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今週のヘッドライン|2020年9月第5週号

ビストロブランド立ち上げ ―― ローソン

コンビニで“ワインによく合う”冷食を
コンビニで“ワインによく合う”冷食を

 ローソンは22日、オンライン上で会見を開き、今秋の冷凍食品の商品戦略について明らかにした。同日より高価格帯のプレミアム冷凍食品シリーズ<ビストロ>ブランドを立ち上げて4品を発売、また新ブランド<お皿代わりになる米飯>シリーズから、個食タイプの米飯5品を展開する。また、会見の席上では同社の冷凍食品の販売動向についても説明し、冷凍食品の売上が過去5年間で約2倍に増えており、新型コロナウイルス感染拡大後には更に2割程度伸びたことを明らかにした。

 今秋の新商品として投入した<ビストロ>ブランドは、“ワインに良く合う”ことをコンセプトに開発したプレミアム冷凍食品。電子レンジ調理に対応した個包装2食入りの「5層仕立てのラザニア」(同)、「ビーフストロガノフ」(同)、「ベーコンとほうれん草のキッシュ2カット入り」(同)と、冷蔵庫で4時間かけて解凍する「黒トリュフソースで食べるローストビーフ」(税込399円)を展開している。
 同シリーズは2019年12月23日~25日の期間に20代~49歳の女性300人に対して行ったWEB調査で、コンビニで冷凍食品を購入する際に「美味しいこと」「自分で作るには難しいメニューであること」などが購入の動機になるとの回答が多かったことから、「ハレの日」「プチ贅沢」「ごほうび」などをキーワードとした商品にニーズがあるとみて開発に取り組んだ。
 今後は、今回発売した商品の販売動向を検証した上で新たな商品の開発を進め、常時5品程度のラインアップを展開する予定。
 また、新ブランド<お皿代わりになる米飯>から、「半チャーハン」(税込108円)、「海老ピラフ」(同138円)、「高菜ピラフ」(同)、「チキンライス」(同)、「鶏五目ごはん」(同)を発売する。
 両サイドが内側に折り込まれているスタンドタイプの包装を採用した商品。袋を開けずにレンジアップで調理し、中央付近のキリトリ線をハサミでカットすることで、袋がそのまま皿になるようにデザインしている。
 家庭での夕食、昼食のほか、オフィスでの昼食、部活中などの学生の食事などでの利用も見込む。コロナ禍で高まっているストック型商品としてのニーズも狙う。

冷食はコロナ禍で2割増に

 なお、同会の席上では、新型コロナウイルス感染症が拡大した4月以降に冷凍食品の売上が約2割伸び、直近の7月にも高止まりしていることを明らかにした。時間帯別の売上では、従来の主戦場だった夕・夜間の他に、昼間の売上も伸長している。在宅ワークを進める企業が増えたことで、家庭での手軽な昼食として冷凍食品が利用されるケースが増えた。
 品目別では冷凍フルーツが前年比230%、惣菜、軽食が同130%増と好調に推移している。冷凍フルーツはコンビニが取り扱いを強化したことで市場に浸透し、定着したカテゴリーだが、新型コロナの影響で巣ごもり需要が生まれたことで健康感のある間食として家庭内で喫食される機会が更に増えたと見られる(詳細を本紙に掲載)。

加盟店契約を見直し、ロイヤリティは廃止、 ―― ミニストップ

藤本社長
藤本社長

 ミニストップはこれまで加盟店と結んでいるフランチャイズ契約を抜本的に見直し、同社が「ミニストップパートナー契約」と呼称する契約に切り替える。2021年9月以降に契約を満了した店鋪から順次実施する。
 新契約の導入で、日販50万円規模の店鋪では、オーナー側の手取りが15%程度向上する見込み。25日に東京・神田のベルサール神田で開催した会見の席上で明らかにした。
 本部のロイヤリティを廃止し、店鋪の売上から商品原価、人件費、食品ロス、固定費などの諸経費を差し引いた最終的な利益を本部とオーナーが分け合う内容に切り替える。従来の契約では、店舗の売上から商品原価と本部のロイヤリティを差し引いた額をオーナーの収入とした上で、スタッフの給料はオーナー側が個別に支払っていたが、人件費の高騰がオーナーの疲弊に直結するなどの問題が指摘されていた。
 藤本明裕社長は新契約を導入した経緯について、「社会的な環境の変化で、従来のフランチャイズモデルでは、持続的な経営が難しくなった」と説明。新契約の導入による本部側利益面へのインパクトについては、ローコストオペレーションの導入、商品開発の加速などで吸収するとしている。

TANPACTで企業連携 ―― 明治

飯尾さんと田中さんがPR
飯尾さんと田中さんがPR

 明治は24日より、<TANPACT(タンパクト)>ブランドの新たな取り組みとして、「乳たんぱく質で日本を元気にする」という理念に賛同した企業と連携する取組みを開始した。
 今回、協業するのは山崎製パン、伊藤ハム米久ホールディングス。山崎製パンからは「TANPACT グラノーラスナック」「同チョコレートプリン」、コラボ商品として「ランチパック(ココアクリーム)」を、伊藤ハムからは「TANPACTサラダチキンスティック」、米久からは「同ホワイトヴルスト」を発売する。
 同日、オンラインで行われた「TANPACTプロジェクト発表会」で、プロジェクトの説明に当たった中村高士明治執行役員マーケティング本部長は「明治は低栄養問題への取組みを永続的に続けていく。しかし、当社1社では提供できるカテゴリーに限界がある。そこで今、新たなステージに一歩踏み出していく。共通理念『乳たんぱく質で日本を元気にする』の下、当社の想いにご賛同いただいた企業様と共に新たなブランドスキームを展開していく」とした。
 企業間連携ではTANPACTAブランド商品の発売はじめ、流通の店頭を中心とした各種プロモーション、各社HPを活用したたんぱく質摂取の啓発活動を進めていく。
 なお、同発表会には山崎製パンより山崎貴広営業統括本部マーケティング部部長代理、伊藤ハムより春名公喜執行役員加工食品事業本部事業戦略統括部長兼マーケティング部長、米久より玉井広之執行役員加工事業部長兼マーケティングユニットマネージャー兼販売促進課長が出席し、新商品を紹介した。
 また、各社の説明後にはCMキャラクターの田中みな実さん、飯尾和樹さんが登場。忙しい生活の中で手軽にたんぱく質が摂取できる同ブランド商品の魅力についてPRした。
 <TANPACT>ブランドは明治グループにおいて今年3月より発売。冷凍食品では「えびグラタン2個入」を発売している。

もち麦入りおにぎり、今秋もTVCM ―― ニッスイ

貴島明日香さんが紹介
貴島明日香さんが紹介

 日本水産は、家庭用冷凍食品「もち麦が入った枝豆こんぶおにぎり」「同梅ひじきおにぎり」のテレビCMを今年4月に続き、今秋も投入する。テレビCMは9月26日から全国で放映された。
 「もち麦入りおにぎり」は、女性の朝食に向けた新しい冷凍おにぎりとして、2019年3月に発売。女性が支持するもち麦を使用、食べやすい1個50gの小ぶりな大きさで朝食に最適。今春以降の「巣ごもり」需要により、ニッスイのロングセラー品「大きな大きな焼きおにぎり」とともに順調に推移しており、冷凍食品売場の「おにぎり」カテゴリー拡大の一翼を担っている。
 今秋も引き続き注力して、冷凍米飯売場をいっそう活性化していく。
 テレビCM「朝食レポーター」篇(15秒)は、朝の情報番組の天気予報でおなじみの貴島明日香さんが、木のスプーンをマイク代わりにもち麦入りおにぎりのある朝ごはんを元気いっぱいにレポートしている。

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