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今週のヘッドライン|2021年4月第1週号

20億食を突破、冷凍めん生産統計、8.5%の大幅増に

 (一社)日本冷凍めん協会は3月30日、冷凍めんの2020年1-12月生産食数調査結果を発表、20億943万食で前年比108.5%と大幅増となった。昨年の18億5223万食から大きく数字を伸ばし20億食を突破した。また業務用が落ち込む一方で、市販用が大幅に増加。業務用、市販用の比率も逆転した。業務用・市販用合わせた品群別ではうどん、中華めん、日本そば、パスタが伸長、焼きそばが数字を落としている。同調査は国内における冷凍めんを製造している企業43社を対象に行われたもの。
 業務用、市販用それぞれの生産食数は業務用が8億8349万食(前年9億7051万食)と減少、一方で市販用は11億2594万食(同8億8171万食)の大幅増で10億食を突破した。従来、業務用が上回っていた構成比も逆転。コロナ禍における外食不振、内食需要の増加が背景となったことが推測される。
 品群別では、「うどん」が12億4979万食で前年比112.9%と2桁伸長。業務用は同94,7%、市販用が127%となった。
 次いで数量の多い「中華めん」は、3億457万食で同99.9%。業務用は同85.1%、市販用は同134.8%となった。
 「日本そば」は、2億1997万食で同107.1%。業務用が同102.3%、市販用が121.8%となった。市販用、業務用ともに前年を超えた。
 「パスタ」は、1億7913万食で同103.6%。業務用が同71.8%となる一方で、市販用は124%となった。
 「焼きそば」は、4142万食で同80.9%と唯一数字を落とした。業務用は同78.9%、市販用は93.1%で業務用、市販用共に前年割れとなっている。

2020年 冷凍めん年間生産食数
2020年 冷凍めん年間生産食数

新社長に伏見(宝幸常務取締役)が就任 ―― 日本ハム冷凍食品

日本ハム冷凍食品

 日本ハム冷凍食品は4月1日付で代表取締役社長に宝幸の伏見浩二常務取締役の就任を発表した。植月実社長は日本デイリーネット取締役管理本部長に就任する。
 伏見浩二氏(ふしみ・こうじ)昭和36年5月26日生まれ、59歳。大阪府大東市出身。平成2年4月日本ルナ入社、同14年3月同社関東工場長、同21年4月同社代表取締役社長生産本部長兼ロジスティックス推進部長、平成31年4月宝幸取締役常務執行役員生産本部長を経て、令和2年7月同社取締役常務執行役員事業構造改革・サスティナビリティ・ロルフ事業部管掌に就任。

社長に荒木氏、竹内成雄社長は相談役 ―― トモシアホールディングス

トモシアホールディングス

 トモシアホールディングスは3月30日、4月1日付で代表取締役社長に荒木章代表取締役副社長(カナカン会長)の就任を発表した。竹内成雄代表者取締役社長は取締役の任期満了に伴い6月28日開催予定の定時総会で代表取締役を退任し、相談役となる。
 荒木章氏(あらき・あきら)1954年8月28日生まれの62歳、77年3月甲南大学経済学部卒、同年4月カナカン入社、2004年4月同社取締役、06年4月同社常務取締役、08年4月同社代表取締役副社長、09年4月同代表取締役社長、13年1月トモシアHD代表取締役、16年6月カナカン代表取締役会長、19年6月よりトモシアホールディングス代表取締役副社長。
 【トモシアホールディングス役員体制】(6月28日)▽代表取締役社長 荒木章▽代表取締役副社長 堀内琢夫▽代表取締役副社長 竹内孝久=昇任▽専務取締役 竹内信夫▽取締役 堀内剛博▽同 吉田茂▽同 狩野拓一▽同 谷口英樹=新任▽同 竹内紘之=新任▽常勤監査役 荒田和人▽監査役 玉越久義▽同 中野一輝

冷凍デザート3品 アフター・ニューノーマルに対応 ―― ローソン上期 商品戦略

解凍せずに食べられる
解凍せずに食べられる

 ローソンはこのほど、上期商品戦略発表した。上期の全体の商品戦略は、「アフター・ニューノーマルへの対応」をテーマとし、「おいしくて健康」「SDGs環境への配慮」「それぞれの方への生活応援」に対応した商品を展開する。
 冷凍食品は、新たなカテゴリーとして、解凍せずに食べられる冷凍デザート3品を3月27日より発売した。
 ラインアップは、サクサクとした食感の生地でごろっとカットしたりんごとホイップクリームとカスタードクリームで仕上げたクリームを包んだ「アップルパイ」(税込399円)、スポンジ生地の上にリコッタチーズを使用したチーズクリームとナッツを乗せた鮮やかなケーキ「ドライフルーツとナッツのカッサータ」(同)、マスカルポーネクリームのコクと甘みが楽しめる「ティラミス」(同)。
 コロナ禍によって消費者の生活様式が変容する中で、今後は更に冷凍食品を利用する食シーンが広がり、おやつでの利用も進むと見て開発した商品群。冷凍デザートのシリーズ展開は同社初の試みとなった。今後は新商品3品の販売動向を注視した上で、新たな商品の開発を進めてラインアップを拡充していく方針。v  20年からチルド・冷凍食品カテゴリーで発売した紺色を基調としたパッケージデザインの惣菜シリーズ(ブランド名称未設定)からは、3月30日に「肉感!直火焼き骨なしスペアリブBBQ」を発売する。同シリーズの冷凍食品は「家庭で調理が難しいメニューの冷食化」を目的につまみメニュー5品を展開しているが、「アフター・ニューノーマル」の市場で手の込んだメニューを簡単便利なレンジアップ調理で楽しみたいという需要が高まるとみて、今後もラインアップの拡充に取り組む。
 なお、20年下期にセブン、ファミマが強化に取組んだ冷凍野菜についても強化を計画している。下期以降のラインアップ拡充を目指して、現在はコンビニに最適な品種、量目などについて検討を重ねている。

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