家庭用冷凍品を本格展開 ―― 伊藤ハム
ふっくら柔らかい食感
伊藤ハムは春夏の新商品として、家庭用調理加工食品カテゴリーから、冷凍加熱調理品3品、冷凍未加熱品5品を発売する。同カテゴリーから冷凍品を本格展開するのは初の試み。独自製法で仕上げたふっくらとした食感のハンバーグのほか、解凍後にチルド売場でも販売できる野菜入り冷凍畜肉や、鶏団子を使ったミールキットなど、バラエティに富んだ商品群でシェア拡大を図っていく。発売日は4月1日（一部は2月10日）。
今回発売する冷凍加熱調理品のうち、「ふっくら蒸し焼きハンバーグ」（480ｇ、8個）は、型抜き成型時に起きる「肉の詰まり感」を解消する独自の製法で製造したふっくら柔らかい食感のハンバーグ。弁当にも夕食にも使いやすい1個60ｇのサイズで、凍ったまま電子レンジで調理できる。
食卓向けブランドとして立ち上げた〈幸せおうちごはん〉シリーズからは、「若鶏もも照り焼き」（500ｇ）、「同にんにく味噌焼き」（同）を発売した。塩麹を使用したしっとりジューシーな若鶏のもも肉に特製のタレを絡めて焼き上げた。味付けを2段階に分けて行うことで、ごはんが進むしっかりとした味わいに仕立てた。1食分の個包装が5個入った大袋商品。
未加熱調理品のうち、〈ポテチキ〉シリーズからは、「ポテトとかぼちゃとチキンのサクサク焼きマイルドカレー味」（300ｇ）、「同チーズ＆ハーブ味」（同）を発売した。北海道産野菜と、しっかりと味付けの効いた国産の鶏肉を使用。解凍してフライパンで焼くだけでサクサクした食感を楽しめる。
「牛バラ玉ねぎ炒め」（250ｇ）、「鶏もも玉ねぎ炒め」（同）は、トレー入りラップ済みの、野菜入り冷凍畜肉。油不要でフライパンで炒めるだけでメインのおかずが出来る。解凍してワンポイント井シールとラベルを添付することで、チルド売場でも商品を展開できる。（詳細を本紙に掲載）
冷食等の仕入れ一本化、1兆円から段階的に拡大 ―― イオン
イオングループが食品調達を一本化する。冷凍食品、即席麺、飲料、調味料などのメーカー製造品を、新会社のイオン商品調達を通じた一括調達に切り替える。購買額は、約4兆円に上るグループ全体の食品仕入れのうち、約半分に当たる2兆円分になる見通し。イオングループでは2020年度末までに1兆円規模の一括調達を目指しており、今後これを段階的に引き上げることになる。
購買を一括化するグループ会社はダイエーなどのSM、GMS業態が中心で、SM3社連合のU・S・M・H、コンビニ業態のミニストップなどを含むかどうかは未確定。グループの食品仕入れのうち約半分にあたるPB、生鮮品、地場産品などは従来通り各社が調達して差別化を図る。
同社は食品調達を一本化する目的について「コロナ禍によって消費者の低価格指向が進むことが見込まれる。一本化することで、コストを削減でき、スケールメリットを生かして新たな市場に則した値付けにも備えられる」とした。
神戸に22年新工場、レトルトや冷凍ソース生産 ―― エム・シーシー食品
1.3倍の生産能力に
エム・シーシー食品は昨年12月より直営の生産拠点として、神戸ポートアイランドに新工場・神戸ポートアイランド工場の建設を進めている。2022年初頭の稼働を目指していく。
同工場は近年の個食化の進展を背景にレトルト・冷凍ソースの需要が増加していること、さらに将来の事業拡大を見据えて計画した。コンセプトとして、「こだわりの味を高品質・高効率で実現する、持続可能で、人に優しく先進的な工場」を目指していく。
レトルト・冷凍ソース生産能力のおよそ1.3倍の生産能力を目指しており安定した生産と供給が可能になる。また神戸ポートアイランドは防災能力に優れており、災害発生時には、エム・シーシー食品のBCP活動を担う工場にもなる。（詳細を本紙に掲載）
新社長に上和田専務が昇格 ―― 日清食品冷凍
日清食品ホールディングスは3日、4月1日付で日清食品冷凍新社長に上和田公彦専務取締役営業・物流管掌が昇格することを発表した。
吉田広之社長は同日付で日清食品ホールディングス執行役員兼アジア西区総代表兼インド日清に就任する。
上和田公彦氏（かみわだ・きみひこ）は1963年5月1日生まれ、57歳。中央学院大学商学部卒業後、1988年4月日清食品入社、2012年3月日清食品冷凍営業本部部長、2014年3月営業副本部長、2015年4月取締役営業本部長、2019年11月常務取締役営業本部長兼物流管掌、2020年4月専務取締役営業・物流管掌およびニッキーフーズ取締役で現在。