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今週のヘッドライン|2021年7月第4週号

「冷凍シュウマイ」を活性化 冷食売場以外でシナジー創出も ―― 日本アクセス・フードコンベンション2021

新しい提案に高い関心
新しい提案に高い関心

 日本アクセスは15、16日の2日間、横浜市のパシフィコ横浜で秋季総合展「フードコンベンション」(東日本会場)を開催した。今回はテーマに「Restart~変化への対応から」を掲げ、チルドプラットフォーム整備などの提案などを行った。フローズン関係ではコロナ禍で大きく変化した売場を取り巻く情勢に対応するため①販促軸②売場軸③商品軸の3つの軸で革新的な提案を行った。業務用デリカでは、メーカー共同開発商品やキット商材やデリカ向けデザートなど差別化に繋がる商品・メニューを多く提案した。

 今回の展示会はコロナ禍の開催に当たり、事前登録制、来場予定時間の登録と、会場では検温、マスク着用、温度帯別でのQRコードによる人数制限など万全の感染対策を講じて実施した。
 市販フローズン(フローズン食品MD部)では、「全力『革新』宣言!」をテーマに販促、売場、商品の3軸で展開した。販促軸では、フローズンアワード販促の紹介や20年度の市場伸長率が冷凍餃子を上回った「冷凍シュウマイ」の店頭販促企画「買っててよかった!シュウマイ」を新提案。「各社の商品ラインアップが揃っており、単品訴求でなくカテゴリーで販促をすることで活性化を行いたい」(同社)と企画意図を説明している。その他販促では、マンガ「冷凍だからおいしい」第2弾を紹介した。売場軸では、「フローズンでシナジー創出」「シン・垂直立上」「QOL向上」「サステナブル」の切り口で提案した。シナジー創出では、デリカ、ベーカリー、生鮮など冷食売場以外での提案でシナジーが出せると訴えた。「シン垂直立上」では、新商品の発売日やテレビCM、メディア露出後など売れるタイミングを逃さない、店頭認知アップのための販促施策を紹介した。商品軸では、クラシル監修のミールキットの新商品やコダマ共同開発冷凍パンなども試食を交え提案した。業務用デリカ(業務用・デリカMD部)では、同社オリジナル商品やメーカーと共同開発した先行発売商品など差別化した開発商品、業務用冷凍キットなどを提案した。オリジナル商品・先行販売商品では、「極みとんかつ」「極みビーフメンチカツ」などの新商品やアレンジメニューの試食を交えた提案や同社が協賛する日本唐揚協会のグランプリ金賞受賞の愛知県岡崎市の「暴れん坊チキン」の試食提案など行列ができていた。(詳細を本紙に掲載)

「松屋おにぎり」本格展開 ―― ニッスイ・新商品

ECと併売で多様な需要つかむ
ECと併売で多様な需要つかむ

 日本水産は15日、2021年秋・冬新商品を発表した。
 家庭用冷凍食品は新商品15品、リニューアル13品の計28品を9月1日(一部除く)より発売する。「おうち時間への対応」として、「おうちごはんの充実」「調理機会増への対応」「健康意識の高まり」を意識した商品提案を行った。
 米飯類では、おにぎりのラインアップを拡充のため「外食の味を家庭で気軽に」をコンセプトに30~40代の男性をメインターゲットに「松屋監修牛めしおにぎり」を投入する。ECサイトで先行販売しており今回量販冷食売場でも販売することで、多様な需要をつかむ。米飯では3種のきのこと鶏肉、たけのこなどの具が入った「3種のきのこ五目おこわ」、風味が強い栗と北海道産の小豆を使用した「栗おこわ」の季節の味が楽しめるおこわ商品も投入する。
 食卓惣菜では、「家飲み」に最適な1本55gの食べ応えあるボリュームの「今日のおかず大串やきとり もも」「大串鶏つくね なんこつ入り」のやきとり2品をラインアップ。「さばのみそ煮」や服部栄養専門学校監修の「ほうれん草のおひたし」などのおかずも拡充する。個食メニューの〈デリシャスKitchen〉シリーズには水を加えず電子レンジで温めるだけのフォー入りのカップスープ「カップフォートムヤム」「カップフォー鶏だし」も新たに追加。テレワーク時の昼食などの需要を狙う。
 健康意識の高まりでは、同社初の大豆ミート商材「VEGETABLE MEATデミグラスハンバーグ」を投入する。同社独自製法で繊維感と肉粒感を再現した大豆ミートで作ったハンバーグに、コクのあるデミグラスソースをかけた。食卓や弁当のおかずなど幅広く使える。(詳細を本紙に掲載)

「国産肉 肉だんご」など ―― ケイエス冷凍食品・家庭用

食べ応えのある大きさ
食べ応えのある大きさ

 ケイエス冷凍食品は9月1日より、秋の家庭用新商品6品、リニューアル品3品(うちパッケージリニューアル2品)を発売する。
 新商品のうち、「国産肉 肉だんご」(3個×2袋)は、国産の鶏肉・豚肉を使用した肉だんごに、オイスターソースや黒酢入りの特性甘酢ソースを合わせた。おかずにぴったりな一品。「エビのチリソース」(170g)は、えびフリッターにタマネギ、水くわいが入ったXO醤使用特製チリソースを合わせた。プリッとしたエビの食感を楽しめる。「国産鶏肉使用 つくね」(300g)は、国産鶏肉を使用したプレーンな味わいのつくね。スープがしみ込むのでお鍋などの煮込み料理にピッタリ。
 人気の〈鶏つくね串〉には、2品を投入する。期間限定品第7弾の「しょうが入り 国産鶏 鶏つくね串(照焼)」(6本)は、おつまみにピッタリな生姜風味の鶏つくね串。「国産野菜入り鶏つくね串」(5本)は、国産鶏肉を使用したつくねにゴボウ、ニンジン、タマネギを加えて香ばしい照焼にした。
 「ホットスティックチキン」(6個)は、国産肉(成型肉)に香辛料をきかせたハバネロペッパー味のフライドチキンでおつまみに最適な商品だ。(詳細を本紙に掲載)

荒木社長「冷食は成長領域」「冷食まつり」抽選会開く ―― トモシアホールディングス

荒木社長(中央)、竹内(信)専務(右)、竹内(紘)取締役(左)
荒木社長(中央)、竹内(信)専務(右)、竹内(紘)取締役(左)

 トモシアホールディングスは16日、都内で「第27回春の冷食まつり」抽選会を開催し、同社関係者、協賛メーカー代表などが出席した。
 開会に当たり挨拶した荒木章社長(カナカン会長)は、「コロナ禍で食品業界大きな打撃を受けているが、コロナを機会に改めて冷凍食品のおいしさ、簡便性に感動した生活者もたくさんいる。冷凍食品は当社グループにとり重要なカテゴリーで、成長領域事業と位置付けている。ここ10年間の設備投資は冷凍関係の投資が主だった。今後もこの路線は変えずに進めていきたい」とした。
 キャンペーンの応募総数は16万248通、前年比4.0%増で、ハガキはマイナスとなったが、WEB経由の応募は8.5%増と伸長した。
 なお期間中、4-5月のトモシアグループ3社合計の市販冷食売上高は91億1864万円(同0.2%減)。帳合増減による影響、昨年の反動減など。

会社所在地

〒160-0008
東京都新宿区三栄町24番地
黒田ビル2階