社名変更後初の新製品、新ジャンル・新市場に挑戦 ―― 日清製粉ウェルナ・新商品
高齢者が食べやすく
ナチュブラン使用
日清製粉ウェルナは1月1日の社名変更後初となる新製品発表会を行った。今春投入した新製品は94品と従来品目数の約2倍に当たる。簡便・本格・健康の基本価値の下、「SDGs」や「Z世代」といった新たなキーワードを掲げ提案の幅を大きく広げた。成長への原動力となる家庭用冷凍食品・業務用商品では、家庭用冷凍食品でZ世代を意識したスナックパスタ(既報)や自社素材を使用した機能性表示食品、業務用では老健向けなど新市場を意識した新シリーズを立ち上げるなど、新ジャンル・新市場に積極的に挑戦している。
業務用 塩分控えめ新シリーズ
日清製粉ウェルナは2022年業務用市場向け新製品として、常温品7品目・冷凍食品6品目の計13品目を発表した。発売は3月1日。販売目標は15億円。
冷凍食品では今回、同社にとって新規市場となる高齢者施設や老健向け商品として〈Smile Meal〉シリーズを立ち上げた。『高齢者の健康と栄養に配慮した味・品質設計』と『簡便調理』という特長を有した新シリーズ。麺の長さを半分にし、塩分控えめで食物繊維入りの設計にすることで、高齢者も食べやすい工夫をした。テイストは「ナポリタン」「和風パスタ」を提案する。
また冷凍ショートパスタでは〈IQF(バラ凍結)シリーズ〉にスプーンにのっかるミニサイズの新製品「IQF MINI」を発売する。フィジリ・ストレートマカロニ・シェルの3種類のショートパスタで、スープやサラダなどの副菜や小鉢など幅広いメニューで使いやすいサイズとした。
家庭用 機能性表示で冷食2品
グループ開発素材を活用した機能性表示食品として2月下旬より家庭用で投入するのは〈カラダに、おいしいこと。〉シリーズ2品(生パスタ)。同商品はグループ開発素材の「ナチュブラン」を使用した商品。小麦由来アラビノキシランの働きで腸内環境を改善する。
「豆乳クリーミーボロネーゼ」は、肉と香味野菜を煮込んだボロネーゼソースとまろやかな豆乳を合わせてクリーミーな食感にした。(詳細を本紙に掲載)
新テイスト「トマトとにんにく」 ―― ニップン
パンチのある味わい
副菜を提案
ニップンは3日、2022年春夏家庭用冷凍食品として新商品7品、リニューアル品5品の計12品を発表した。発売日は3月1日。
今回の新商品の開発コンセプトは①ウィズコロナへの対応②差別化推進③環境配慮の取組み継続の3点となっている。
個食パスタでは主力の〈オーマイプレミアム〉シリーズに新テイスト「彩々野菜 トマトとにんにく」(260g)を追加した。同商品は濃厚なトマトソースに、3種のにんにくを効かせたパンチのある味わい。厚みのあるベーコンとたっぷり4種の野菜で彩りよく仕上げた。リニューアルは「彩々野菜 3種野菜ジェノベーゼ」(260g)。バジルの風味をアップしソースに深みをプラスした。
プレミアムパスタブランド〈REGARO〉は全4品のパッケージをリニューアル。ショートパスタの形状、またアイテムごとの特徴をより分かりやすくした。
大盛りタイプ〈オーマイBig〉には新メニューとして「にぼしスパゲッティ」(340g)を追加。同シリーズへの支持の高い男性層により響くテイストを追求した。
〈いまどきごはん〉シリーズでは、ターゲット顧客である30~60代女性に支持の高い「タコライス」(300g)、「ルーロー飯」(同)、2つの新メニューを追加した。
今回新たに電子レンジで日常使いできる「副菜」として提案するのは「ニップン 国産野菜のポテトサラダ」(216g)、「同 国産野菜のかぼちゃサラダ」(204g)。小分けタイプの12個入り。保存に便利なチャックを付けた。(詳細を本紙に掲載)
黒毛和牛カルビ重の具 ―― 日東ベスト
キメ細かく柔らかい肉質
日東ベストは1月より、2022年春新商品として新商品9品、リニューアル・ブラッシュアップ品18品の計27品を発売した(一部商品は12月-5月の期間限定品)。
惣菜向けには「黒毛和牛カルビ重の具」(360g×8パック)を投入。黒毛和牛(未経産)の脂の甘み、肉の旨み、きめ細かく柔らかい肉質がおいしさを引き立てる商品となっている。また、「アンガス牛厚切りカルビ重の具」(410g×8パック)は焼肉として一番人気のカルビ部位を使用。赤身と脂身の両方が味わえ、従来の焼肉とは異なる厚さ(約4mm厚スライス)でインパクトをもたせた。
丼ぶり商品では「牛プルコギ焼肉の具」(390g×8パック)、「サムギョプサルの具」(480g×8パック)などの韓国メニューや「麻辣豚焼肉の具」(470g×8パック)の3品を新たに投入した。
ブラッシュアップ商品としては「三元豚豚ロース生姜焼き(高知県産生姜使用)」(320g×8パック)で肉のスライス厚&生姜風味をアップした。
“ご当地麺”に追加するのはオリバーソース社の「どろソース」を使用した「スパイス香るどろソース使用焼そば」(1㎏×6パック)と名古屋発祥の「台湾まぜそば」(1.425㎏×4セット)。(詳細を本紙に掲載)
冷凍スナック、果実使った朝食も提案 ―― カナカン・総合企画商談会
春季総合企画商談会
カナカンは9日・10日の2日間、石川県金沢市の石川県産業展示館4号館で「2022カナカングループ春季総合企画商談会」を開催し、471社が出展した。
同会は「伝えます食文化の香り“大切にしたい食のカタチ”」をテーマに開催。主催者企画「大切な一日を健やかにスタートする力は朝食です」では、今川焼などの冷凍スナックで栄養補給する朝食や、冷凍果実を冷凍パンケーキ・ホットケーキと合わせる朝食を提案した。フローズンブースには、市販用、業務用、アイスクリームコーナーに50社(部門重複含む)が出展した。(詳細を本紙に掲載)