冷凍食品協会 20年国内生産 数量微減、金額微増に
(一社)日本冷凍食品協会は21日、2020年(1―12月)の冷凍食品の国内生産、調理冷凍食品輸入量、国内消費量を発表した。コロナの影響で国内生産量は155万1213t(対前年比97.7%)と前年を下回り、金額(工場出荷額)は7028億円(同100.7%)と前年をわずかに上回った。業務用・家庭用別では業務用が数量77万9948t(同87.0%)、金額3279億円(同85,9%)と大幅に減少し、数量は1990年以来20年ぶりに70万t台となった。一方、家庭用は数量77万1265t(同111.4%)、金額3749億円(同118.5%)と大幅に増加し、1969年の調査以来、いずれも最高値となった。(詳細を本紙に掲載)
品目別国内生産
市販用冷食に参入、スープ8品 ―― エムアイフードスタイル
家庭で作れないスープを
三越伊勢丹のグループ会社エムアイフードスタイル(東京都新宿区、雨宮隆一社長)は3月31日、〈ISETAN MITSUKOSHI THE FOOD〉ブランドの家庭用冷凍食品新商品として、冷凍スープ8品を新発売した。
〈THE FOOD〉シリーズの冷凍スープ8品は、「とろ~り参鶏湯」(税込497円)、「ほたてと根菜のスープカレー」(同)、「濃厚なオマール海老のビスク」(同)、「6種野菜のボルシチ」(同)、「グリル野菜ともち麦のミネストローネ」(同)、「とうもろこしと紅はるかのスープ」(同454円)、「北海道産栗かぼちゃのスープ」(同)、「淡路島産たまねぎのスープ」(同)。いずれも内容量180g(カレーのみ200g)。食材の面では、クイーンズ伊勢丹が青果・水産・畜産の事業を自前で運営することで得られるバリエーションを、商品開発に活かしている。
同シリーズは、化学調味料不使用、保存料不使用、食塩の添加量に上限を設けるなど在宅時の健康維持にも訴えかける内容。首都圏を中心に運営するクイーンズ伊勢丹17店舗のほか、グループの百貨店でも販売を開始した。(詳細を本紙に掲載)
展示会に1000人 ―― 東亜商事
外食店に役立つ提案
東亜商事は21日、東京水道橋の東京ドームシティプリズムホールで「2021業務用冷凍食品展示商談会」を開催、100社が出展、1000人の来場者を集めた。今回は当初2日間の予定を1日とし、感染予防対策を徹底。入口・出口の分離、一方通行の強制導線、黙食、会場内滞留者の上限を設定するなどを講じた。試食も全てフタ付の容器などで提供、ブースと試食の距離も確保した。
メーカーの出展では、1年分の新商品の提案を中心に行った。(詳細を本紙に掲載)