同社初の業務用展示会を開催 ―― 三菱食品
業務用に対応する本気の取組み示す
三菱食品は8月28日、東京・水道橋の東京ドームシティプリズムホールで同社初となる「三菱食品業務用展示会2019REIWA STYLE COLLECTION」を開催、出展メーカー150社超、1000メニューを提案した。同社子会社クロコが展開する「リクエ」ユーザーである中小料飲店関係者を中心に3000人超が来場した。コンセプトにBeyond the taste(美味しさを超えて)を掲げ、同社の持つマーケティング力、商品調達機能などを同社の業務用に対する本気の取組みを示す展示会となった。
会場構成は、ウェルカムキッチン、マーケティングゾーン、フードサービス機能提案、商品提案ゾーン、ライブキッチンスタジアム、こだわりのバーカウンター、未来型ロボットカフェカウンターで展開した。マーケティングゾーンでは、外食市場などのメガトレンド、外食に対する生活者アンケート結果などをパネルで展示。また10月より導入される消費増税の情報などが高い関心を集めた。フードサービス機能提案コーナーでは、業務用卸限定に、経営資源を活用した売上拡大とバックオフィスコスト改善につながる機能を紹介した。商品提案ゾーンでは、調味料・調理加工品69社、水産・畜産・農産29社、酒類28社、原料・資材13社、飲料・デザート10社、三菱食品オリジナルブランド7社が試食、試飲を行った(詳細を本紙に掲載)。
施設・病院向け冷食を発売 ―― キユーピー
舌でつぶせる
キユーピーは9月10日から、介護食<やさしい献立>シリーズより、施設・病院向けの冷凍食品5品を発売する。ラインアップは「やわらかおかず 麻婆豆腐」「同 ビーフシチュー」「同 けんちん汁」「同 クリームシチュー」「同 大根のかにあんかけ」。
これまで市販向けに展開していた<やさしい献立>シリーズを施設や病院向けに発売するもの。1999年から市販用介護食で培ってきた味作りや技術を生かして冷凍食品ならではの具材や彩りにこだわり、できたての美味しさを提供していく。
だしの使い方を工夫し、食塩相当量は100g当り1g以下にした。また、加熱すると固く食べにくい肉は、独自の技術でやわらかく仕立てている。
内容量は500g。参考小売価格は税抜き700円。今回の商品はUDF区分“舌でつぶせる’に該当する。
なお、同社では<やさしい献立>市販用冷凍食品を2018年2月から一部店舗で販売している。ラインアップは「麻婆茄子」「ビーフシチュー」「けんちん汁」「クリームシチュー」「大根のかにあんかけ」。内容量80g。参考小売価格は税抜き275円。
秋季提案会(東京会場)に950人 ―― 尾家産業
尾家社長
“わ”をテーマに
尾家産業は8月27日、東京・流通センターのTRCで秋季提案会「◯(わ)~新しい食材・メニューをお届けします~」を開催した。出展メーカーは153社、950人が来場した。秋季展示会は14カ所で開き、合計6800人が来場する。
トータルテーマの「わ」には、和食、ワッと驚くメニューなどの意味を込めた。
特別企画コーナーでは、①食べて応援!日本×世界の料理②令和初!鍋提案③やさしいメニュー“まごわやさしい”健康定食④PBコーナーを展開した。オリパラに向けた食べて応援企画では、和食食材と、レバノン、インド、イタリア、アメリカの料理の食べ比べを実施した。
朝礼で挨拶に立った尾家啓二社長は「9日発表の2020年3月期第1四半期決算は減収赤字となったが、7月単月は挽回しており予算は達成ペースだ。これから先、毎月頑張っていく。利益は物流費のコントロールが難しく、販路が広がれば出て行くものはしょうがない、という部分がある」とした。
第1Qは104% オリパラ対策でPT組織
松林東日本統括
4月以降、お客様も当社も人手不足の状況にある。秋季提案会はこれを一気に解消する術としたい。
東日本の概況は、お力をいただき4~6月104%、7月107%超、8月は現在までで106%となっている。新規出店があった外食業態が牽引した。しかしながら既存店ベースでは厳しく新規開拓が不可欠だ。中食は100%超、宿泊施設は103%、非食品104%、ヘルスケア100%超となっている。
東京2020オリンピック・パラリンピック関連では、対策プロジェクトチームを組織して動いている。選手村以外でスポットで食事提供をする給食企業、弁当企業にアタック中だ。オリパラの情報はぜひいただきたい。
今後、第2Qは105%超、第3Qは102%超を見込んでいるが、生産性を更に上げ、中身(利益)を濃くしていきたい(詳細を本紙に掲載)。
シズワンを注力発信 ―― 濵村屋・総合展
濵村社長と地元NPO
濵村屋(濵村晃社長)は8月21日、静岡・ツインメッセで総合展示会「おいしさを未来へ~時代に合わせた食の提案~」を開催し、得意先500人が来場した。出展者数は72社・77小間。時代の変化と共に変わるユーザーの困り事解決に対して、同社が現在対応する機能を示す展示内容とした。
濵村社長は、「濵村屋経営革新モデルにおける開発商品を<シズワン>ブランドとして括り直し新規開発商品も含めて紹介する。また、地元の県立高校との取組や、NPO法人との取組による地元の高品質なきくらげなど、新しい食材も紹介していく」とした。加えて、国産放牧牛・豚のベンチャー企業との新しい取組では「放牧牛ローストビーフ」の試食を行った。関西で外食店舗20店舗への納入実績のある牛肉で、今秋首都圏への進出と併せて静岡県では濵村屋と取り組んでいく。
その他、静岡県産の温州みかん加工の新しい取組、コンサルタントの岡田裕之氏によるお困りごと解決セミナーなど、多彩な発信を行った(詳細を本紙に掲載)。