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今週のヘッドライン|2019年10月第1週号

「消費者の部屋」皮切に 冷凍食品月間スタート ―― (一社)日本冷凍食品協会

消費者の部屋 左から新井局長、道野審議官、木村専務、塩川局長、伊藤会長
消費者の部屋 左から新井局長、道野審議官、木村専務、塩川局長、伊藤会長
ラジオ生中継 三浦部長(左)とダブルネーム
ラジオ生中継 三浦部長(左)とダブルネーム

 (一社)日本冷凍食品協会による、10月の「冷凍食品月間」、10月18日「冷凍食品の日」の広報事業が農水省「消費者の部屋」特別展示企画(9月30日~10月4日)を皮切りに本格的にスタートした。10月の期間中には、10月15日の消費者向けPRイベントをはじめ、新聞広告、冠ラジオ番組、ウェブなどで冷凍食品の特性をアピールしていく。本年は冷食協創立50周年、我が国の冷凍食品99周年でもあり、「冷凍食品の日」「冷凍食品月間」を通じ冷凍食品の魅力、存在価値を更にアピールしていく。

 「消費者の部屋」特別展示ココロにおいしい、冷凍食品」は9月30日~10月4日の5日間、東京・霞が関の農林水産省北別館「消費者の部屋」で行われた。
 特別展示では、冷凍食品の紹介などのパネル展示や会員メーカーのダミーパッケージの展示、商品の試食、ダミーパッケージ等の展示を行った。
 2日には塩川白良食料産業局長、新井ゆたか農林水産省消費・安全局長、道野英司大臣官房審議官、東野昭浩食品製造課長、上河内光秀食品製造課課長補佐ら農水省の幹部も訪れ、伊藤会長、木村均専務理事が展示内容を説明、冷凍食品の試食を行った。
 伊藤会長は今年度の「冷凍食品月間」、10月18日の『冷凍食品の日』の普及活動について、「10月は冷凍食品を改めて認識いただく重要な時期だ。10月15日は一般消費者を招待してイベントも行う。令和に入り消費は思うような形になっていないが、冷凍食品の良さ、強さ、存在価値を認知いただき。新しい時代の冷凍食品を実現していきたい」と抱負を述べた。
 なお当日はラジオの生中継も行われた。午後12時35分頃から文化放送「くにまるジャパン極」が生中継。三浦佳子広報部長とものまねお笑いコンビ・ダブルネームの掛け合いで冷凍食品のPRと試食を実施した(詳細を本紙に掲載)。

50周年式典盛大に ―― イートアンド

文野会長
文野会長

 イートアンドは2日、東京港区のグランドプリンスホテル新高輪で取引先関係者150名を集め「大阪王将創業50周年記念式典」を盛大に開催した。
 冒頭挨拶した文野直樹会長は、「創業者の文野新造(現在93歳)が、大阪の繊維問屋を脱サラし1969年に大阪京橋に小さな餃子専門店を創業したことが始まりだ。創業時は大阪万博開催を控え、日本は高度成長の真っただ中で、特に外食が一般的に浸透してきた時代だった。出店すれば売れる時代であり、オイルショックもあったが、逆に繊維業界時代の仲間が創業者の餃子専門店の運営に参画してくれ、店舗を拡大した。当初から餃子専門店は戦略的に狙ったわけではない。43歳での脱サラだったので、料理ができない。やむを得ず餃子に絞ったこところ、安くてうまいが受けた。この様にいくつものラッキーが重なった。私は創業者から言われてきたことは、お客様起点で物事を考えること、そのため正しくお客様を理解することの2点。今のイートアンドの経営理念である、時代の変化を的確に捉えること、食文化を通じて世の中に貢献すること。関係する全てのお客様にしっかり恩返し、幸せを提供する創業者のお客様に対する考えがこの理念の根底にある。今後も食の未来を拡げられる限り可能性を追求、人生の彩をお客様に提案、提供していくミッションを認識しながら次の50年に向けて社員一丸となりしっかり取り組んでいく」とした。
 仲田浩康社長は、「当社の創業の翌年の1970年は外食元年と言われ多くのチェーンが誕生した。外食でスタートした当社だが1993年に生協向けの冷凍餃子の発売を開始、大きな転換期を迎えた。2001年には量販向けにも販売開始した。今では外食、冷食販売の構成比が50対50となった。11月に関東新工場が竣工する。これからも少しずつでも前進していきたい(詳細を本紙に掲載)。

20年度は55品で普及拡大 ―― 学流協の推奨品

 (公社)学校給食物資開発流通研究協会(古川裕志会長)は3日、「2020年度『学流協の推奨品』」として、新規15品(前年度10品)、更新40品(同42品)の計55品(同52品)を決定した。
 学給マーケットの縮小や給食費不足の厳しい環境の中で、推奨品は品目数を伸ばした。
 内訳は、調理冷食11品、食パン1品、まぜご飯の素1品、農産加工品1品、冷凍デザート1品。開発委員より示された調理の効率化に資する食品として、下処理・カット済みのチルドポテトや、個包装・自然解凍の食パンなど、人手不足の食品が選定されたほか減塩対応も進み、20年度は新しい時代のニーズに沿った推奨品で普及拡大を図っていく(詳細を本紙に掲載)。

冷食でグラドリ3品を発売 ―― 帝国ホテルキッチン

小容量サイズを提案
小容量サイズを提案

 帝国ホテルキッチンはこのほど、秋冬家庭用冷凍食品新商品3品を発売した。
 「鮭とほうれん草のマカロニグラタン」(105g・620円)は鮭の旨みを加えたクリーミーなホワイトソースを使用し国産の秋鮭とソテーした国産のほうれん草を入れた。「チキンのマカロニグラタン」(105g・620円)はチキンとハムの旨みを加えたクリーミーなホワイトソースに、国産鶏もも肉とハムとマッシュルームを入れた。「シーフードドリア パプリカ風味」(105g・620円)はシーフードの旨味を加えた色鮮やかなパプリカ風味ソース。エビとマッシュルームと国産のほたて貝柱を入れた。
 3品共に「美味しいものを少しずつ味わいたい」という声に応えた小容量サイズ。百貨店でのお歳暮ギフトで展開をはじめる。

社長に服部昇氏 ―― 三桜商事

服部社長
服部社長

 業務用専門商社の三桜商事は高野正晴前社長の逝去(9月7日)に伴い、服部昇代表取締役副社長の代表取締役社長昇格を決めた。
 服部瑛一代表取締役会長は引き続き同会長を務める。9月30日付。
 新社長に就任した服部昇氏は昭和47年2月13日生まれ47歳。神奈川県出身、東海大学理学部に進学、同大学院卒業、富士食品工業入社後、平成21年三桜商事に入社、同23年取締役商品部長、同25年常務、同29年代表取締役副社長に就任した。
 服部瑛一会長の長男。

会社所在地

〒160-0008
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黒田ビル2階