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今週のヘッドライン|2020年2月第3週号

冷食JAPAN10月開催、業務用メインに機器・包材も ―― 一般社団法人日本冷凍食品協会

冷食に特化した専門展
冷食に特化した専門展

 (一社)日本冷凍食品協会は10月7~9日の3日間、冷凍食品100周年に際し、冷凍食品及び冷凍食品製造機器・設備に特化した専門展示会「冷食JAPAN2020」を東京ビッグサイト青海展示棟で開催する。同展示会は、「フードシステムソリューション」「惣菜JAPAN」などの6つの専門展示会とともに同時開催されるもので、「冷凍食品」に特化した国内唯一の専門展示会となる。

 展示内容は、(1)冷凍食品・機器・包材メーカーなどによる小間出展(2)ユーザーの課題解決を目的としたセミナー開催を予定している。出展社などはこれから募集する。
 展示会開催について協会では、今年は東京オリンピック・パラリンピック関係等もあり東京で開催される展示会が少ない。また10月は『冷食月間』でもあり最適な時期と判断し開催を決定した」としている。来場者は業務用ユーザーが中心となるため、業務用がメインとなる予定だ。
 なお、協会主催の冷凍食品展示会は1973年~77年の5年間、「冷凍食品産業展」(日本能率協会との共催、東京晴海・国際貿易センター)で行って以来となる。

冷凍パンの展開加速 ―― 山崎製パン

期待の塩バターパン
期待の塩バターパン
富岡次長
富岡次長

 山崎製パンは昨年夏より、生産体制を整え量販店向け冷凍パンの取り組みを推進、今年は各チェーンでのテストの結果を受け、本格的な販売に移行する。主役となるのは「塩バターパン」(3個入)。ベーカリー業態で売れ筋の同パンを冷凍パンとした発売することで、冷凍パンならではの美味しさ訴求していく。目指すのは量販店売場への定着。また宅配生協、ネット通販、業務用などチャネル拡大を図っていく方針を同社では示している。
 同社が家庭用市場に向けて提案するのは〈Just Bread Time~簡単に焼き立て感ベーカリー~〉の冷凍パン11品。食事パンの「塩バターパン」、「プチフランスパン」(4個入)、「ライ麦ロール」(5個入)、ベーグルの「プレーンベーグル」(3個入)、「チーズベーグル」(同)、「ダブルベリー」(同)、おやつパンの「ミルクパン」(6個入)、「チョコパン」(同)、「くるみパン」(同)、スイーツの「もちもちしたマフィン」(3個入)、「もちもちしたマフィン チョコ」(同)と、いずれも“焼き立て感”が味わえる、冷凍ならではの強みを発揮できる品群を選定した。
 中でも期待が高いのは既に生協での取り扱いや大手チェーンのPBも発売している「塩バターパン」だ。トースターで約3分温めるだけで、中の発酵バター入りマーガリンがジュワッと溶け、表面はパリっとした食感の美味しさが家庭で楽しめる。
 生産は中京地区の安城冷生地。昨年、焼成設備を増強し、販売拡大への準備を進めた。
 富岡和久広域流通営業本部広域流通営業第一部次長は「フードロスの問題に消費者も取引先も意識が高く、当社でも技術革新と科学的根拠をもって順次、パンの期限延長を進めているが、今後チルドや冷凍カテゴリーへの取り組みも必要になってくる。冷凍生地を作る設備については既に確立しており、焼成設備を拡充することで、さらに美味しい焼成冷凍パンの開発を進めたいと考えている。まずは今年、春夏、秋冬の棚割に少しずつ商品導入を図るとともに、象徴的な売場づくりにより定番化を図る。加えて生協を中心とした宅配、カフェチェーンなどの業務用にも展開を拡大していく方針だ」とした。

羽根つき餃子、年間売上100億円達成 ―― イートアンド

羽根つき餃子、年間売上100億円達成

 イートアンドは12日、家庭用冷凍食品の「大阪王将羽根つき餃子」が2019年1―12月の単品売上100億円(出荷ベース)を達成したと発表した。
 同商品は、油も水も使わず簡単調理で本格的な羽根がつく餃子として2014年8月に発売。その後もリニューアルを重ね2018年8月には、さらに「フタなし」で調理できる餃子にリニューアルした。

組織、風土を改革 ―― ケイエス冷凍食品・斎田社長

ケイエス冷凍食品・斎田社長

 ケイエス冷凍食品の斎田直樹社長は12日、東京築地の本社で会見を行い、同社前期業績と今期展望を要旨以下の通り述べた。
 19年度売上高は121億円、前年比101・2%で着地した。その内家庭用が同106%。業務用が同97%。
 今期は方針は4つ。1つ目は「営業力強化による良質なトップライン成長」。家庭用は、主力品の配荷拡大と適切なリベート管理の徹底。特に家庭用の主力商品「鶏つくね串」をさらに伸ばす。全ての店で「鶏つくね串」が並んでいる状態を目指す。業務用に関しては、「タレ付き肉だんご」のターゲット市場への注力展開だ。人手不足の環境下、オペレーションが楽なタレ付きを提案し、顧客ニーズに合ったものを売り込んでいく。2つ目は「トップライン成長を支える製造基盤の再構築」。19年度から取り組んでいる改善効果の安定定着と改善活動の自走化の現場レベルへの浸透を図る。3つ目は、「持続的な企業成長に向けた収益力の強化」。特に限界利益獲得に向けて受注在庫管理、需給調整、配送の機能強化を進める。ロジスティックス担当の執行役員を配置することで、中長期を見据えた戦略立案の実施をする。4つ目は「組織風土改革。コミュニケーションの活性化。コミュニケーションエラーの削減の継続」だ。社内や業界内の慣習・常識を疑い踏襲してきたやり方を弾力を持って変化させる。しなやかで強い組織を作り、様々な意見に耳を傾け柔軟な姿勢で新しい発想を育み自ら考え行動する集団となる。
 今期目標は売上高130億円、前期比107%。一人一人がしっかりと先を見据え、考えスピードを持って最善と思えることをやっていく。

新社長に狩野副社長 ―― 東京中央食品

狩野氏
狩野氏

 東京中央食品はこのほど臨時株主総会及び取締役会を開き、代表取締役社長に狩野憲彰代表取締役副社長の昇格を決めた。佐藤社長は取締役会長に就任する。4月1日付。
 ▽取締役会長(代表取締役社長)佐藤光一▽代表取締役社長(代表取締役副社長)狩野憲彰▽新任取締役、鯨岡秀光
[退任]▽(常務取締役)狩野泉
 狩野憲彰氏(かのう・のりあき)は、昭和32年2月26日生まれの62歳。昭和54年3月日本大学農獣医学部農芸化学科卒業。4月東京中央食品入社。同63年3月日本サンテ取締役。平成4年8月セントラルフーズ取締役。同7年1月東京中央食品取締役。同10年10月常務取締役。29年4月代表取締役副社長。同30年3月セントラルフーズ代表取締役社長、日本サンテ代表取締役社長〔現任〕。創業者・故狩野弘道氏の女婿。

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