独自技術の「冷やし中華」、冷凍フルーツにアセロラ ―― ニチレイフーズ・家庭用
山形工場初ラインで製造
トッピングにも
ニチレイフーズは14日、春の家庭用新商品13品とリニューアル品5品を発表した。発売は3月1日から。家庭用はコロナ禍による市場拡大を背景に改めて「日本の食卓へ、冷凍食品のできること」をテーマに、「冷やし中華」「ニチレイアセロラ」など〈パーソナルユース〈消費満足度の高さ〉〈健康的価値〉をコンセプトとした新商品を投入する。主食カテゴリーには、高まる“パーソナルユース需要”向けに「冷やし中華」を提案、米飯類には真っ黒な色目が特長の中国醤油をたっぷり使い、旨味と香りを引き立てた「黒醤油炒飯」と具材とたれにこだわった贅沢おにぎり「焼あなごおにぎり」の2品を投入する。
山形工場新ラインで製造される「冷やし中華」は氷を使用した独自技術で、電子レンジで温めても冷たく仕上げることができる画期的な商品。
小麦粉の種類にこだわった自家製麺を使用し、まるで生麺のような、つるつるとしたのど越しの良い食感を実現した。自家製煮豚、錦糸卵、オクラ、紅生姜の4種類の具材と、3種類の酢を使用した奥深い旨味の特製醤油だれで満足感のある食べ応えを実現。簡便調理が可能なトレイ入り1人前商品。
おかずカテゴリーには、外食品質の人気中華メニュー「スープ溢れる 絶品小籠包」を上市。人気の“今日は家飲み”シリーズに「青菜とニンニクの炒め」「手羽唐揚げ」の2品が加わった。
“材料いらず、庖丁いらず”のキットおかず商品として「肉じゃが」「豚バラと大根の煮物」の2品をラインナップ。お弁当カテゴリーには、「いかリングフライ」「完熟トマトソースのチキンカツ」の2品、スナックカテゴリーには根強い人気の抹茶フレーバー「今川焼(抹茶クリーム)」と温冷二つの温度帯で変化する味わいの「今川焼(クリームチーズ はちみつ入り)」を投入した。
冷凍果実「ニチレイアセロラ®」はベトナム産のアセロラを甘く味付けして凍結。そのままヨーグルトやアイス等のトッピングに使える。
〈新中華街®〉から焼売2品 ―― マルハニチロ・家庭用
赤坂璃宮・譚オーナーシェフ監修
マルハニチロは3月1日、家庭用冷凍食品12品、リニューアル品12品を発売する。
食卓惣菜では、赤坂璃宮譚オーナーシェフ監修の焼売2品を発売する。「新中華街®黄金の海老しゅうまい」(6個)は、海老のおいしさを存分に味わえる中具を本格飲茶の専門店などで使われる黄色皮で包んだ。「同肉焼売」(16個)は、中具にジューシーな粗挽き豚肉を使用して食べ応えのある大きさで仕立てた16個入の大容量タイプ。
「えびとれんこんと枝豆の彩り揚げ」は、エビ、れんこん、枝豆、玉ねぎの4種の具材をスケトウダラのすり身でつないで揚げた逸品。「OceanBlue さば&トマトフライ」(95g)は、国産の天然サバの切り身の上にフレッシュなトマトのソースを乗せて、サクッと軽い衣で包んで揚げた。「同白身魚&タルタルフライ」(100g)は、ふっくらとした白身魚にコクのあるタルタルソースを乗せたお弁当にも最適な商品。
冷凍米飯のうち、天然国産真鯛の鯛めし」(320g)は、丁寧にほぐした国産の天然真鯛を贅沢に使った。「WILDish牛ステーキピラフ」(240g)は、アンガス牛、赤ピーマン、マッシュルーム、いんげん、玉ねぎ、卵など6種の具材を香ばしく炒めた。「チーズを食べるキーマカレー」(290g)は、バターライスとスパイスの香りが食欲をそそる。
弁当品のうち、「若鶏のチーズから揚げ」(96g)は、にんにく醤油風味の特製ダレに漬け込んだ鶏むね肉とチーズソースを組み合わせた。やみつきになるにスパイシーな味わいが特長。「ポテト&ベーコンの包み揚げ」(100g)は、チーズソースとコンソメで時付けたポテトとベーコンを焼売の皮で包んでパリパリとした食感に仕上げた。「もちもちボールたらこ&チーズ」(104g)は、たらことゴーダチーズを組み合わせたソースをモチモチ食感の生地で包んだ。
〈お皿がいらない〉を拡充 ―― テーブルマーク・家庭用
一食完結型ニーズに対応
テーブルマークは17日、22年春季家庭用冷凍食品として新商品16品、リニューアル7品(パッケージリニューアル含む)の23品を発表した。発売日は3月1日。
麺では、一食完結型〈お皿がいらない〉シリーズを拡充、「上海炒麺」「汁なしトムヤム麺」「明太クリームうどん」「カルボナーラうどん」の4品を新投入する。これにより同シリーズは8品に。
素材麺では、厳選した国産小麦粉を使用し、「綾・熟成法」で丹念に仕込んだ滑らかでもちもち食感の「丹念仕込みやわもちうどん3食」を投入する。
その他麺では、「グリーンカレーつけうどん」、「汁なしラー油まぜ蕎麦」を投入する。
米飯は、豚角煮がごろっと入った「豚角煮めし」、直火で炙った鶏もも肉がごろっと入った「焼鳥めし」をラインアップする。
食卓惣菜では、トレー入りで袋のまま調理するおかずシリーズを拡充する。「若鶏のから揚げチキン南蛮仕立て」、「ねぎ塩だれ」をラインアップするほか、細切にした焼きちくわをおあさ入り衣で揚げた「ちくわ天」を投入する。
弁当商材では、大豆ミートのカツを使用した「大豆ミートのソースカツ」などを投入する。
冷凍うどんで鍋CP
テーブルマークは18日より、Twitterで「冬本番 お鍋で寒さを乗り切ろう!冷凍うどんセットプレゼントキャンペーン」を実施している。
同キャンペーンは、同社公式Twitterアカウントをフォローし、キャンペーン対象投稿を期間内にリツイートすると、抽選で「冷凍うどん1セット」(さぬきうどん3食、丹念仕込み本場さぬきうどん、丹念仕込みやわもちうどん各1点)が30名に当たる。
キャンペーン期間は1月18日~27日23時59まで。
海外2桁成長を維持 ―― キユーピー・長南社長
キユーピーの長南収社長は12日、東京渋谷の同社本社で行われた決算説明会において、中期経営計画の進捗について以下の通り語った。
2021年度上期はコロナからの回復が見えない中、内食需要の増加や販管費の抑制で業績に回復の兆しが見えてきたが、その後、かつてないほど主原料高騰の影響を受けることから昨年7月の決算説明会では短期的な対応を行った上で、主原料高騰のリスクに対し、中長期に対応していくことを伝えた。
利益体質の強化と新たな食生活創造を経営指標に挙げたROE、営業利益率、海外売上高伸長率では前年のコロナ影響を受けた業績から回復し概ね計画以上の結果となった。
ROEについては当期純利益の回復に加え、100億円規模の自己株式を取得したことから2024年度の目標の8%に向けて順調に推移することができた。営業利益率については海外成長や市販用での利益改善が貢献したが、主原料高騰影響により2022年度は大変厳しい状況になる見通しだ。海外売上高伸長率についてはコロナからの回復と成長ドライバーとしての安定的な売上拡大により順調に推移している。社会・地球環境への取り組み強化についても初年度で2024年度の目標を上回る成果となっており、あらためて目標値を見直している。
2021年度は55億円の主原料高騰影響があることを見込んでいたが、鶏卵相場は若干落ち着いたことから44億円となった。しかし、2022年度は本格的に食油相場高騰の影響を受けるため84億円の逆風になると見込んでいる。このような環境の中、海外については2020年度にコロナによるロックダウンの影響を受け、伸長率が一時鈍化したが、2021年度はその反動もあり大きく伸ばすことができた。2022年度についても2桁成長を維持し引き続きブランド浸透を進めていく。
2022年度の海外の事業利益は77億円を計画しているが、これは当社グループ全体の3割に当たり、利益貢献度という意味でも、グループ全体を牽引する存在感となっている。2030年には売上構成比で4割、利益構成比5割を目標に資源配分をしっかり行っていく。