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今週のヘッドライン|2020年10月第1週号

今年も冷凍食品キャンペーン、冷食月間、盛り上げる ―― 首都圏市販冷食連絡協議会

今年も冷凍食品キャンペーン
今年も冷凍食品キャンペーン
(左から)岡村顧問、齊藤会長、菅野副会長
(左から)岡村顧問、齊藤会長、菅野副会長

 首都圏市販冷食連絡協議会は、消費者キャンペーン「毎日がおいしい!冷凍食品キャンペーン」を10月1日~31日の1カ月間実施している。消費者キャンペーンは例年5月~7月の2カ月間実施されていたが、今年は新型コロナウイルスの関係で10月の冷食月間の1カ月間に短縮する。特に今回は冷食100周年もPRし周知を図る。齊藤会長は、「今年は冷凍食品にとって100周年の記念すべき年だ。我々もバックアップし、10月の冷凍食品月間を盛り上げていきたい」としている。

 キャンペーンは、1都6県に本部のある小売店約3100店舗に応募はがきを設置予定。インターネットの応募用紙のダウンロードも行う。また例年実施しているヘビーユーザー(複数回応募者)に応募はがき3000セットのDM配布も継続する。
 応募は、対象メーカーのバーコードを貼付するクローズド方式。コースは5枚2コース、3枚3コースで計150名に賞品が当たる。賞品は、5枚では、<レコルトコンパクトライスクッカー>コース(30名)、グルメカタログ「美食万彩紅碧」コース(30名)。3枚では、「レコルトプレスサンドメーカープラッド」コース(30名)、「JCBギフトカード3000円分」(30名)、「冷凍食品詰合せ」コース(30名)。
 前年より期間が1カ月短縮となったが、応募数は前回同様4万通を目指す。なお、抽選会は11月19日に行う予定。

齊藤会長、「100周年バックアップ」
 9月25日に東京大田区の市冷協事務局で齊藤顕範会長、菅野進副会長、岡村智顧問が出席して行った記者説明会の席上で齊藤会長は要旨以下の通り述べた。
 消費者キャンペーンは当初5月-7月実施を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大により市販用ニーズが高まり、メーカーでは需給バランスが崩れ、常に品薄状態だった。また売場での密を避けるため供給を煽ってしまうキャンペーン実施を見送り秋以降の実施とした。今年は冷凍食品にとって100周年の記念すべき年である。我々もバックアップし、10月の冷食月間を盛り上げていきたい。

8月8・8%増
 菅野副会長は家庭用冷食のマーケット概況について説明した。8月単月の家庭用冷食販売金額は108・8%(KSP-POS調査対象943店舗)と説明。カテゴリー別では、調理冷食111・9%、ピザ・グラタン101・6%、冷凍麺110・4%、冷凍米飯95・0%、冷凍農産113・1%。「春先の2ケタ増は落ち着いてきた・弁当についても夏休みの授業の関係で意外によかった」としている。

「消費者の部屋」特別展示、『100周年』コーナーも ―― (一社)日本冷凍食品協会

冷食の歴史などを展示
冷食の歴史などを展示

 (一社)日本冷凍食品協会は9月28日~10月2日まで、東京・霞が関の農林水産省「消費者の部屋」で冷凍食品の特別展示「ココロにおいしい、冷凍食品」を開催した。
 冷凍食品の歴史の年表、業務用冷凍食品の利用先、冷凍食品の基礎知識、工場見学などのパネル展示、冷凍食品のダミーパッケージの陳列などに加え、今年は冷凍食品100周年として、「2020年は冷凍食品100周年」特設コーナーを設置。パネルで、1920年に北海道森町に日産10tの水産物を凍結する能力を持つ、日本で初めての本格的な冷凍庫が建設された。2020年はそれから100周年に当たると説明した。また、冷凍食品普及の大きなきっかけとして、1957年南極観測船宗谷の食事に冷凍食品が採用されたこと、1964年の東京五輪の選手村食堂で冷食が好評、注目され急速に拡大したことなどをトピックスとして紹介している。
 なお、今年は3密を避けるために恒例の試食は実施していない。

植物置き換え食品新シリーズ ―― イオン

味わいも好評
味わいも好評
和田本部長
和田本部長

 イオンは9月30日、オンライン上で会見を開き、植物置き換え食品の新シリーズを本格展開する方針を明らかにした。
 同シリーズは食品に使う畜肉を植物由来の原料に置き換えて環境負荷を低減し、健康ニーズにも応えることなどを目的に開発したブランド。既に3月より、冷凍食品「大豆からつくったハンバーグ柚子おろしソース」(240g)など6品を発売しているが、6日に乾燥パスタ「ひよこ豆と玄米からつくったスパゲティタイプ」(240g)、パスタソース「豆乳から作ったクリームソース」(80g)、「大豆から作ったボロネーゼ」(同)の3品を発売し、各カテゴリーの商品開発も進めて展開を本格化する。
 冷凍食品関連では、お米と置き換えて食べる冷凍野菜として展開を進めている<ベジライス>シリーズ3品について、2021年1月にパッケージリニューアルを行って同ブランドに組み込む予定。今後の商品開発については未公表。
 会見で説明に当たった和田浩二イオントップバリュマーケティング本部長は、「同ブランドから発売している冷凍食品の大豆ハンバーグは、味わいもよく、ボリューム感も十分だと消費者からの評価が高い」とした上で、「畜肉を植物由来原料に置き換えた食品は、市場が形成されて間もない。今後の展開は、今回発売した商品の販売動向も見守りながらで検討したい。畜肉を植物由来原料に置き換えるだけではなく、味わいに優れ、価格訴求力もある商品を展開していきたい」としている。

「日本の冷凍食品2020」を発売

「日本の冷凍食品2020」

 冷凍食品新聞社は、冷凍食品カタログ誌『日本の冷凍食品2020年版』(B5判160頁)を9月30日に発刊致しました。
 『日本の冷凍食品』は1980年に弊社創立10周年の記念出版として創刊、冷食業界の主要商品を1冊に収めた業界唯一のカタログ誌として評価を頂き、今号で第41号を数えます。
 20年版では巻頭カラー特集として「わが社の冷凍食品2020」を拡充。各社の年度を代表する商品を厳選して紹介しております。カタログ頁ではメーカー別の家庭用・業務用の主要レギュラー商品、関連機器・資材等を収載。また、「20年の商品トレンド」をまとめております。
 『日本の冷凍食品2020年版』は、本紙読者の皆様ならびに日刊FAX速報「冷食とチルド」読者の皆様に無料でご提供いたします。欄内の読者申込券を切り取り(コピー可)と、送付手数料実費として切手200円分を同封してお申込み下さい。または弊社HPより本紙読者の旨を明記の上でお申し込み下さい。
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