「時産行動」に対応 ―― ニチレイフーズ・家庭用新商品
1個120g
ニチレイフーズは春の家庭用冷凍食品の新商品として14品、リニューアル品9品、常温食品の新商品1品、リニューアル品3品を3月1日(一部2月1日)から発売する。家庭用のメインテーマは「時産行動」への対応。
新型コロナ禍でテレワークなど新生活様式が進行する中、生活者は合間の時間の利用や、同時進行、作業集約、分業、外部化などあらゆる効率化により時間を生み出す「時産行動」を求めている。21年春の新商品は時短を図るレンジ調理品など「時産行動」に対応した商品を揃えた。
主食(米飯)カテゴリーでは、本年発売20周年を迎える「本格炒め炒飯」を新・三段炒め製法によりさらにブラッシュアップ。米飯新商品には風味の良いじゃことねぎが入った、かつおだし香る和風の焼きめし「かつおだし香るじゃこ焼きめし」と定番メニューで洋食ならではの美味しさを追求した「たいめいけんサイコロステーキピラフ」を投入した。個食需要に応えるワンハンドご飯〈まぁるいシリーズ〉には「まぁるい牛すき焼きめし」が加わった。
おかずカテゴリーには、1個120gと食べ応えのある大きさと品質にこだわった「てり焼きステーキチキン」と「骨なしフライドチキン」の2品。から揚の新商品として「ハニーマスタードチキン」も投入。「北海道産じゃがいものコロッケ(牛肉入り)」は独自技術を活かした油調商品。また従来の肉を使ったハンバーグよりも大幅にコレステロールを軽減した大豆ミートを使った「大豆ミートのハンバーグ」も発売した。
お弁当カテゴリーには〈お弁当にGood!〉シリーズに「チキングリル」をラインアップ。「たいめいけんデミグラスソースカツ」「ふんわり海鮮シューマイ」の2品も上市。冷凍野菜には大容量版の冷凍野菜として〈そのまま使えるシリーズ〉に「きざみオクラ ボリュームパック」が登場。また国産ポテトを使った「北海道産じゃがいものハッシュドポテト」も発売される。
スナック類には人気フレーバーを使った「今川焼(レモン香るクリームチーズ)」。常温品には少人数向けのスープ「鶏白湯」を発売した。
一食完結型など強化―― テーブルマーク・家庭用新商品
甘辛く味付けした牛肉
テーブルマークは13日、21年春季家庭用冷食として新商品5品、リニューアル6品(パッケージリニューアル2品含む)を発表した。3月1日より発売する。
開発コンセプトは、①「つくる」「食べる」「片付ける」への高い利便性を追求した「一食完結型」商品の提案②アレンジ性を備えた「素材」として、おいしさにこだわった主食商品の提案③拡大する「食卓向けおかず」への提案。
「一食完結型」商品の提案では、具付麺と米飯で提案。麺では一食完結型具付麺〈お皿がいらない〉シリーズに「ぶっかけ牛肉うどん」を投入。甘辛く味付けした牛肉をトッピングしたぶっかけうどん。同シリーズは既存の「汁なし担々麺」「ジャージャー麺」と合わせ3品となった。米飯では、一食完結型で袋のままレンジで調理できる食べきり1人前300gシリーズに「えびピラフ300g」を新たにラインアップ。袋を開けた瞬間のえびの香りと、口の中に入れた時に広がるバターのコクがポイント。
「素材」商品の提案では、麺(素材麺)として、「石臼挽き信州そば3食」を投入する。石臼挽きのそば粉を5割使用し、そばで有名な長野県で製造した、食感とのど越しが良い信州そばとなっている。
巣ごもりで需要が高まる「食卓」商品の提案では、「上海風小籠包」を投入する。なめらかな薄皮からあふれる熱々のスープや、噛むほどにジューシーな肉の旨みが絶品だ。
弁当でも「国産若鶏使用黒胡椒チキン」を1品ラインアップする。炙り焼した国産若鶏に黒胡椒を効かせた甘辛たれを絡めた。
市場担当制へ移行、海外成長ドライバーに ―― キユーピー・新中計
長南社長
キユーピーは7日、「2019-2021年度中期経営計画」を2年で終え、新たに「2021-2024年度中期経営計画」を策定し、スタートしていくことを明らかにした。新中計では海外を成長ドライバーとし、国内は市場担当制の導入により消費者ニーズへの柔軟な対応を図っていく。
2024年度の経営指標と目標はROE8%以上(2020年度実績4.8%)、営業利益率7.5%(同6.5%)、海外売上伸長率年率10%以上(同3.8%増)。連結売上高は4100~4400億、営業利益310~330億円、うち海外売上高800億円、事業利益80億円、国内市販用売上高1600~1800億円、事業利益160~180億円、国内業務用売上高1300~1500億円、事業利益90~110億円を見込む。市場担当制への移行では今回、調理・調味料事業を市販用、業務用、海外に、サラダ・惣菜事業、タマゴ事業を市販用、業務用に組織を分けた。
8日、東京・渋谷の同社本社で開催された「2020年度決算説明会」に出席した長南収社長は、市場担当制の導入について「今までは3事業の連携や融合といった形で進めてきたが、なかなか事業の壁を超えることができず結果的にお客様の変化する購買行動についていけなかった売場がグロッサリーから生鮮売場に流れていくことが目に見えていた。そういったことに我々がしっかりと立ち向かうためには事業の融合よりもっと踏み込んだ市場担当制ということで売場全体に向き合い、今までの商品軸からお客様視点に向き合える体制をしっかりと取っていくことが必要だと考えた」と説明した。(詳細を本紙に掲載)
つくね串に「しそ風味」を追加・丼の具シリーズも投入 ―― ケイエス冷凍食品・家庭用新商品
期間限定品6弾を投入
ケイエス冷凍食品17日、春の家庭用新商品5品、リニューアル品5品(うちパッケージリニューアル4品)を発表した。3月1日発売。
主力の鶏つくね串シリーズには、期間限定品第6弾の「しそ風味 国産鶏鶏つくね串(照焼)」(6本、132g、自社工場)を投入した。しその風味が香り立ちおつまみとしてもよく合う。
丼の具として、新たに「かけ飯亭 炭火焼風つくね丼の具」(4個×2P、同)も発売する。国産の鶏肉を使い、れんこんを加えて香ばしい炭火焼風のタレで仕上げた。同シリーズからは「かけ飯亭 天津飯の具」(110g×2P、みやけ食品)も発売する。ふんわり焼き上げた卵に濃縮がらスープや海鮮系のエキスを使用した旨味のある醤油ベースのタレが特長だ。少量の丼の具として提案する。
食卓惣菜やお弁当にぴったりなメニューとして、「チキンソースとオニオンソースのオーブン焼」(6個、JAフーズさが)、「だし巻き玉子」(6個、みやけ食品)も投入する。