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今週のヘッドライン|2019年12月第1週号

冷食も積極的に展開 ―― 日本の食品輸出EXPO

「ジャパニーズスナック」テーマに(テーブルマーク)
「ジャパニーズスナック」テーマに(テーブルマーク)
新シリーズも紹介(ヤヨイサンフーズ)
新シリーズも紹介(ヤヨイサンフーズ)
熱心に話を聞く来場者(ゼンショー)
熱心に話を聞く来場者(ゼンショー)

 第3回“日本の食品”輸出EXPO(リードエグジビジョンジャパン)が11月27日~29日まで、千葉市美浜区の幕張メッセで開催された。同展示会は、日本貿易振興機構(ジェトロ)と共催、農林水産省協力のもと、日本食品を輸出することを目的とした展示会。80カ国の海外バイヤー4000人を含む1万8000人が来場した。出展社は700社、冷凍食品関係メーカーではテーブルマークやヤヨイサンフーズ、日清フーズや日本製粉など約40社が出展。食品における日本の技術力を世界に幅広く紹介した。

 冷凍食品関係の展示では今後の海外展開に向けて各社、家庭用、業務用ともに意欲的な提案を行った。
 同展示会に初回から参加しているテーブルマークは今回、主力のうどんとともに、『ジャパニーズスナック』をテーマにお好み焼き、たこ焼きを紹介。市販用、業務用商品併せて展示した。
 スナック類では昭和冷凍食品もたこ焼きや自然解凍のプチケーキ、パンケーキなどを紹介した。
 初出展となるヤヨイサンフーズはグラドリ商品に加え、植物由来の食材で仕立てた<イートベジ>や、施設・病院向け<ソフリ>など同社ならではの商品を提案。来場者の関心を集めた。
 シュガーレディは既に先行して展開を進めている香港における実績をもとに、海外向けにパンフレット作製し、計230品を提案。うち冷凍食品は180品を揃え、水産品を中心としたラインアップを展示した。
 日本製粉は小麦粉をはじめ、プレミックスやパスタ類、冷凍食品と幅広くニーズに合った多くの商品を展示しながら、来場者に同社事業内容を説明。日清製粉グループは冷凍食品は今回紹介していなかったものの新たに展開を開始した海外向けブランド「Welna(ウエルナ)」をはじめとした数々の製品ラインアップを紹介した。
 イートアンドは外食店舗の海外展開を紹介する他、別ブースで冷凍食品を紹介。ギョーザの試食を交えて商品の魅力をPRした。
 ゼンショーグループも今後の海外展開を見据えトロナジャパンより販売している惣菜類や「すき家丼の具」、ココスのカレーなど家庭用業務用、両面に渡って同社商品をPRした。
 八千代商事は主力のかきフライに加え、新商品の「青森県むつ湾ほたてを使った帆立フライ」など、国産原料を使用し、海外で加工した商品を提案した。

強みのスピード対応強化 ―― 大冷・冨田社長

大冷・冨田社長

 大冷は11月21日、東京月島の同社本社で2020年3月期第2四半期決算説明会を開いた(一部既報)。
 第2四半期業績は、売上高138億2800万円(前期比2・8%増)、営業利益5億9500万円(同26・0%増)、経常利益6億円(同25・0%増)、四半期純利益4億300万円(同26・1%増)と増収増益となった。売上高は直販部の好調により、骨なし魚のマイナス分をカバーし増収。計画比でも9900万円の増収。利益は、増収に加え値引き削減による粗利率改善により増益となった。四半期純利益もほぼ計画通りで通期の8億2000万円を維持する。
 骨なし魚事業は56億1900万円(同3・4%増)。ミート事業は13億9300万円(同0・4%減)、その他事業68億1500万円(同9・3%増)となった。上期施策では、骨なし魚事業は外郭団体PB商品の拡販、「柔らかシリーズ」「ダイスカットシリーズ」等も販売強化したが、他社との競合激化により予想以上に減収した。ミート事業は「楽らく匠味シリーズ」の拡販強化したものの微減。その他事業では、直販部の増強により大手ユーザーとの取組みが拡大したことにより大幅に伸長した。利益面では、前期のような原料値上げに伴う価格改定に対する値引きもなく、値引きを削減でき粗利率が改善した。
 下期施策は、骨なし魚では、「楽らく骨なしハガツオ」などの新商品の販売強化と同社の強みのスピード対応を更に強化する。利益面では、値引き削減の継続で粗利率回復の継続と、在庫削減による保管料削減に取組む。
 説明会で冨田史好社長は、骨なし魚の苦戦について、「予想以上の競争激化により減収となった。マーケットは伸長している、伸長しているから参入企業は増える。美味しい魚を安全に提供し、残骨のクレームが無いなど大冷のブランドは守っていきたい」とした。直販部については、「直販部は直接大手ユーザーに営業を行う部隊だ。外食、量販等が拡大している。設立から3年、成果が出てきた」としている。
 また「社長就任からおよそ半年が経過。我々の商売は地道な積み重ねしかない。当社の強みはスピード対応しかない。商品の改廃が激しい中ではスピード対応が命。この強みを生かしていく」とした。

愛情弁当教室を開催 ―― ニチレイフーズ

思わぬ快作に驚き
思わぬ快作に驚き

 ニチレイフーズは、「いい夫婦の日」の11月22日、東京・原宿の結婚式場アルモニーソルーナで、若いカップルを対象に、「愛情弁当教室」を行った。全国でウェディングプロデュースを手掛けるテイクアンドギブ・ニーズ(T&G)と共催。
 イベントには、20代から30代の11組22名のカップルが参加。中にはその日に婚姻届けを提出したカップルもいた。
 ウェディングアドバイザー有賀明美氏の「いい夫婦の在り方」と題されたミニセミナーに続き、ニチレイフーズによるお弁当の詰め方のレクチャーが行われ、参加者はお弁当の楽しく、合理的な作り方を学んだ。
 その後カップルはそれぞれ、男性、女性に分かれて相手に捧げるお弁当の制作にあたった。
 副菜にはニチレイフーズの提供した‘お弁当にGood!’シリーズの商品などおかず商材18品、凍菜3品、ニチレイフーズの商品を使ったアレンジ商品7品の中から、それぞれ思い思いの商品をピックアップし心のこもった弁当を作った。
 その後、参加者は再び合流して、出来上がったお弁当をそれぞれ交換し、実食した。男性側の思わぬ快作に驚きの声を上げるカップルもいた。

経済的・社会的価値を創造 ―― ニチレイフレッシュ・金子社長

金子社長
金子社長

 ニチレイフレッシュは11月22日、東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京で「ニチレイフレッシュこだわりセミナー2019」を開催し、取引先300人が参加した。
 冒頭挨拶した金子義史社長は、「国内市場では労働力不足に伴う事業コストの増加や消費者ニーズの多様化などこれまでにない変化が起きている。当社が持続的に成長するためには、これらの変化を捉えながら、新たな経済的、社会的価値を創造することが重要になる。このことを常に念頭に置きながら、食品業界を取り巻く厳しい経営環境を克服し、新中期経営計画最終年度である2021年度には、売上高1690億円を実現したい」とした。

ヨーカドー曳舟店で内村選手トークショー ―― テーブルマーク

オリジナルレシピも紹介
オリジナルレシピも紹介

 テーブルマークは11月17日、東京墨田区のイトーヨーカドー曳舟店で、同社がスポンサー契約を結ぶ体操内村航平選手のトークショーを開催した。
 店舗1Fのイベントスペースで行われ、当日は、朝から並ぶファンもおり、午後2時、午後4時の2回とも59席全て満席で、立ち見も溢れる等、盛況となった。
 トークの内容は、前半はテーブルマークのうどんやお好み焼きの工場見学した際の内容や、内村選手が考案したオリジナルうどんレシピ「内村航平オリジナル★こだわり釜玉風バターうどん」の話。後半は、今後の体操界への思い等について話し、大いに盛り上がった。
 また、当日の午前中は、「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会」の東京大会に内村選手がサプライズゲストとして、開会式に出席した。

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