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今週のヘッドライン|2021年7月第3週号

日本生協連・土屋新会長、連携強化で社会的課題解決

土屋新会長
土屋新会長

 日本生活協同組合連合会は15日、東京都港区の東京ミッドタウンで会見を開き、6月18日に就任した土屋敏夫代表理事会長が挨拶した。土屋会長は直近の社会環境について「格差・貧困の拡大や少子高齢化などの課題が山積している」とした上で「助け合いの組織として、約3000人の組合員とともにSDGsの達成に向けた取組を進める」と強調。「コロナ後の新たな社会を見据え、行政、他団体とも連携しながら会長として生協の役割を果たしていく」と抱負を述べた。

 会見では、嶋田裕之代表理事統括専務、藤井喜継代表理事事業担当専務が、21年度の事業計画、活動方針についても説明した。
 今年度は、「チャレンジ 変革2021」のスローガンの下で、①コスト競争力を持った事業連帯構造の構築②DXコーププロジェクトの推進③宅配リノベーションの推進などに取組む。
 特に、DX関連の取組では、5月からコープあいちで実施しているAIを活用した配送ルート最適化の実証実験で、配送時間を15%削減し、ルートも集約する効果が生まれた。早期の全国展開を目指して検証を進めていく。また、コープ東北で導入した画面上で食べたいメニューを選択すると使用する食材を自動的に選択して購入できるウェブサービスで、利用者の購入金額が平均購入金額と比べて約500円向上する効果が生まれたことから、22年度をめどに全国の地域生協に水平展開していく。
 商品政策では、環境配慮型の商品に〈コープサステナブル〉マークを記載してシリーズ化する。今年度中に対象商品約100品を発売し、最終的に200~300品規模に育成する。また、組合員の声を分析して割り出した「ネクストブレイク商品」の提案を強化してヒット商品に育てる。

 ●冷食は第1Qで最も好調な部門に

 なお、会見では2020年第1Q(4月~6月)の販売概況についても説明した。最も好調だったカテゴリーとして冷凍食品を名指しで挙げ、商品開発を強化する方針を示している。
 冷凍食品は、全国地域生協の宅配事業で、調理冷食、冷凍麺、米飯、冷凍畜産、惣菜などの売上が好調に推移し、コープ商品事業でも、主食系、惣菜系を問わず、調理冷食が良く動いた。(詳細を本紙に掲載)

一食完結商材を強化 ―― テーブルマーク・21年秋冬新商品

クリーミーでコクあるつゆ
クリーミーでコクあるつゆ

 テーブルマークは13日、2021年秋季家庭用冷凍食品として新商品9品、リニューアル品10品(パッケージリニューアル1品含む)の計19品を9月1日より発売する。
 今回の新商品では、新しい生活様式に合わせ、「一食完結型」商品、「食卓向けおかず」商品等の拡充を図った。
 麺では、具付麺にすりごま、ねりごま、豆乳、白味噌、赤味噌などを合わせ、クリーミーでコクのあるつゆに仕上げた「ごま豆乳鍋うどん」、鶏ガラスープに、野菜や魚介の旨みと風味をつけてコクのあるつゆに仕上げた「塩ちゃんこ鍋うどん」、さば節、かつお節、昆布、煮干しなどで丁寧にだしをとって、旨みを効かせたつゆを使い、プリッとおいしい海老天をのせた「鍋焼えび天うどん」の鍋焼うどん3品と風味豊かな石臼挽きそばに、プリッとおいしい海老天をのせた「石臼挽き海老天そば」を投入する。
 食卓系商材では、若鶏モモ肉のから揚げに、油淋鶏仕立て特製香味だれをかけた「若鶏のから揚げ油淋鶏仕立て」、ふんわりとやわらかい豆腐入りの生地に、にんじん、えだまめ、ひじき、たまねぎを彩り良く混ぜ込み、だしの風味豊かな和風あんで仕上げた「いまどき和膳ひじきと野菜の豆腐揚げ」をラインアップする。
 米飯では、一食完結型300gシリーズに、豚小腸と豚ガツのミックスホルモンを使用した「ホルモン炒飯300g」を追加。また直火で炙った厚みのある豚カルビを使用したガツンと濃厚な「炙り豚カルビめし」(400g)も投入する。(詳細を本紙に掲載)

自然解凍かき揚げ投入 ―― マルハニチロ・業務用

便利な手作り野菜かき揚げ
便利な手作り野菜かき揚げ

 マルハニチロは21年秋季業務用冷凍食品として新商品8品、リニューアル2品の計10品を発売する。発売日は一部除き9月1日。
 内食機会の増加により業務用商品が一般家庭で利用されることが多くなったことから、従来の量販惣菜・外食・給食ルート向けやロースコストオペレーションの提案に加え、家庭での使い勝手の良さも付与した商品をラインアップする。
 一押し商品は「便利な手作り野菜かき揚げ」シリーズ。異なる調理環境を持つ外食・給食ルートに向けて「自然解凍」で提供可能な野菜かき揚げ。利用シーンに合わせ油ちょう、電子レンジ、フライパンでの揚げ焼き調理も可能。C&Cなどに向けて用途や中身が分かり易いパッケージデザインとした。規格は80g、50g、35gの3規格。生産はN&Nフーズ。
 その他外食・量販向けには鶏ささみを使用したスティックタイプのフライドチキン「ザクザクささみスティック」も投入する。
 一般消費者も利用可能なC&Cやドラッグストア向けには使い勝手の良い小容量「いかリング唐揚げ」、「いか磯辺天ぷら」を投入するほか、1回で使い切りが可能な加熱調理用の「天然むきえび」、むきエビなどをミックスした「シーフードミックス」も提案する。(詳細を本紙に掲載)

冷凍パン新パッケージで ―― 山崎製パン・新商品

中身が見えるデザイン
中身が見えるデザイン

 山崎製パンはこのほど、2021年春の家庭用冷凍食品として新たな挑戦となるピザや惣菜パンなどの新商品3品を発売、また既存の冷凍パン3品および中華まん2品の包装形態を一新した。
 同社家庭用冷食初となるピザには「パン屋さんが本気で作ったチーズ好きのためのピザ(4種のチーズ)」(1個入・レンジ、トースター調理)を投入。自家製ルヴァン種を使用し、もっちり生地にたっぷりの4種チーズをトッピングした。また、おやつアイテムとして、つぶあんとカスタードを包んだ「蒸しまんじゅう(つぶあん&カスタード)」(3個入・レンジ調理)を発売した。
 冷凍パンには新たに「ハムオニオンベーグル」(3個入・レンジ、トースター調理)を追加。また、今秋から同商品をおよび「ミニバゲット」(同)、「ライ麦ロール」(5個入・レンジ、トースター調理)、「プレーンベーグル」(3個入・レンジ、トースター調理)の既存品3品の包装を変更し、透明で中身の見える仕様に。より洗練された見栄えの商品とした。(詳細を本紙に掲載)

初の冷凍餡ぱんを発売 ―― 井村屋・新商品

もっちりした食感の生地
もっちりした食感の生地

 井村屋は7月27日より、〈ベイクド・デリ〉シリーズから、冷凍「井村屋謹製 餡ぱん」(94g×2個)を発売する。冷凍あんぱんの発売は、同社初。
 同品は、井村屋独自の「包む」「発酵」「蒸す」「焼く」工程を融合した初の冷凍あんぱん。明治29年の創業以来培ったあずきの加工技術を生かし、たっぷりの餡を二段発酵のもっちりとした生地で包んだ。餡にはは粒が大きく煮崩れしにくい、しっかりとした粒感が特長の北海道産大納言あずきを使用。砂糖は、純度の高い白双糖を使用し、スッキリとした味に調整した。パン生地は、北海道産の小麦粉、生クリーム、発酵バター、塩を使用し、乳のコクとバターの香りを感じられるように仕上げた。(詳細を本紙に掲載)

会社所在地

〒160-0008
東京都新宿区三栄町24番地
黒田ビル2階