冷食売場拡大を呼びかけ ―― CGCジャパン
堀内社長
CGCジャパンは20日、東京・虎ノ門のホテルオークラ東京で「CGCアソシエイツ会」を開催し、堀内要助社長が加盟社に向けて今後の戦略として冷凍食品売場の強化を呼びかけた。売場の拡大と冷凍食品の開発強化によって、全体の売上に占める冷凍食品の構成比を現在の1.9%から3%に引き上げる。アイスクリームを含めたフローズンの売上構成比を5%に高める。各社の発注は指定卸への集約を進めてスケールメリットを生む。
堀内社長は冷凍食品を取り巻く環境について「巣ごもり需要が高止まりして市場が拡大し、家庭内にセカンド冷凍庫を持つ動きも出始めた。今後もこの傾向は継続する」とした上で、「加盟社は、新店や店舗の改装の際に冷凍食品売場を拡大に取り組んで欲しい」と語った。
冷凍食品の商品戦略として、冷凍ミールキットの展開を広げ、冷凍野菜も強化する。同社が取り扱う生鮮品を原料とした商品の開発にも取り組む。減塩の焼売などの健康軸商品の開発を進め、包装の縦型化も加速させる。3月、4月には新商品としてクリスピーポテト、具付きの醤油ラーメンを発売する。
2022年の全体の戦略としては、「CHENGE!2022“集中”“結集”“集約”」をテーマにした取組を進める。
商品面では、単品売上10億円規模の加工品、30億円規模の生鮮品を育成し、欠落カテゴリーの開発を強化する。また、環境配慮の取組として、売場高率の向上にもつながる包装の「スカスカ撲滅運動」を継続する。(詳細を本紙に掲載)
ギョーザから始める“令”食ライフを提案 ―― 味の素冷凍食品
黒崎社長
味の素冷凍食品は20日、都内で新商品説明会を行い、黒崎正吉社長が新商品の要点を次の通り述べた。
春の新商品の開発ポイントは3点。一つはサブタイトルに使った「ギョーザから始める“令”食ライフ」。新商品及びリニューアル品共に「ギョーザ」を軸とした内容となっている。2つ目は健康栄養。3つ目が環境対応あるいは環境に配慮した商品という視点だ。
まず、1点目の「ギョーザ」を軸とした理由に関して述べる。コロナ禍の中、冷凍食品への風向き、生活者の冷凍食品に対する認識、位置付けが変わってきた。
その一つの要因として、20年8月に当社が仕掛けた冷凍「ギョーザ」の「手抜き・手間抜き」論争が大きなきっかけになったと自負している。さらに昨年の東京オリンピックに際に米国のラグビー女性選手が選手村で提供された当社の「ギョーザ」を「世界で一番おいしい餃子だ」とSNSで拡散したことも大きな要因となった。
データーを見ても生活者が冷凍食品売場で最初に買い求める商品はかつてうどんだった。しかし昨年からそれが餃子になっている。この事実を背景に今春は、冷凍餃子を生活者にとって、より良い、より便利な、より楽しいものしていくため新製品、改訂品を発表する。
2点目の「健康栄養」に関してだが、アレルギー対応、減塩、野菜摂取に照準を合わせて新商品を展開していく。
3点目の環境に配慮した商品の展開に関しては、日本初、業界初となる51%紙を使用したパッケージを使ったリニューアル商品を発売する。今後の展開も含め期待して頂きたい。
「辛さ」で若年層開拓 ―― 日本水産・家庭用
若年新規層を狙う
日本水産は25日、2022年春夏新商品を発表した。家庭用冷凍食品は、新商品14品、リニューアル30品の計44品、発売日は3月1日。
内食需要拡大の中で、冷凍食品の強みを生かし、楽しい調理ライフの演出、食卓の充実感アップ、エントリーユーザーの定着の切り口で商品提案を行う。
若年エントリーユーザーには、「ヤンニョムチキン」、「辛メシ」を投入する。「ヤンニョムチキン」は人気の韓国メニューで、若鶏のもも肉を特製甘辛だれで味付けした。「辛メシ」は、本場韓国の激辛ラーメンに使用されている激辛スパイスを使用。辛味と豚肉・しいたけの旨みのきいた味に仕上げた。
食卓の充実感アップでは家飲みのおつまみ需要に対して、女性層に人気のワインに着目し、「ワインと愉しむ3種のタパス」を投入する。味覚センサーで導き出したワインに高いマッチ率の3種(「バジルチキン」「キャロットラペ」「チーズペンネ」)をアソート。また5種のチーズを使用した「濃厚チーズ巻き」を合わせ、新たな家飲み需要を創出する。
家庭内での調理機会拡大へは、「国産ほうれん草とベーコンミックス」「アスパラベーコンミックス」「北海道産野菜ミックス」のミックス系凍菜を投入する。
中華キット〈今日のおかず〉は「牛肉とブロッコリーのオイスター炒め」1人前を新たに投入。また既存の「青椒肉絲」「麻婆茄子」も1人前に変更、従来の二重トレーを廃止し、プラを削減した。
「ごま香るチキン」など4品 ―― ケイエス冷凍食品
お弁当にも最適な商品
ケイエス冷凍食品は3月1日、家庭用冷凍食品新商品4品、リニューアル品5品(うちパッケージリニューアル2品)を発売する。
今回発売する商品のうち、「ごま香るチキン」(6個)は、国産鶏肉にすりごまと塩こうじ、味噌を合わせ、衣には白ごまと黒ごまを使用し香ばしく仕上げた。お弁当にも最適な商品。鶏つくね串シリーズ期間限定品第8弾の「しそ風味国産鶏鶏つくね串(照焼)」(6本)は、国産鶏肉を使用し、後味スッキリとしたしその風味が香る鶏つくねを香ばしい照焼にした。おつまみにもピッタリな商品。
「チーズちくわ」(5個)は、チェダー、ゴーダの2種類を使用したプロセスチーズとちくわを合わせて磯辺揚げにした。「明太マヨちくわ」(同)は、明太風味のマヨソースとちくわを合わせて磯辺焼きにした。両品共に、お弁当にもおつまみにも便利に使える。
リニューアル品のうち、「きんぴら入り国産鶏鶏つくね串(照焼)」(5本)は、よりおつまみに合うようにタレの甘さを抑えて辛味を強くした。「だし巻き玉子」(6個)は、固形重量を見直し、パッケージの商品名、商品コピーを見やすくした。「ほうれん草玉子ロール」(6個、108g)は、固形重量を見直し、パッケージの商品コピーを見やすいようにした。
冷凍ドリア3品を展開 ―― ピエトロ
鹿児島県産黒豚100%の粗挽き肉使用
ピエトロは3月1日、家庭用冷凍食品新商品として、〈洋麺屋ピエトロ〉ブランドから冷凍ドリア3品を発売する。
「なすとミートソースのドリア」(245g、税込864円)は、鹿児島県産黒豚100%の粗挽き肉を使用したミートソースとジューシーな茄子を乗せた食べ応えのある商品。「海老とアボカドのバジルクリームソース」(215g、同)は、海老とクリーミーなアボカドに風味豊かなバジルが香る。「たらことイカのドリア青じそ風味」(200g、同)は、たらこ、イカ、青じそにホワイトソースを加えた。
同シリーズから冷凍ドリアを量販店向けに展開するのは初の試み。既に1月から一部の量販店で試験販売を行っており、引き合いが当初の想定よりも好調に高いという。
春季展示会開く、冷食は3軸で提案 ―― 日本アクセス
販促、売場、商品で活性化図る
日本アクセスは26、27日の2日間、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで春季総合展示会「フードコンベンション2022東日本会場」を開催、テーマに「つなぐ~コロナとの共生時代~」を掲げた。
フローズンでは、販促、売場、商品の3軸での提案を行った。販促軸ではフローズン・アワード企画、3月に実施の冷凍麺キャンペーン企画「ランチで楽してご麺なさい」、売場では冷凍スイーツ、健康、食シーンや新商品売場企画を切り口に提案。商品軸では、オリジナル品ストックキッチンに個食でかけるだけの「Kaket」シリーズ「キーマカレー」「ガパオ」などを新提案したほか、デルシー冷凍野菜では大袋サイズ〈もりもりパックシリーズ〉「ブロッコリー」「栗かぼちゃ」を紹介した。