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今週のヘッドライン|2022年2月第3週号

機能の進化の実現を、食関連企業のリスタートを見据えて

青木社長

 「食のマーケットは従前と異なる」とする声が広がっている。末端に向けては、生活者の所得が上がらない中でメニュー開発に求められる要素が変わった。問屋においてはコスト抑制に向けて共配の具体化が進んでいる。学校給食市場は学級閉鎖、休校措置が増える中で、食品納入業者に求められるコロナ対応が全国で異なることから、対応基準の統一化が必要な時期に至っている。第6波収束後のリスタートを見据えて、業界を挙げた協力が必要となっている。

発展へ基盤再構築 ―― 名給・青木社長

 名給の青木基博社長は、9日開かれた中部SP会の席上大要以下の通り挨拶した。
 新型コロナウイルスの感染拡大が始まって2年が経つ訳だが、食品業界にも大きな影響を及ぼしており、これから今までのやり方、考え方でいいのかと感じている。また、業界全体で改善すべき課題も見えてきたのではないか。例えば、学校給食の特別な状況下における『対応基準の統一化』や『入札制度の見直し』、年度予算契約事業における『価格改定時期の統一化』、『安定用に向けた業界体質の改善』など、この先、食関連事業が発展成長するための基盤再構築がいま求められているのではないか。
 民間企業においても、こうした様々な現場で業界の仲間として理解を求めていくと共に、業界団体としてまとまり要求していくことが重要だと考えている。
 さて、名給は1月20日付で新しい経営体制となり〔本紙既報〕、今期名給は72期を迎え、経営方針に「健在活発」を掲げてスタートした。健在活発は2つの指針を意味しており、ひとつは「健康、健全であり、必要とされる存在であること」、もうひとつは、「在るものを最大限に活かし自発的に物事を行う」ということ。
 また、第70期からの継続方針として『名給の五本柱』と捉えている、営業・物流・情報・システム・品質の機能を進化させ、ユーティリティとして確立することを推進している。(詳細を本紙に掲載)

日清本麺でゆず塩 ―― 日清食品冷凍・新商品

インパクトある商品
インパクトある商品

 日清食品冷凍は3月1日より、2022年春夏商品として新商品9品、リニューアル品8品、企画品5品の計22品を発売する。
 今回の新商品ではラーメンジャンルで汁ありの通年化、汁なしの活性化でネクストステージを目指すとともに、パスタ、和風麺、米飯で新ブランド、新商品の積極的な展開を進める。
 汁ありラーメンでは〈日清本麺〉に「ゆす塩ラーメン」を投入する。爽やかな柚子の香り、魚介と鶏ガラの旨みが味わえる一杯。春夏にお馴染みのフレーバーで提案の幅を広げていく。  汁なしラーメンでは〈日清中華〉に幅広の麺がインパクトのある「ビャンビャン麺」を追加。〈日清まぜ麺亭〉では「焼豚油そば」をリニューアル、第2の柱へと育成を図る。
 パスタは〈スパ王プレミアム〉に新テイストとして外食でも人気の「トマトとにんにく」を追加。〈もちっと生パスタ〉にはガーリックの香ばしさが食欲をそそる「ペペロンチーノ」を投入した。
 和風麺では新ブランドを立ち上げ、『汁なしうどんの魅力を前面に打ち出した、オシャレ系!流行り系!新製品』として〈あぁ濃厚〉より「デミグラス牛カレーうどん」「明太クリームうどん」を発売する。

“シェフの味”焼肉2品 ―― 日本ハム冷凍食品・新商品

内食需要拡大に対応
内食需要拡大に対応
名店の品
名店の品

 日本ハム冷凍食品は10日、2022年春夏冷凍食品として新商品11品およびリニューアル品8品の計19品を発表した。発売は一部商品を除き3月1日。今回の新商品では①家庭で専門店の味②新生活様式への対応③健康志向環境配慮―の3つを追求した。
 内食需要の拡大の中、〈シェフの厨房シリーズ〉には、焼肉系商材として「豚ロース生姜焼」(115g)、「ねぎ塩豚カルビ」(同)の2品を新たに追加した。
 スナックでは、「クリスピーチキン」(4ピース/200g)を昨年11月に、「アメリカンドッグ」(6個入・180g)を昨年12月に先行発売。そのままレンジ調理できる紙トレー入りで提案している。  弁当向けには「タレカツ」(6個入/102g)を投入。タレカツは新潟のB級グルメであり日本ハム惣菜新潟工場で製造する。
 大豆ミートベースの商品として提案するのは〈ナチュミートシリーズ〉の「焼売」(6個入・180g)、「餃子」(12個入/162g)。冷凍で優位性のある中華2品をラインアップした。
 同社初となる店舗監修商品には、東京の名店の味を全国どこでも手軽に楽しめる〈東京名店めぐり〉を立ち上げ、「菱田屋監修豚肉生姜焼き」(125g)、「ハンバーグウィル監修ハンバーグ」(160g)、「煉瓦亭監修ビーフストローガノフ」(170g)の3品を発売していく。

家庭用に具付ラーメン ―― シマダヤ・家庭用

シマダヤの鶏白湯まぜそば

 シマダヤはこのほど、22年春夏家庭用冷凍食品として新商品1品、リニューアル品2品の計3品を発表した。発売は3月1日。
 新商品では拡大するラーメン市場に向けた具付めんの開発を進めた。「シマダヤの鶏白湯まぜそば」(180g・420円)は小麦胚芽、小麦ふすま入りのもちもちしためんに、鶏油の香りと鶏白湯の旨味が特徴の濃厚たれを合わせた。
 また“和風素材めんの付加価値化”として「冷凍『太鼓判』粘りごし讃岐うどん5食(国産小麦粉使用)〈ミニダブル〉」(200g×5、440円)、「冷凍シマダヤの稲庭風うどん5食(国産小麦粉使用)〈ミニダブル〉」(200g×5、615円)の2品の内麦への変更を行った。

〈銀座〉ブランドにバターチキン、野菜摂れるキーマも ―― 明治・新商品

30歳代を狙う
30歳代を狙う

 明治は14日、2022年春夏冷凍食品として新商品3品、リニューアル品3品の計6品を発表した。発売は2月下旬。
 日本の国民食としてカレーの多様化が進む中、今回、〈銀座〉ブランドで新たに展開するのは30代に人気の高いバターチキンカレー。「銀座バターチキンカリードリア」(180g×2個)を投入する。レトルトカレーと同一の「銀座二段仕込みブイヨン」や「銀座ブイヨンオイル」に有塩バターやトマト、バターに合うスパイスを使用してじっくり煮込んだ芳醇なカレーソースで仕上げた。
 ソースとマッチするように「銀座二段仕込みブイヨン」でふっくら炊き上げたバター風味ピラフを使用した。
 コロナ禍で野菜摂取の意向が高まる中、〈まるごと野菜〉で新たに投入するのは「豆と野菜のキーマカレー」(250g×1個)。野菜の食感と旨味が感じられる「野菜ベース」のキーマカレー。  1食分(生換算120g)が摂れる、発芽玄米、野菜、豆入りの商品として訴求していく。
 「完熟トマトのリゾット」(同)は1/2食分の野菜(生換算60g)が摂れる商品として訴求。野菜はトマト、なす、パプリカ、たまねぎを配合した。
 〈TANPACT〉はブランド全体でパッケージデザインを刷新。親しみのあるブランドロゴに変更し、育成を図る。

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