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今週のヘッドライン|2020年1月第4週号

オリパラ意識の売場提案 ―― 日本アクセス・春季フードコンベンション2020

メインテーマは「お・も・て・な・し」
メインテーマは「お・も・て・な・し」

 日本アクセスは22、23日の2日間、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで、春季総合展示会「春季フードコンベンション2020」(東日本会場)を開催、「New ACCESS Way2020~進化・創造」をテーマに掲げた。出展社数は約600社。2日間で1万1000人の来場者を集めた。冷凍食品関係では、オリパラを控え家で観戦する家ナカ向けにおつまみやワンハンドメニューなどを集めた売場提案や訪日外国人に訴える売場提案などを展開。冷凍食品売場の活性化や日本の冷凍食品を外国に発信するヒントを示した。

 フローズンコーナーは、メインテーマに「お・も・て・な・し」を掲げ、オリパラを控え、需要を冷凍食品売場に誘引する企画を提案した。
 家での観戦需要拡大では「おうち観戦」と銘打ち、家で観戦する際に準備が手軽で、酒類に合う枝豆、ポテト、餃子、焼売などのおつまみ系から、手軽にみんなで食べられる炒飯、パスタ。また弁当商材も楊枝で気軽につまめることからワンハンドおつまみとして提案した。訪日外国人向けの売場では、「ニッポンのおいしさ」をテーマに、訪日外国人の2人に1人がSMで購買するというデータを基に、外国人が好む派手な色使いを訴求。今回の提案ではリーチイン棚と商品を桜系の色に統一、多言語POPと合わせ、インパクトと商品の多言語による紹介で、売場での立ち寄り率向上と購買増につなげていく。
 その他の冷食売場の提案では、新商品発売日・メディア露出に合わせ売場展開する「垂直立上(すいたち)」を提案した。
◎…全農コラボで国産凍菜、ドール大袋果実も
 同社では冷凍野菜、冷凍果実で新たな取組みを行う。冷凍野菜では、全農とコラボし、全農のブランド「ニッポンエール」を付けた国産冷凍野菜を展開する。初夏の発売を目指す。冷凍果実では、ドール社のブランドの大容量タイプ(想定350g)の初夏発売を予定する。「大容量での差別化と、トッピングだけでなくデザート感覚でも気軽に食べてもらいたい」としている。大容量タイプはドールブランド、通常170~180gタイプはDelcyブランドで展開する。
◎…「クラシル」冷凍食品も
 また、同社が業務提携しているレシピ動画サイト「クラシル」とのコラボとして、「クラシル」冷凍食品を紹介した(詳細を本紙に掲載)。

トレー入り具付麺拡充 ―― テーブルマーク・新商品

テーブルマーク・新商品
お皿がいらない

 テーブルマークは2020年春季家庭用冷凍食品として新商品8品、リニューアル12品の計20品を3月1日より発売する。DEWKS、ワーキングシングルが求める「簡便調理」「個食・食べきり満足サイズ」などのニーズに着目し開発した。
 麺類では、簡単便利、個食ニーズに対応するトレー入りの具付麺として、香り高い芝麻醤に、練りごまと花椒を加えた「お皿がいらない汁なし担々麺」と、豚ひき肉、白ねぎ、たけのこ、しいたけなどの具材が入った「同ジャージャー麺」を投入する。袋の一部をカットし、袋のままレンジ調理で、トレーのまま食べる。水、鍋、皿がいらない簡便性を訴求する。米飯では、袋のまま調理する食べ切サイズの「炎の炒飯」「スパイシージャンバラヤ」「Wチーズのチキンライス」の3品を投入する。また米飯では、好評の肉めし600gに代わり、「NEW肉めし500g」をラインアップする。
 スナックでは、釣鐘型から手焼きのような丸型にした人気の「ごっつ旨いたこ焼18個」を投入する。食卓向けでは、〈いまどき和膳〉シリーズに、「和風タルタルソースのチキン南蛮カツ」を投入する。衣にじゅわっと染みた甘酢たれとタルタルソースを味わう個性あふれる一品。

汁なし・レンジ対応の新シリーズ ―― キンレイ・新商品

もっちり太麺
もっちり太麺

 キンレイは20日、量販店向け冷凍食品商品として新商品4品、リニューアル品1品の計5品を発表した。発売は2月20日。
v  今春、同社が新たに展開するのは汁なし・レンジ調理の〈お水がいらない 美味探求シリーズ〉。大阪工場に新型設備を導入し生産する。「四海樓 皿うどん」(300g)は創業32年、長崎皿うどん発祥の店「四海樓」監修商品で、風味豊かな具材ともっちり太麺で仕上げた。
 加えて横浜中華街発展協同組合監修商品2品を投入。中国・上海の「葱油拌麺」を参考にした「葱と叉焼の香味そば」(285g)鉄鍋でじっくりと調理した「汁なし麻辣担々麺」(264g)を発売する。
 既存の〈お水がいらない〉では名古屋めしとして親しまれている「台湾ラーメン」(513g)を投入。自家製旨辛ミンチと奥深い旨辛醤油スープで仕上げた。
 人気商品の「四海樓監修 ちゃんぽん」は、リニューアルにより炒め野菜の旨味と香ばしさをより引き出した。
 お水がいらない、累計販売数が1億食突破
 キンレイは19年度売上見通しが149億円(前年度134億円)となることを発表。同時に量販向け〈お水がいらない〉シリーズが累計1億食を突破することを明らかにした。なお19年度は2500万食(18年度2100万食)。秋発売の新商品が大きく貢献した。

「塩レモン味 国産鶏 鶏つくね串」など3品 ―― ケイエス冷凍食品

ケイエス冷凍食品
期間限定品

 ケイエス冷凍食品は春の市販用新商品3品とリニューアル品2品を3月1日から発売する。
 「塩レモン味 国産鶏 鶏つくね串(期間限定品)」は、国産鶏肉を使用し、爽やかなレモンの香りの効いた鶏つくねを、塩レモン味のたれで焼き上げた期間限定商品。「きんぴら入り 国産鶏 鶏つくね串(照焼)」は国産鶏肉を使用したつくねに3種の野菜を加え、しっかり一味を効かせ香ばしい照焼にした。野菜の食感と一味の辛さがおつまみにぴったりだ。「スパイシースティックチキン」は、国産肉(成型肉)に香辛料を効かせたブラックペッパー味のフライドチキン。おつまみ、お弁当、おやつ等にお勧め。
 また、「国産肉 ミートボール(甘酢あんかけ)」をリニューアル。小袋にはクスッと笑えるメッセージが付いた。定番の「エビのチリソース」「国産鶏 鶏野菜つくね串もパッケージを刷新した。

流水解凍の「冷やし餃子」 ―― イートアンド

夏向け新提案
夏向け新提案

 イートアンドは16日、大阪王将ブランド2020年家庭用冷凍食品として新商品4品、リニューアル8品の計12品を発表した。発売日は2月下旬。今回の開発コンセプトは、「本格ラクチン新体験」。
 主力の餃子では、「大阪王将冷やし餃子」をラインアップ。流水解凍で簡単にできる新感覚の餃子。しその風味と刻み生姜が爽やかに香るさっぱりとした味付けに仕上げた。焼き餃子では、ビールに合う「大阪王将つまみ餃子」を投入する。

7600万食を突破、今年は初の8千万食へ ―― 2019学流協の推奨品

 (公社)学校給食物資開発流通研究協会(古川裕志会長)は17日、2019年1~12月の「学流協の推奨品普及実績(速報値)」を公表した。それによると、昨年実績は7618万6000食(前年比14%増)、目標の7千万食を大幅に上回る伸長を記録した。
 ブロック別実績は、北海道543万食(同13%増)、東北916万食(同26%増)、関東1911万食(同21%増)、東海北陸993万食(同10%増)、近畿1033万食(同14%増)、中・四国1015万食(同6%増)、九州沖縄940万食(同6%増)すべてのブロックで前年を大きく上回った。
 19年推奨品実績について渡辺浩志専務理事は、「昨年は全般的に好調で、計画以上の普及実績で終えることができた。新規選定品の底上げが大きく、生産会員が給食現場のニーズをきちんと把握した開発を行い、課題を解決する提案が実を結んでいる。今年は昨年牽引した推奨品を引き続き扱うことに加えて、前年の52品を上回る55品で目標7995万食(同5%増)を目指していく。初めてのほぼ8000万食へのチャレンジであり、数と、質を伴った普及を図っていきたい。事業環境の変化を踏まえた推奨品の開発を生産会員と共に真剣に考えていく。タッグを組んでワンチームで取り組んでいきたい」と述べた。

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