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今週のヘッドライン|2022年4月第1週号

主力強化とコロナ対応進む ―― 春の業務用・新商品

 2022年業務用新商品では主力品強化とコロナ禍への対応が昨年に引き続き進んだ。商品数は各社極力抑えており、コロナ禍で提案がなかなか進まなかった昨年新商品の再提案も多くみられる。厳しい状況の中強みを発揮する主力カテゴリーのアイテム強化は今年も継続。業態別には惣菜、テイクアウトやメディカル給食など伸長もしくは堅調な市場へのアイテム投入が進んだ。またC&C、通販に向けなど新たな販路の開拓も進む。加えてSDGsへの関心が高まる中、環境配慮の取り組みも見られた。

 各社の取り組みおよび開発コンセプトを見ていくと、ニチレイフーズは「RUグレイビーハンバーグ」のリニューアルをはじめとした定番品の価値向上とともに外食、惣菜、福祉給食向けの提案を進めた。春の新商品のコンセプトは①生活者視点での価値訴求②健康訴求③在宅需要④ユーザー視点での簡便性。
 味の素冷食は主力の餃子と焼売のラインアップを強化。人手不足の深刻化、大人数の宴会ができない、テイクアウトデリバリーの増加といった、コロナ禍の変化を捉えた提案を行った。
 マルハニチロは働き方の変化を踏まえ、惣菜弁当、バックヤードで満足感のある商品を投入。「魚本来の美味しさ」「料理としてのおいしさ」を追求し、漬け魚を提案している。
 日本水産は伸長するメディカル給食に注力。訴求点を明確にした食材を通して、食卓の充実化と給食現場の問題解決を図った。
 テーブルマークは基幹品のたこ焼をデリカ売場向けに提案。基幹商品の価値訴求は継続しながら好調な中食への継続的な新商品投入を進めた。メニュー展開の広がりに貢献できる商品、オペレーション改善を図れる商品の開発を進めた。(詳細を本紙に掲載)

新社長に瀧原常務 ―― 日清製粉グループ本社

 日清製粉グループ本社は3月29日開催の取締役会において、代表取締役取締役社長に瀧原賢二常務執行役員の昇格を決議した。6月下旬の総会、取締役会を経て就任する。
 なお、見目信樹社長は特別顧問に就任する。

 瀧原賢二(たきはら・けんじ)氏は1966年2月生まれ、56歳。
 1988年早稲田大学政治経済学部経済学科卒業、同年日清製粉(現、日清製粉グループ本社)入社、2006年6月日清製粉グループ本社企画本部IR室長、2009年6月日清製粉業務本部業務グループリーダー、2013年6月日清製粉取締役業務本部長、2016年6月日清製粉グループ本社執行役員、2017年同社取締役、2019年6月同社常務執行役員、日清製粉常務取締役業務本部長、2021年同社常務執行役員、日清製粉専務取締役で現任。
(瀧原新社長の談話を本紙に掲載)

アミノ酸技術活用のムース ―― 味の素冷凍食品・新商品

左から石原部長、西川Dir、黒崎社長、岩崎Mgr
左から石原部長、西川Dir、黒崎社長、岩崎Mgr
朝食のデザートに最適
朝食のデザートに最適

 味の素冷凍食品は「For ATHLETE」ブランドの新商品『「For ATHLETE」バナナムース』『同ヨーグルトムース』の2品目を3月28日より同社公式オンラインストアで販売した。
 同商品は「栄養、おいしさ、楽しさ、簡便性を兼ね備えた冷凍食品で、スポーツや健康維持に取組む生活者の食事をサポートする」という「For ATHLETE」ブランドコンセプトに基づいて生まれたスイーツメニュー。
 同商品は味の素の選手強化支援事業「ビクトリープロジェクト」において蓄積された知見をベースに開発され、スポーツ科学に基づくアミノ酸補給食として広く認知されている「アミノバイタル」と同じアミノ酸が配合されている。からだが求める栄養素は、摂取する場面によって異なるため、特長や成分の異なる2種類を用意した。
 「バナナムース」(6個入箱/70g×6個、販売価格1800円)はバナナ約1本文のエネルギー(103Kcal)補給ができ、朝食のデザートに最適。「持続性エネルギー源アミノ酸」3590mg配合。「ヨーグルトムース」(同、販売価格1980円)は脂質やエネルギーは抑えつつ「ロイシン高配合遊離必須アミノ酸」1980㎎、「たんぱく質」6gを配合した。
 同日、オンライン発表会で挨拶した黒崎正吉社長は「本日の発表内容はトップアスリートの栄養サポート活動から開発された商品だ。当社はオリンピック開催を機に昨年8月に〈For ATHLETE〉ブランドを立ち上げた。そして今回、冷食の簡便性を活用しながら味の素グループならではのアミノ酸技術を活用した冷凍食品を開発した。トップアスリートだけでなくスポーツをされる方、一般の生活者も含め提供させていただきたい」とした。

Z`s MENUを催事販売 ―― SLCreations

“驚きの冷凍品”をPR。肉団子の試食も実施
“驚きの冷凍品”をPR。肉団子の試食も実施

 SLCreationsは3月23日~29日の期間限定で、東京・銀座の松屋銀座においてプレミアム冷凍食品「Z`s MENU」の店頭販売を行った。松屋では既にECサイトにおいて2月より「Z`s MENU」の取り扱いを開始しているが、今回、15品目を店頭販売。黒甘酢肉団子の試食を実施する他、「リブロースステーキ」の調理後見本を展示し、販売員の説明とともに商品内容を分かりやすく紹介した。28日時点では15品中、既に2品が完売しており、消費者の高い関心が窺われた。
 松屋の今井克俊営業一部付担当課長はZ`s MENUを含む冷凍食品の催事展開について「コロナ禍でお客様から冷凍食品はないのかという問い合わせが増えている。冷凍技術の向上により百貨店のお客様の要望に応えられるハイクオリティな商品が登場したことも今回の催事に繋がっている。その中でもZ`s MENUは素材にこだわり妥協がなく、非常に完成度の高い商品だ。販売員が丁寧に商品価値や作り方をPRできるという点も当社で取り扱う大きな強みであり、保存が利き、遠方から運べるという“時間と空間を超える”冷凍食品のメリットをお伝えし、お客様に楽しんでいただきたい」とした。
 なお、同期間中には銀座に店舗を構える「俺のイタリアン」や「俺のフレンチ」など「俺の」シリーズの冷食の催事販売も行った。

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