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今週のヘッドライン|2020年1月第2週号

専門店品質の「極上ヒレかつ」投入 ―― ニチレイフーズ

箸で切れるほどのやわらかさ
箸で切れるほどのやわらかさ

 ニチレイフーズは、春の家庭用新商品12品、リニューアル品17品、常温食品1品を3月1日から発売する。「日本の食卓へ、冷凍食品のできること」をスローガンに、2020年春は「家庭ではできない丁寧な下ごしらえ」で料理としての美味しさの本質を追求しながら、『食卓』に目線を合わせた商品をラインアップ。「極上ヒレかつ」など食卓商品のラインナップを強化。更なるマーケットの拡大を促していく。

 〈おかずカテゴリー〉のテーマは「手作りを超える美味しさ」の実現。肉、衣、揚げ全てにこだわる専門店品質の食卓おかず「極上ヒレかつ」を発売する。専門店にならった丁寧な下拵えで、箸で切れるほどやわらかな肉質に仕上げた。こだわりの生パン粉を使用することで、サクッとした食感の良い衣が特長だ。サイズも専門店のヒレかつと同等の大きさの約45g。レンジ調理で手軽に楽しめる。
 チキンの食卓需要での拡大も試みる。「梅しそささみ天」はヘルシー感のあるささみを使用した外食・惣菜でも高い人気の鶏の天ぷら。梅と大葉でさっぱりした味わいに仕上げた。「なんこつ入り鶏つくね」はコリコリとした食感が特長のなんこつ入りの鶏つくね。1つ1つ丁寧に手で形を整えて作ることで、ふっくらやわらかに仕上げた
 〈米飯カテゴリー〉のテーマは、ニーズに合わせた提案による「ターゲットの開拓」。高まる健康志向に対応・不足しがちな栄養素に着目した和のごはん「かつおだし香る 梅ひじきごはん」を上市。健康的なイメージのある梅とひじきを使った、かつおだし香る和風ごはん。彩りにえだ豆を加え、カリカリ梅の食感も楽しめる。
 具材を混ぜ込んだワンハンド個食米飯“まぁるい焼”シリーズには「塩だれ肉めし」が加わった。塩だれ味の焼肉をイメージ。具材に豚肉、青ネギ、ごまを入れ、ワンハンドサイズでこんがり焼き上げた。
 〈お弁当カテゴリー〉にはマンネリを解決する「バラエティー豊かな商品の充実」をテーマに、ベーコンとじゃがいもの王道の組合せ“お弁当にGood!®”「ベーコンポテマヨ焼」、人気のたまごサラダをアレンジした彩りおかず“お弁当にGood!®”「たまごコロッケ」と濃厚な旨みのある八丁みそにこだわった「名古屋みそカツ」の3品を追加。
 〈冷凍野菜カテゴリー〉には。食べきりサイズ「レンジでおいしい!えだまめ(塩味付)」(タイ産)、自然解凍&カット済み「そのまま使える グリーンアスパラ」(中国産)を発売。  「本格炒め炒飯」など主力商品もさらにおいしく改訂した。

若鶏から揚げ、小麦・卵・乳不使用に ―― 味の素冷凍食品

二段仕込み製法でさらにおいしく
二段仕込み製法でさらにおいしく
同社肉量史上最高のプレミアム餃子
同社肉量史上最高のプレミアム餃子

 味の素冷凍食品は2月9日から、家庭用春の新商品4品、リニューアル品9品を発売する。
 リニューアル商品「やわらか若鶏から揚げボリュームパック」は、指定能農場で育てられた若鶏の一枚肉を大ぶりにカット。さらに生姜醤油に付け込むことで肉を柔らかくし、揚げる前にも丸大豆醤油に絡めて香ばしくする〈二段仕込み製法〉でさらにおいしくなった。アレルゲンである「小麦・卵・乳」不使用となり、「家族みんなで食卓で食べたい」という生活者のニーズに応えた。
 新商品「塩麹レモンからあげ」は、若鶏の胸肉を塩麹にじっくり漬け込み、さわやかなレモン果汁を絞って仕上げたやわらかくジューシーなから揚げ。「さっぱりしたから揚げを食べたい」という女性や大人世帯を中心とした生活者のニーズに応えた商品。若鶏の一枚肉のみを使用し食べ応えのあるサイズ。
 お弁当向け商材の新商品「国産鶏のうまから揚げ」も「小麦・卵・乳」不使用。国産若鶏だけを使用し、香ばしい本醸造醤油と生姜にじっくり漬け込みやわらかくジューシーに仕上げたから揚げ。
 グリルチキンに新メニューが登場。「若鶏の備長炭焼き」は、若鶏を醤油で味付けし備長炭でじっくり焼き上げた逸品。「グリルチキンハーブ」はオイル入りの自家製マリネ液で漬け込み焼き上げ、さわやかな5種のハーブをトッピング。既存品「グリルチキン黒胡椒」もパッケージを改訂した。
 主力商品「ギョーザ」「しょうがギョーザ」もブラッシュアップした。「ギョーザ」は“羽根の素”の広がりを良くすることで焼きムラを軽減し、焼き目がパリッと簡単にきれいに焼き上がる。「しょうがギョーザ」は中具の刻みしょうがにおろししょうがを加え生姜の風味、味をアップさせた。
 5月24日から数量限定で発売される「肉餃子」は、同社従来比肉量史上最高のプレミアム餃子。自家製焼豚をふんだんに使用し紹興酒、ごま油と本格スパイスが肉の美味しさを引き立てるクセになる味わいの餃子。「ひとくち餃子」はパッケージを従来の縦型から横型に変更、売り場での視認性を向上させた。
 また、自然解凍のお弁当シリーズ4品「レモンとバジルのチキン香り揚げ」「ゆず胡椒のチキン香り揚げ」「えびとひじきのふんわり揚げ」「いかと里芋のわり揚げ」も自然解凍製品であることの認知拡大のためパッケージに“朝ラク”マークを付与。それぞれ美味しさもアップした。
 さらに「レモンとバジルのチキン香り揚げ」「ゆず胡椒のチキン香り揚げ」は「小麦・乳・卵」不使用に改訂された。
 米飯では「具だくさんエビピラフ」がパッケージを改訂。「バター香る本格製法」という文言がパッケージに入った。

紅はるか焼きいもなど発売 ―― ライフフーズ家庭用

茨城県産の紅はるかを丸ごと一本使った、糖度の高い「焼きいも」
茨城県産の紅はるかを丸ごと一本使った、糖度の高い「焼きいも」

北海道産じゃがいものチーズハッシュ

 ライフフーズは3月1日、春夏の家庭用冷凍食品新商品として、「茨城県産紅はるか使用焼きいも」(250g)、「チーズインハッシュドポテト」(200g、1個当たり約15g)を発売する。
 「茨城県産紅はるか使用焼きいも」は、糖度が高くねっとりとした食感の紅はるかを1カ月熟成させた上で、専用の焼成窯で1時間以上かけて焼き上げた商品。冷やしてアイスクリームなどをトッピングすることで、後味の良い夏用のスイーツとして楽しむこともできる。
 家庭で調理する際にドリップが流出して味わいを損ねないように、S~SSサイズの原料をカットせずに使用することにこだわった。2019年11月から一部で先行販売しており、実勢価格は298円前後。電子レンジ、オーブントースターでの調理のほか、自然解凍するだけでも美味しく食べられる。
 「チーズインハッシュドポテト」は、北海道産のジャガイモを使用した食感のハッシュドポテトにとろっとしたチーズを挟んだ、おやつやおつまみにぴったりな商品。想定売価は298円前後。電子レンジ及びオーブントースター調理対応品。
 同社では、「韓国式アメリカンドッグがブームとなっており、中でも“ハットグ”のポテトモツァレラの人気が高い。また、国内のチーズ消費量やハッシュドポテト系のポテト加工品市場も伸びている。市場のニーズに対応した商品だと考えている。また、働く女性の増加などで油調離れが進んでいるため、電子レンジやオーブントースターで調理できる商品を開発した」としている。

豊海配送センター 21年10月完成へ ―― 中央魚類

(左から)中島ホウスイ社長、伊藤中央魚類社長、松本築地築地ロジスティックHD副社長、長本水産物流社長
(左から)中島ホウスイ社長、伊藤中央魚類社長、松本築地築地ロジスティックHD副社長、長本水産物流社長

 中央魚類は12月27日、東京・豊洲の同社本社で記者会見を開き、東京・中央区豊海地区に新配送センター「豊海配送センター(仮称)」を建設すると発表した。
 建設に当たっては、同社を含む4社で新会社「㈱豊海(仮称)」(代表者未定、資本金1000万円)を設立し、設計施工はニッスイエンジニアリングが行う。建設費用は約50億円。完成予定は2021年10月。
 新会社の出資比率は、中央魚類51%、築地ロジスティック・ホールディングス35%、ホウスイ9%、水産流通5%。
 新センターでは、ホウスイ子会社の水産流通(株)による首都圏量販店に対する店舗配送・センター前センター機能の水産物等の一時保管業務と、中央運送、東発による配送、荷役業務を時間帯によって使い分けて使用する。
 会見で説明に当たった伊藤晴彦社長は、「グループとして機能を融合し、一貫した水産物物流行っていく。築地ロジスティック・ホールディングスにも加わってもらうことで、配送も一緒にやっていくことができる。一貫物流をより進めていきたい。我々に足りない機能は、今後も様々に連携していきたい」とした。
 小型スーパーや通販への納品業務拡大について水産流通の長本社長は、「センター全体の物量は500億円程度、うち300億円程度を当社の水産物の一時保管が扱う見込み。消費地サプライチェーンの最適化を目指す」とした。また、昼間の業務を増やす意味でも、魚以外に3~4日で回転する冷凍品、例えば凍菜やデリカ向け冷食なども検討していく。
 【豊海配送センター】▽所在地=東京都中央区豊海町6番、7番▽敷地面積6177m2、延床面積1万1880m2▽1階=鮮魚ピッキングエリア、2階=非鮮魚、冷凍庫、3階=加工・ピッキングエリア等、4階=事務フロア

会社所在地

〒160-0008
東京都新宿区三栄町24番地
黒田ビル2階