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今週のヘッドライン|2019年10月第2週号

“彩未”監修の冷凍炒飯を発売 ―― PLUSワン

香味生姜と隠し味噌が決め手
香味生姜と隠し味噌が決め手

 PLUSワン(北海道・札幌市、範國完次社長)は、市販用冷凍食品「札幌麺屋 彩未監修 まかない炒飯」(400g)を発売する。10月末に全国のイオン傘下のGMS・SMで先行販売し(一部店舗を除く)、11月上旬からは道内及び関東のSM・GMSでも展開する予定。製造は真秀コールド・フーズ(奈良県五條市)。初年度の売上目標は5億円。冷凍食品の製造販売は同社初の試み。

 同商品は、ラーメン情報誌「ラーメンWalker北海道」で4年連続1位を獲得した名店、麺屋彩未(北海道札幌市)の奥雅彦オーナー監修の下で同店のラーメンを彷彿とさせる味に仕上げた冷凍炒飯。隠し味の味噌の豊かな風味が特長で、同店のラーメンで使用しているショウガを加えたことで、さっぱりとした後味でいくらでも食べられる味わいに仕上げた。
 範國社長は、「麺屋彩未は全国的に有名な名店で、まろやかな味噌と味わい深いチャーシューの味をショウガが引き立てるスープが特長だ。これを炒飯に取り入れ、度重なる商品開発を経て商品化した。当初は来年の春の新商品として展開する予定だったが、展示会に参考出品として出店したところ大きな反響があったため、急遽このタイミングで発売することに決めた。これまでにない味わいの冷凍炒飯を消費者の食卓に届けていきたい」とした。
 ▽(株)PLUSワン▽北海道札幌市豊平区平岸3条5丁目4―22平岸グランドビル2階▽電話011・817・6255(詳細を本紙に掲載)

増収増益へ、GMS、SMは苦戦 ―― イオン・第2Q

 イオンの2020年2月期第2四半期決算は、連結で営業収益4兆3048億2800万円(同0・9%増)、営業利益1008億7100万円(同12・3%増)、経常利益943億1600万円(同3・8%増)、四半期純利益117億1200万円(同10・9%増)となった(いずれも子会社の不正会計などの要因を除いた調整後の金額、調整前は増収減益)。
 セグメント別では、GMS事業が営業収益1兆5304億3100万円(同0・3%減)、営業損失75億3400万円(-)だった。SM事業は営業収益1兆6051億5500万円(-)、営業利益28億1500万円(同74・7%)だった。GMS事業の営業赤字が16億円強拡大し、SM事業も利益が大幅に縮小した。国際事業、ヘルス&ウエルネス事業、総合金融事業、ディベロッパー事業などは売上、営業利益共に好調だった。

岡田社長「トップバリュ換骨奪胎で見直す」

 イオンの岡田元也社長は10日、東京・日本橋のベルサール日本橋で開催した2020年度2月期第2四半期決算発表会の席上で、トップバリュ商品の全面刷新について検討を進める意向を示した。
 岡田社長は今後の市場環境について「米国で食品の有力ブランドが訴求力を失いつつあるが、日本でも今後同様な動きがあるだろう」とした上で、「NBの有力ブランドから離れた消費者を取り込めるようなPBでなければ意味がない。何年かかるかわからないが、トップバリュ商品について、換骨奪胎で全面的に見直していきたい」と説明した(詳細を本紙に掲載)。

営業利益過去最高に、コンビニ1000店を閉鎖または移転 ―― セブン・第2Q

 セブン&アイ・ホールディングスは11日、東京・日本橋のベルサール東京日本橋で、2020年2月期第2Qの決算を発表した。連結で、営業収益3兆3132億2400万円(前年同期比0・9%減)、営業利益2051億2700万円(同2・8%増)となり、利益が過去最高となった。
 事業会社別では、セブン-イレブン・ジャパンが増収増益、イトーヨーカ堂が減収減益だった。そごう・西武は売上が前年を下回り、赤字が3倍強に拡大した。
 会見の席上では、各事業会社の今後の事業戦略についても説明した。
 セブン-イレブン・ジャパンは、不採算店約1000店を閉店または移転する。不採算店の閉鎖などで得た原資を活用して、FC店舗のチャージを店舗の売上に応じて引き下げ、1店舗当たりの利益を1カ月平均約50万円向上させる。
 イトーヨーカ堂は、158店のうち、不採算店33店について、外部企業などとの連携による業績の改善を模索した上で、再生が難しいと判断した店舗は閉店する。25年度末までに1700人の人員を削減する。
 そごう・西武は、5店舗を追加で閉鎖し、2店舗の売場を縮小する。25年度末までに18年度比で1300人の人員を削減し、約86億円の人件費を圧縮する。
 井阪隆一社長は、「グループ全体の利益は過去最高を更新したが、イトーヨーカ堂は減益となり、そごう・西武は営業赤字が拡大した。改革を進めたい」とした。

焼きおにぎりの日イベントで1500食を提供 ―― ニチレイフーズ

本社一階で配布
本社一階で配布

 ニチレイフーズは10月8日、東京築地の同本社一階で、「焼おにぎりの日(R)」ふるまいイベントを実施、およそ1500人に「焼おにぎり10個入」と「広東風ふかひれスープ」をふるまった。同イベントは今年で4回目となる。午前10時から午後1時まで行われたイベントには、同ビル内の従業者や近隣のOLなどが多数来場。思わぬふるまいに舌鼓を打った。
 「焼おにぎりの日」は、運動会やピクニックなどで、屋外で食事をする機会が増える10月に、手軽でおいしい焼おにぎりをさらに多くの人に食べてもらうことを目的にニチレイフーズが制定。(一社)日本記念日協会により認定・登録された(詳細を本紙に掲載)。

業界発展に多大な功績 ―― 中村博一氏のお別れ会

 5月16日に死去した現ナックスの創業者の中村博一氏(享年87歳)の「お別れの会」が11日、東京内幸町の帝国ホテルで開かれ多くの参列者が故人を偲んだ。
 故中村博一氏は、我が国の冷凍食品の黎明期にその将来性を着目し、日本に広めたいとの夢を実現させるべく、昭和36年に中村博一商店を法人組織化。昭和38年には日本初の冷凍食品売場開設(ダイエー三宮店)。以降、社長を退任するまで大きな情熱で業界を力強くけん引してきた。「冷凍食品という食品はない。食品保存方法の一つの手段である」が氏の冷凍食品に対する理念であった。「中村学校」で、後に業界で活躍した多くの次世代の担い手を育成してきた。冷凍食品を世の中に広め、今日の業界の礎を築き、発展させた。

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