冷凍食品新聞社 発行日(週刊・毎週月曜日)購読料1年33,600円(+税)昭和44年6月19日第三種郵便物認可

今週のヘッドライン|2022年7月第2週号

銭函物流センターが落成式 ―― 大槻食材

銭函物流センター外観。ドックシェルター24基(約100m)
銭函物流センター外観。ドックシェルター24基(約100m)
(左から)白石取締役、古川社長、庄司専務
(左から)白石取締役、古川社長、庄司専務

 大槻食材(古川裕志社長)は4日、北海道・小樽市に新設した「銭函物流センター」の落成式・内覧会を開いた。新物流センターは敷地面積1万5000㎡、延床面積9200㎡、1万2000SKUを取り扱う巨大規模で、センターの根幹を成すデジタルピッキングシステム(アイオイ・システム)、仕分けソーター(fives)について最新の設備を取り入れたことが特長だ。センター内のシステムについては同社の20~30歳代のプロジェクトチームに託し、「将来においては業務用食品卸がやらなければならないこと」を現時点で実現した。マテハンおよびシステム連携の確認のため年内に仮稼働をし、来期2023年3月より稼働する。

 古川社長が次世代、その次の世代に託す決意で臨んだ「銭函物流センター」は、大槻食材74年の歴史の中で最大の投資となる。現在の札幌支店で扱う業務を移設すると同時に、業容を拡大する。
 センター通過量の拡大を支える基盤であるデジタルピッキングシステムは、省配線ネットワークの採用により冷凍庫内にも設置し正確な業務遂行と更なる効率化を目指す。
 飲食店向け等バラ仕分け商品への対応では、ヤマト運輸にも採用されているクロスベルトソーターを採用。120シュートがあり1時間当たり2500個のバラオリコン出荷が可能となっている。
 これらの入出荷の自動化、省人化や、賞味期限チェックの効率化の前提となるのが商品タグ(バーコード)だ。実商品のJANコード無し商品は入荷時にラベルを貼り、商品コードを一次元、二次元で連携し、マテハン運用を実現化する。業務用商品については「7対3で貼っていない商品もある。ぜひ貼付を進めてほしい」(古川社長)としている。
 「医薬品や一般小売と同等の物流センターとなっている。新センター構想は社長就任時の2007年からあり、退任までには軌道に乗せることを決意している。正しい商いをする、お客様・仕入先様を大切にする、社員を大切にするという創業の理念のもと、黒子に徹して業務を遂行する業務用卸の役割を全うしながら、いろんな意味で新しい展開をしていく」(古川社長)。

 【概要】▽敷地面積1万5362.97㎡▽建築面積4742.45㎡▽延床面積9246.17㎡▽温度帯=冷凍庫(マイナス20℃、マイナス50℃)、冷蔵庫、常温庫(冬期0℃以上、夏期27℃以下)、コンベア室等(5℃~10℃)▽トラックバース24箇所▽仕分設備=仕分ソーター、搬送コンベア▽保管棚=中量ラック(DPSあり)、パレットラック▽冷却設備=F級、チルド:CO2自然冷媒、超低温ほか:代替フロン冷媒

黒豚大餃子、海老大餃子を発売 ―― 味の素冷凍食品・新商品

海老は中具の4割
海老は中具の4割
鹿児島県産黒豚使用
鹿児島県産黒豚使用

 味の素冷凍食品は8月7日、家庭用冷凍食品の新商品3品、リニューアル品4品を全国発売する。また「ギョーザ32個ecoパウチ」を製品リニューアルするとともに北海道に加えて東北6県に販売地域を拡大し8月7日より発売する。
 新商品は、食卓のメイン料理として堂々と出せる“おうちで食べる餃子の最高峰”として素材と味わいにこだわった餃子「黒豚大餃子」「海老大餃子」と“上品な味わいとご飯が進む食べ応え”の豚肉と大ぶりの海老がゴロッと入った「海老肉焼売」の3品。
 「黒豚大餃子」は、鹿児島県産黒豚の肉汁があふれ出す、XO醤を使った本格的な味わい。黒豚が入った中具に、XO醤・魚醤・紹興酒といった調味料を複雑に組み合わせることで、本格的かつ濃厚な味わいに。また、餃子の羽根の部分は、専門店品質のカリッとした香ばしい焼き目になるように仕上げた。「海老大餃子」は中具の約4割を占める海老のプリッとした食感と、海鮮のコク深い味わい。隠し味には鶏肉と豚肉のWスープを入れて、ジューシーなお肉のうま味を加え全体の味に立体感を持たせた。両品とも20個入り。
「海老肉焼売」はジューシーな豚肉と大ぶりサイズの海老がゴロッと入った、海鮮素材と帆立だしが上品な味わいの焼売。(詳細を本紙に掲載)

大豆ミートの豚カツ メンチカツをブラッシュアップ ―― ヤヨイサンフーズ・新商品

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大豆ミートのまるで!豚カツ80

 ヤヨイサンフーズは2022年秋商品として新商品18品、リニューアル品11品の計29品を発売した。発売は7月1日(一部除く)。
 基幹カテゴリーの強化ではメンチカツをブラッシュアップ。「すごうま!包みメンチカツ95」「デリうま!包みメンチカツ95」「鹿児島県産黒豚メンチカツ45」を新たに投入した。専門店をイメージした商品設計で消費者ニーズに対応、経時耐性のある衣の開発を進め、衛生意識の変化に配慮した。
 拡大市場に向けた取組としてはプラントベースフード〈イートベジ〉の拡充。前年比152%と好調な〈イートベジ〉にまるで肉のような風味や食感、繊維感を再現した「大豆ミートのまるで!豚カツ80」を追加した。
 中食における消費者ニーズに対応した提案としては惣菜向け商品の強化を図った。産地訴求商品として発売したのは「三陸産わかめの磯風味カツ50」「気仙沼産マグロカツ50」「鹿児島県産黒豚メンチカツ45」。家飲み需要増加に対応したおつまみ商品としては「おつまみボール(紅生姜入り)15」「同(たら&チーズ入り)15」を投入した。
 また米飯向けには、スタミナ・ヘルシーをキーワードに「濃厚豚ニンニク丼の具」「生姜香るコク旨豚バラあんかけの具」を、ベーカリー向けには「香ばし海老カツ95」を投入した。
 〈Deli Grande〉グラタンではフロチル品改良。ベシャメルソースに発酵バターを加え、コクを付与。商品ごとに特徴ある味付けとした。(詳細を本紙に掲載)

冷食はテリーヌやベシャメルソース ―― 帝国ホテルキッチン・新商品

テリーヌ ド ポワソン
テリーヌ ド ポワソン

 帝国ホテルキッチンは2022年新商品として〈帝国ホテルブランド〉より冷凍食品2品、常温商品1品の計3品を発売した。
 9月1日より発売する「テリーヌ ド ポワソン」(冷凍、80g/100、1420円)は新鮮な国産のひらめとほたて貝柱のほか、アトランティックサーモン、えびの4種の魚介と卵白と生クリームでなめらかなテリーヌに仕立てた。 3月1日より先行発売している「ベシャメルソース」(冷凍、100g/15×2760円)は牛乳、小麦粉、バターから仕上げたベシャメルソース。家庭でグラタン等に利用できる。パッケージ裏面ではレシピも紹介している。
 帝国ホテルのホテルショップ「ガルガンチュア」および、帝国ホテルオンラインショップで販売していく。

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