「本格炒め炒飯」ギネス認定、冷凍炒飯売上世界№1 ―― ニチレイフーズ
左から鈴木さん、竹永社長、マクミランさん
ニチレイフーズの「本格炒め炒飯」がこのほど冷凍炒飯において販売額世界1位としてギネス世界記録に認定された。これを受け、11日、東京・文京区のベルサール飯田橋ファーストで「ニチレイ『本格炒め炒飯』発売20周年記念、冷凍炒飯売上世界№1ギネス世界記録認定PRイベント」を開催した。イベントには竹永雅彦社長、宮川浩幸執行役員家庭事業部長、ゲストとして俳優の鈴木亮平さんが出席した。竹永社長の主催者挨拶、宮川部長の商品プレゼンテーションに続きギネス世界記録認定式が行われ、冷凍炒飯カテゴリー2020年販売実績世界一として認定を受け、公式認定員マクミラン舞氏から竹永社長に認定証が授与された。
冒頭挨拶に立った竹永社長は「この度、当社の『本格炒め炒飯』は、売上№1としてギネス世界記録に認定された。大変栄誉あることだ。感謝したい。2020年に冷凍食品事業はその発祥から100年という節目をむかえた。当社は冷凍食品のパイオニアとして、時代の変化に応じたものづくりで社会課題を解決しながら成長をリードしてきた。その結果、家庭用冷凍食品マーケットは、着実に拡大を続け昨年度は過去最高の市場規模となった。特に日本人の食の基本である米を使用した米飯カテゴリーは、直近10年の成長率でも1.5倍と冷凍食品市場を力強く支えた。その成長を牽引しているのが『本格炒め炒飯』だ。20年前に美味しい炒飯を追い求めプロの料理人と同じように本格的に炒めた炒飯を冷凍食品として日本で初めて製品化した。この度世界で最も売れている冷凍炒飯として、ギネス世界記録に認定されたのは20年の長きにわたり多くの生活者に支えて頂いたおかげだ。当社は冷凍食品業界のリーディングカンパニーとして『日本の食卓へ 冷凍食品のできること』をスローガンに掲げ、生活者の暮らしを見つめた価値ある商品を提供することを使命としている。今後も更に品質に磨きをかけながら冷凍食品で日本の食卓を笑顔で満たしたい」と述べた。(詳細を本紙に掲載)
変化へしなやかに対応 ―― 日本水産・梅田常務
日本水産は6日、食品事業説明会を開催、梅田浩二取締役常務執行役員食品事業執行が事業概況について要旨以下の通り述べた。
今期第1四半期(4-6月)の連結の食品事業は売上高840億円(前期比9.3%増)、営業利益51億円(同66.2%増)と、良いスタートを切れた。
単体の食品事業の収支状況では食品部門合計で売上高は同6%増、収支は増益で推移している。家庭用冷凍食品は前期並みも農産品が不調で苦戦し収支は減益。業務用食品はCVS向けチキン加工品等の好調により大幅に復調傾向にあり、売上高14%増、収支も増益で推移している。
食品事業の今期方針は、『「顧客価値の創造」と「社会課題の解決」のために「変化」にしなやかに対応しよう!』をテーマとした。第1四半期の家庭用冷食では、「鶏から揚げ」カテゴリーで前年比2ケタ増、料理素材としての冷凍野菜拡大、素材農産カテゴリーで2ケタ増と食卓おかずやスナックが拡大、弁当カテゴリーも前年比2ケタ増を確保した。一方で、おにぎりは前年の反動で減収。農産では、えだ豆が苦戦した。
第2四半期以降の打ち手は、おにぎり利用シーンの拡大、家庭用売場での水産品の利用促進を図る。おにぎりは8月に「松屋監修牛めしおにぎり」を全国発売し、男性ユーザーを開拓するほか、「おにぎりアクション2021」に協賛、10月にSNSでの情報発信、消費者キャンペーンを行う。
家庭用売場での水産品利用促進は、秋発売の「Smart Sea Cook骨取り秋鮭と彩り野菜のクリーム煮」など素材品の売場展開を強化する。
業務用は、焼売を除く2021年度戦略商品(春巻・海サラ・FC揚げ物)、新商品の拡売。大学いもリニューアル品の拡販などと農産では農産加工品、欧州産冷凍ポテトのラインアップ拡充を図る。(詳細を本紙に掲載)
大豆ミート使用の麺類2品 ―― 日清フーズ・新商品
JA全農が原料供給
日清フーズは18日、2021年秋の家庭用冷凍食品として新製品7品、リニューアル品4品の計11品を発表した。発売日は9月1日。販売目標は60億円。
今回、同社が新たに提案するのが大豆ミートを使用した〈Smart Table 大豆ミート〉シリーズ。健康面だけでなく美味しさにこだわった大豆ミート製品として「大豆ミートの汁なし豆乳担々麺」「大豆ミートのガパオまぜ麺」の2品を投入する。今回使用する大豆ミートには、JA全農が供給した国産大豆を使用。JA全農とは昨年11月の業務提携以来、初の取組み。
〈Smart Table ル・ベトナミーズ〉からは「牛肉と野菜のフォー」を発売。スープにソテーマッシュルームを使用することでコクをプラスした。
〈THE PASTA〉では主力品のブラッシュアップと新製品を投入。「じっくり煮込んだ濃厚ボロネーゼ」はソース中のひき肉を約10%増量、「パルミジャーノ・レッジャーノの濃厚カルボナーラ」はよりクリーミーな味わいを実現した。
新製品「4種きのこと北海道産生クリームの濃厚きのこクリーム」はきざんだエリンギとまいたけ、マッシュルームを北海道産生クリームと合わせた濃厚なクリームソースで仕上げた。
〈青の洞窟〉は主力2品をリニューアル。品質・パッケージを変更した。「牛肉と赤ワイン仕立てのボロネーゼ」は赤ワイン使用量約90%アップ。グラスドヴィアンを使用し、牛肉の旨味をより感じられる設計とした。「燻製パンチェッタのカルボナーラ」は卵黄のコクが広がる濃厚な味わいにした。(詳細を本紙に掲載)
熟成食感再現した 冷凍ラーメン投入 ―― シマダヤ・業務用
ゆでのびしにくい
シマダヤは業務用冷凍食品に新商品4品を10月1日より発売する(焼きそばは9月1日より)。ゆでのびしにくく生中華麺のような熟成した食感を再現した新商品2品を「太鼓判」シリーズより、また取り扱いやすく在庫管理の容易な冷凍蒸し焼そばを投入し、外食産業の底上げを図っていく。
「『太鼓判』粘りごしラーメン200〈ミニダブル〉」は生中華めんさながらのコシと粘りのバランスがとれた、ゆでのびしにくい中細タイプ。「『太鼓判』太打ちウェーブラーメン230〈ミニダブル〉」は生中華めんさながらのもっちりとした粘りと弾力があり、冷やしメニューにも適したなめらかさが特長の、強ウェーブのかかった太打ち麺。
「冷凍蒸し焼そば1㎏」は経時耐性とほぐれやすさを特長とし、湯せん・スチームコンベクション・フロチル等、多様な解凍方法により様々なオペレーションに対応可能な商品だ。
高品質冷凍そばも開発、「『真打』更科そば200〈ミニダブル〉」は絹挽き更科そば粉を5割使用したのどごしなめらかな商品となっている。(詳細を本紙に掲載)