冷凍食品新聞社 発行日(週刊・毎週月曜日)購読料1年33,600円(+税)昭和44年6月19日第三種郵便物認可

今週のヘッドライン|2020年10月第2週号

「冷食JAPAN」初開催 ―― (一社)日本冷凍食品協会

業務用ユーザーを中心に多数が来場
業務用ユーザーを中心に多数が来場
木村専務
木村専務

 (一社)日本冷凍食品協会主催の専門展示会「冷食JAPAN」が7日~9日の3日間、東京・青海の東京ビッグサイト青海展示棟で開催された。同展示会は、『冷凍食品100周年』記念事業の一環として初開催したもので業務用ユーザーを対象に提案。新型コロナの影響で冷食メーカー等の出展は少ないものの、機器資材メーカーが中心となり冷凍食品の最新生産技術などを訴求。また併催のセミナーも充実、最新トレンドなどが披露された。

 同展示会は7つの専門展示会を包括した「FOOD展2020」の一つとして開催されたもの。7つの専門店合わせ食品製造・調理・衛生・工場設備・物流を包括した多彩な内容で151社(共同出展含む)の出展企業が展示した。
 今回初開催となる「冷食JAPAN」は、「冷凍食品100周年」記念事業の一環として行われた。出展社は17社80小間で展開。冷食メーカーでは日清フーズが出展した。日清フーズでは、レンジ調理パスタの「パスタステラ」など業務用冷食やから揚げ粉、バッターミックスなど原料も提案した。
 その他は、タカハシガリレイなどガリレイグループ、前川製作所、三菱重工冷熱、大森機械工業など機器資材メーカーが中心となった。新型コロナウイルスにより試食等ができないためメーカーの出展は少なかったが、併催のセミナーは充実したものとなった。
 セミナー初日には、(一社)日本冷凍食品協会の木村均専務理事による基調講演「冷凍食品の100年」が行われた。木村専務は、冷凍食品の生産量、国内生産量の推移を説明。1920年から2020年に至るまでの日本の冷凍食品業界の動きについて説明した。
 冷食協の木村専務理事は今回の展示会について、「冷凍食品100周年ということもありチャレンジした。時期内容含めベターだったと思う。冷食メーカーの出展は少なく機器メーカーが中心となった。コロナにより試食提供が難しいことと、展示会のメインターゲットの学校、病院関係者の来場が難しいなどの事情もあり仕方ないことと理解している。セミナーについては、理事会社に協力いただき、内容を充実させた。展示会では、他の専門展も同会場で行われており、食品の関係者が多く来場するので冷凍食品のアピールも期待したい」とした。

減収・減益、純損失を計上 ―― イオン・第2Q

 イオンは7日、2021年2月期決算を発表した。  連結で、営業収益4兆2705億3200万円(前年比0・5%減)、営業利益339億200万円(同60・7%減)、経常利益279億7600万円(同64・9%減)、四半期純損失575億5600万円(─)となった。
 スーパーマーケット事業、ヘルス&ウエルネス事業などが好調に推移したものの、GMS事業の損失が営業ベースで354億8900万円に拡大し、サービス・専門店事業も赤字に転じたことで当期に純損失を計上した。ただし、損失額は当初予想より上向いている。6月以降の売上が回復傾向にあること、イベント費用などが削減されたことなどが奏功した。
 なお、GMSについては、2025年までにデジタルシフトを進め、①収益機会の創出②生産性改善③組織の機動力の改善を図ることで、早期に黒字化する方針を改めて示している。
 吉田昭夫社長は、直近のグループの販売状況について「6~7月は売上が大きく回復し、感染症の第2波が発生した8月も売上の落ち込みは緩やかだった。中国では10月の1日~5日の売上が前年を上回っておりお客様がショッピングモールで買い物をすることに対する意識が好転していることが分かる。この流れは日本にも波及するだろう」と説明。今後の市場環境について、コロナ禍で生まれた価値観が市場に残り、可処分所得の減少や国際情勢の不安定化が市場にマイナスの影響を与えるとの認識を示した上で、ネット通販への移行、健康志向の向上、環境意識の高まりなどの外部環境の変化にスピーディに対応していくと」した。

「特から」ウルトラマンとタイアップキャンペーン ―― ニチレイフーズ

「特から」ウルトラマンとタイアップキャンペーン
毎日1話ずつ

 ニチレイフーズは、9日から「特から」とウルトラマンとのタイアップキャンペーンを、開始する。「特から」を毎日食べてほしいという願いを込めて、10(と)月9(く)日から、スペシャルサイトで毎日1話づつ7日連続でウルトラマンと「特から」のスペシャルムービーを公開するもので、ウルトラマンが、毎日食べても飽きない「特から」の美味しさを、必殺技と共に伝えるという内容。
 鍋の中から「特から」とともに登場する「ウル“特から”マン登場」篇をはじめ、ウルトラマンが最も得意とする必殺技「スペシウム光線」をカチコチの「特から」に浴びせる「スペシウム“解凍”光線」篇、エネルギーをリング状に丸めたもので外周にのこぎり状の突起がある「ウルトラスラッシュ」によって「じゅわ旨っ。」の正体が暴かれる「ウルトラ“肉汁”スラッシュ」篇、そのほか、ウルトラ念力から放つ渦巻状の光線で相手の動きを止め自由に操ってしまう「ウルトラサイコキネシス」からレモン果汁が降り注ぐ「ウルトラ“レモン”キネシス」 篇、手を触れずに敵を空中に浮かばせる念力波「ウルトラエアキャッチ」を使った意外な調理法を紹介する「ウルトラエア“クック”」篇等全7篇。
 また、ウルトラマンと「特から」がタイアップしたオリジナルデザインパッケージ全3種類も登場する。

今年はオンラインで開催 ―― 日本の食品輸出EXPO

 リードエグジビジョンジャパンが主催する「第4回“日本の食品”輸出EXPO」が14日~16日の3日間、オンライン上で開催される。
 同展示会は日本貿易振興機構(JETRO)と共催、農林水産省協力のもと行われる日本の食品を輸出することを目的とした展示会。飲料・調味料・加工食品まで日本の食品が一堂に出展し、海外から参加する食品バイヤー・食品輸出商との商談の場となっている。
 各国の渡航制限状況を考慮し、今年はオンライン上でのみの開催、既に出展社への事前アポイントの申請が行われている。
 海外バイヤーからは「画面越しの商品弾のため、今年は日本語通訳を雇った」との声も。また出展社からも「自分達でオンライン商談をする事はハードルが高いので、このシステムはありがたい」といった声や、有力なバイヤーの情報を豊富に持つ同展示会について「オンラインになったとしても中止にしてほしくない」といった声も届いている。
 公式サイト= https://www.jpfood.jp/

会社所在地

〒160-0008
東京都新宿区三栄町24番地
黒田ビル2階