関東第2工場が竣工 ―― イートアンド
敷地面積2万334.74㎡の関東第2工場(写真奥)
イートアンドは13日、主力商品である「羽根つき餃子」「ぷるもち水餃子」等の需要増加に対応するため関東第2工場(群馬県邑楽郡板倉町)を竣工した。本格稼働は12月を計画する。第2工場は、同社家庭用冷凍食品の主力商材の「大阪王将羽根つき餃子」「ぷるもち水餃子」などを生産する。既存の関東工場でも導入していた検品カメラなどに加え、今後は新たに原料投入ロボなどロボット化やAIの投資も検討しており、省人化、省力化を進めていくことで既存工場以上の生産性を追求していく。
竣工した第2工場は敷地面積2万334・74㎡。総投資額約35億円(土地・建物・設備)。生産能力は約740mt/月(操業時点の生産能力)。生産品目は、家庭用冷凍食品の主力商品である「羽根つき餃子」「ぷるもち水餃子」などを生産する。
第2工場では、AIやロボットを積極的に活用した省人化を推進するとともに、既存工場以上の生産性を追求した。
AIでは既存の関東工場(関東第1工場)でも導入されているタレなどの検品カメラを導入。今後は、原料投入ロボ、箱詰ロボなどのロボット化などを検討している。
第2工場は全3ライン敷設可能だが、今回は2ライン(焼き餃子1ライン、水餃子1ライン)でスタートする(詳細を本紙に掲載)。
気くばり御膳やわらか2品、高い評価受け追加 ―― ニチレイフーズ
カレイと厚揚げの中華あん
ニチレイフーズは10月1日、噛むことに不安を感じている高齢者の食事として冷凍食品惣菜セット〈気くばり御膳やわらか〉シリーズの新商品「カレイと厚揚げの中華あんセット」「メンチカツカレーセット」の2品を通販・宅配ルートで発売した。
同シリーズは、〈気くばり御膳〉のコンセプトを持ちつつ、固いものや大きいものが食べづらい人に向けて、メニュー1品1品をやわらかく、食べやすい大きさに仕上げた食事セット。味付けはもちろん、見た目や彩りにもこだわり、生活者が「食べる楽しみ」を味わえる商品に仕上げた。
4月に「シチューハンバーグセット」「しんじょと冬瓜のあんかけセット」2品を発売し、高い評価を得ている。
新商品「カレイと厚揚げの中華あんセット」(主菜:カレイと厚揚げの中華あん、副菜:そら豆と卵のサラダ、大根とにんじんのやわらか炒め、刻みほうれん草のナムル、じゃがいもと肉団子のチリソース和え)は、骨なし・皮なしで身が柔らかいカラスガレイと食べやすいサイズの厚揚げに中華あんをかけた。副菜メニューも形をきちんと残しながら1品1品を程よくやわらかく仕上げている。ほうれん草は通常の気くばり御膳よりも細かく刻んであるものを使用して食べやすさに配慮した。規格215g、エネルギー249kcal、食塩相当量1・7g、価格税別800円。
「メンチカツカレーセット」(主菜:メンチカツカレー、副菜:白菜とピーマンのクリーム煮、さつまいも入り ずんだ餡、刻みほうれん草のバター風味、皮むきなすのミートソース)は、〈気くばり御膳〉でも人気メニューのカレーとメンチカツを合わせた。まろやかな味わいのカレーがしっかりとした味付けのメンチカツを引き立てる。ほのかな甘みのさつまいも入り。ずんだ餡は箸休めに最適。規格240g、エネルギー265kcal、食塩相当量2・0g、同700円。
HACCP制度化、加工食品卸業で手引き書(案)を策定 ―― 日食協など4団体
小田会長
(一社)日本加工食品卸協会(日食協、國分晃会長)は、HACCP制度化〔2020年6月1日施行、2021年6月1日まで現行基準適用〕に当たり、「冷凍・冷蔵商品の販売事業者(加工食品卸業)に向けた温度管理を必要とする加工食品の販売に関するHACCPの考え方を取り入れた衛生管理の手引き書(案)」を策定した。
12月開催の厚生労働省・食品衛生管理に関する技術検討会での審議を受け、正式策定に向けて進めていく。
同手引き書の策定委員会には、中核となって進めている日食協のほかに、加工食品卸業である全国給食事業協同組合連合会、(一社)日本給食品連合会、(一社)日本外食品流通協会も各1人委員を出している。中小企業においてもHACCPの考え方を取り入れた衛生管理を遂行できるよう、業界横断で取り組んでおり、これまで3回の会合を持った。
「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」をしていくために、保管が必要なチェック事項や記録事項が実際の業務に即した内容であるかどうかについては、アンケートを実施した。
また11月初旬には、実証試験も委員3団体に所属する各2社で実施され、庫内の温度管理はもちろん、荷受け・出荷時や冷凍・冷蔵配送車の温度管理の業務と照らし合わせをした。
外食品流通協、HACCPや五輪交通規制の対応進める
(一社)日本外食品流通協会(小田英三会長)は6日、東京・竹橋のKKRホテルで、理事会および秋季講演会を開いた。講演後の情報交流会で挨拶に立った小田会長は、HACCP制度化への対応についてふれ、日食協と業界3団体で手引書の策定を進めていることを明らかにし、会員社でも実証試験を実施済みであるとした。
また、オリンピック開催に伴う都内の交通規制に関して「東京都側からは規制遵守の要請が来ている。トラック輸送で荷受け待ちの時間が最も長いのが加工食品卸業界だとの指摘がある。どの様な方法がベターなのか業界としても課題解決に努力する」とした。
チーズフェスタに参加 ―― (一社)日本冷凍めん協会
大人気の冷凍めんコラボメニュー試食
(一社)日本冷凍めん協会は11月10日、11日の2日間、東京・恵比寿で開催された「チーズフェスタ2019」(チーズ普及協議会、日本輸入チーズ普及協会主催)に参加、「冷凍めん×チーズ」のコラボメニューを試食提供した。
今回、提供したのは冷凍スパゲッティとチーズのコラボレシピ。レモンが爽やかに香る「レモンクリーミーパスタ」、見た目もおしゃれな「パスタネスト」を1時間ごと交互に提供し(1日計8回)、来場者の高い関心を呼んだ。
また、試食品に加え、「ペペロンチーズ卵パスタ」「パスタ入りキッシュ」「ブルーチーズパスタ」の3メニューのレシピや「RMK認定」マークの紹介、冷凍めんに合うチーズを掲載したチラシを配布。積極的なPRを行った。
那須保信専務理事は「試食メニューは“インスタ映え”なども意識した。今回のチーズフェスタのために考案したメニューだが、いずれ協会ホームページへの掲載も予定している。幅広くPRしていきたい」としている。
ゲストに元サッカー日本代表中澤さん
チーズフェスタ2日目となる11日(チーズの日)には、ゲストとして元サッカー日本代表の中澤佑二さんが登場。人気料理研究家の本田よう一さん、村上重信チーズプロフェッショナル協会名誉会長とともにトークセッションを行い、自身のチーズ好きエピソードで会場を盛り上げた。
また、アメリカ乳製品輸出協会ジェフリー・マクニール駐日代表も登壇しアメリカ産チーズのおいしさをPRした。