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今週のヘッドライン|2022年6月第3週号

中込会長「四つの施策推進」 新日給連へ、売上、環境そして教育 ―― (一社)日本給食品連合会・第6回総会

中込会長
中込会長

 (一社)日本給食品連合会は8日、第6回総会及び総会報告会、懇親会を福岡市のANAクラウンプラザホテル福岡で開催、総会報告会には会員、特別会員合わせて157名、懇親会には152名が参加、コロナ禍以降対面での開催は3年ぶり、中込会長就任以来初めてとなる。中込会長は、会員社の売上アップなど四つの方針を表明した。

 定時総会では、開催主幹である九州支部酒井信吾支部長(筑紫フーズ社長)が開会を宣言、続いて中込武文会長(甲信食糧社長)が挨拶、所信を表明した。その後、来賓挨拶に続いて事務局より総会決定事項の報告が行われた。
 中込会長挨拶の要旨は以下の通り。
 令和3年度を振り返ると、新型コロナウイルス感染症が、全世界で猛威を振るう中、業務用食品業界は大変厳しい状況を乗り越え、社会のインフラの担い手として、その使命を果たしてきた。また、多くの食材が値上げになり、価格転嫁に忙殺された一年であった。
 我々の経営を取り巻く環境は、社会活動の変化、働き方改革、人手不足等により変化している。大きく経営方針を変えていかなければならない状況に立つことになった。
 これらの課題克服のために各会員が取り組む課題と、組織で取り組まなければならない課題がある。組織として四つの事に取り組んでいきたい。
 一つ目は各会員の売り上向上を計ること。売上はお客様からの支持率だと思っている。支持率である以上、売上を落としてはいけない。その為に会員と特別会員がより強固な結び付きで商品を開発していく。具体的施策は①商品に関しては、選定品を今期16品発売した。さらに必要とされる商品開発を進めていく。②秋季全国キャンペーンを実施する③選定・ 斡旋メーカーも拡販に取り組むことだ。
 二つ目はサステナブル経営委員会を立ち上げ、食を通じて地球環境や経済システムなど、継続的に続けていけるような仕組みを考え、会員同士が共有して行く。
 三つ目は教育の問題、働く社員の皆さんが、成長して頂けるような環境作りだ。ネット環境を使い、いつでも、どこでも誰でも自ら学べる環境を用意する。
 四つ目は業界三団体の活動だ。野口昌孝前会長が委員長となり給食三団体委員会を作った。これまで毎回、農水省様並びに文科省様からは給食業界の安定的な発展の為にご指導を頂いてる。
 今後も給食三団体が一体となり、行政の指導を仰ぎながら、時には製造する方たち、給食を提供している方たちと一緒になって健全な環境づくりを進めていきたい。
 以上四つの方針を進める当り、ここにおられる皆様と一体となり、様々な課題に対し積極的な事業活動を展開していく。一層のご支援、ご協力をお願いしたい。

山形工場の内覧会開催、秋の新商品「つけ麺」披露 ―― ニチレイフーズ

山形工場
山形工場
竹永社長
竹永社長

 ニチレイフーズは9日、山形県天童市の山形工場の内覧会を開催した。内覧会には、竹永雅彦社長、中野泰寿取締役専務執行役員が出席、来賓として環境省豊住朝子室長、天童市花輪達也室長が列席した。
 山形工場冷凍食品ラインはパーソナルユース需要向けの商品の生産を目的に建設され今年2月から稼働している。現在、春の新商品「冷やし中華」の生産を行っている。
 内覧会では、主催者,来賓挨拶、工場概要の説明に続き、新ラインの見学が行われた。その後、試食会が行われ、今秋発売予定の新商品「つけ麺」及び業務用向けに発売予定の商品の試食が行われた。
 冒頭挨拶に立った竹永社長は「山形工場は約40億円をかけて生産設備を刷新し、本年2月からパーソナル需要に対応した冷凍食品ラインを新たに加え常温品と冷凍食品の2温度帯を生産できる工場に生まれ変わった。今春発売した家庭用「冷やし中華」はその先駆けだ、本日は生まれ変わった本工場をご案内する。本年度より新中期経営計画『Compass Rose 2024』をスタートした。人々の豊かな食生活と健康に貢献するというグループの経営目標を具現化し社会課題の解決と経済的価値の獲得を両立させたサステナビリティ経営へと舵を切る。新山形工場は環境対応にも注力しており持続的成長の一翼を担う。伸長が見込まれるパーソナルユース需要に対応した良質なもの作りを推進し、天童市の地域活性化にも貢献したい」と述べた。(詳細を本紙に掲載)

最優秀賞にセルダスシステム ―― 第1回FOOMAアワード

セルダスシステム(前川製作所)
セルダスシステム(前川製作所)
最優秀賞を受賞
最優秀賞を受賞

 (一社)日本食品機械工業会(東京都港区、大川原行雄会長)は、東京ビッグサイト東展示棟全館で開催中の「FOOMA JAPAN2022(国際食品工業展)」において優れた研究開発の成果を顕彰する第1回「FOOMAアワード2022」の受章製品を発表、最優秀賞には前川製作所の「セルダスシステム」が輝いた。
 「セルダスシステム」は多種類の骨付肉を単機で処理可能な除骨システム。後藤芳一FOOMAアワード2022審査員長は「前川製作所様は省力化や画像認識やロボット等課題を織り込み、最新の技術でこれからの食品機械のあるべく方向を指し示す案件であった」と講評した。
 なお、FOOMAアワード特別賞はレオン自動機の「火星人」が受賞した。優秀賞は品川工業所の「あおり炒め機」、なんつねの「ゼウス+スコーピオン」、日本キャリア工業の「ベンディングスライサーAZ─342」、マスダックマシナリーの「ライトデボリー(LD─P)が受賞した。

総事業高前年割れも19年比は大幅増 ―― コープみらい

 コープみらいは9日、第10回通常総代会を開催し、2021年の事業概要を報告した。
 総事業高は4364億4000万円(前年比97.8%)、商品供給高は4176億3000万円(同97.4%)だった。商品供給高のうち宅配事業は2998億2000万円(同98.4%)、店舗事業は1178億円(同94.8%)だった。総事業高は前年を下回ったものの、19年比では宅配事業が112.8%、店舗事業が104.6%と高止まりしている。
 組合員数は前年から4万2000人増えて363万2000人となった。(詳細を本紙に掲載)

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