発売日は9月1日。
簡便性の高い〈お皿がいらない〉シリーズには「にんにく醤油まぜそば」と投入する。にんにくをガツンと効かせた濃厚な醤油だれと全粒粉入りの極太中華麺がマッチする。
外食品質の冷凍具付麺では、「魚介豚骨ラーメン」「鶏白湯ラーメン」「麻辣火鍋ラーメン」のラーメン3品と、冬の定番鍋焼うどんの味噌味タイプ「味噌仕立て鍋焼えび天うどん」「石臼挽き肉そば」を投入する。
米飯では人気の海外グルメを米飯にアレンジした「カオマンガイ風アジアン鶏飯」「彩り野菜のガーリックシュリンプ風ピラフ」を投入する。
食卓向け惣菜では、レンジで約3分20秒の簡便トレーおかず「速攻 豚キムチ」「同豚しょうが」をラインアップ。弁当では、「とうもろこしの天ぷら」「明太子のふんわり玉子」の2品をラインアップした。
家庭用ベーカリーは冷凍ならではの価値提供と「いつでもcafe気分」をコンセプトに電子レンジで簡単に外食品質のベーカリーを楽しめる新シリーズ〈ここCafe〉シリーズで再参入する。「ホットビスケット」「厚切りフレンチトースト」「シナモンロール」の3品を投入する。
冷食「だから」美味しい ―― 三菱食品・ダイヤモンドフェア
冷食の製造技術の進化も提案
三菱食品は19~21日の3日間、東京・有明の東京ビッグサイトで「ダイヤモンドフェア2022」を開催した。フローズンは『「なのに」から「だから」美味しい』をテーマに、「ロングセラー・高リピートにはワケがある」として、製造技術の進化、簡便調理の追求などの切り口での価値、可能性を訴求したほか、外食系冷食も拡大して提案した。リーチインケースのPOPを活用した新たな提案も行った。