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今週のヘッドライン|2019年8月第3週号

茨城工場にライン増設 ―― 明治

男性ターゲットに
男性ターゲットに

 明治は茨城工場(茨城県小美玉市)において、冷凍食品の製造ラインを増設し、7月下旬より生産を開始した。増設した生産ラインではドリアやリゾット、丼など米を使用した冷凍食品の生産を行う。投資金額は約25億円。生産能力は増設前の約1・5倍となる。なお、今秋の冷凍食品新商品〈満足丼〉シリーズでも新ラインを活用。男性をメインターゲットにトレー入りのボリューム感のある商品を実現した。既存品含め炊飯と具材のトッピング工程の自動化を図ることで生産効率を高めるとともに、おいしさの向上も実現していく。

秋冬新商品・トレー入り米飯新シリーズ

1.5倍の生産能力
1.5倍の生産能力
 明治は7日、2019年秋冬冷凍食品として新商品5品およびリニューアル8品の計13品を発表した。発売は8月19日。
 今回、同社が新たに提案するのはトレーの中でソースと具材を合わせながら濃厚な味わいをたっぷり楽しめる冷凍米飯〈満足丼〉シリーズ。「濃厚ガーリックライス」(1個入・390g)、「濃厚オムライス」(1個入・390g)、「濃厚ダブルカレー」(1個入360g)の3品を発売する。
 同シリーズは単身男性をターゲットに設定。一皿で満足できる圧巻のボリューム、特製味付きごはんと、とろ~り濃厚ソースの組み合わせ、トレー入りのごはんとおかずが一体となった一皿完結型商品として提案していく。
 同シリーズでは今回の茨城工場に増設された新ラインの技術力をフルに活用した。新ラインでは従来設備よりも米飯部分への味付け技術が向上。加えて具材を米飯の中に混ぜ込むことができるようになった。ボリューム感のあるトレー入り商品も可能とした。
 グラタン・ドリア類では「明治えびグラタン2個入」(400g×10×2)、「明治えびドリア2個入」(360g×10×2)の2品のスペックを3個入商品に合わせ、新商品として投入。既存アイテムとともに、よりなめらかさを出すためソースを変更した。またドリアなどの米飯部分はリゾットで既に使用されている技術として、昆布パウダーを米に加えることで食感の改善・安定化を図った。

THE PASTAを一新 ―― 日清フーズ・新商品

こだわりのソース
こだわりのソース
おなかの調子を整える
おなかの調子を整える

 日清フーズは6日、2019年秋の家庭用冷凍食品として新製品13品を発表した。発売は9月2日。売上目標は80億円。主力の〈マ・マー THE PASTA〉を刷新するとともに、新たに機能性表示食品2品を展開する。
 〈マ・マー THE PASTA〉は“こだわりのソース、絶品”をブランドメッセージに各商品のソース・具材・製法を大幅に見直した。また、従来の横型パッケージから縦型パッケージへ変更。店頭で視認性の高いパッケージとした。「4種魚介のペスカトーレ」(280g)、「彩り野菜のトマトバジル」(同)を新たにラインアップに追加し、全10品で展開する。
 さらにトレー入りタイプの〈マ・マー THE PASTA Specialite〉を投入。「えび、あさり、揚げなすのペスカトーレ」(260g)等の3品を揃えた。
 同社初の機能性表示食品〈カラダにおいしいこと。〉シリーズでは、「もち麦リゾット完熟トマトソース」(200g)、「同ポルチーニクリーム」(同)を『おなかの調子を整える』商品として提案。リゾットでは〈わたし思いの〉シリーズから「もち麦リゾット濃厚チーズクリーム」(180g)も今回追加するが、同商品も来春の機能性表示食品化も視野に入れている。
 軽食に、おつまみに、おかずの1品に便利な〈Smart Table〉シリーズにはプチスパゲティ2品を便利な小分けトレー2個入りタイプで投入する。

プレミアム全面刷新 ―― 日本製粉・新商品

よりシズルを強調
よりシズルを強調

 日本製粉は5日、2019年秋冬家庭用冷凍食品として新商品20品を発表した。売上目標は20億円。
 今秋は主力の〈オーマイプレミアム〉を全面刷新した。1・7mm、1・8mmの乾麺を見直し、噛み応えや経時変化の耐性をアップ。トレーはデザイン性のあるeco紙トレーを採用し、“食事を楽しく彩る”2色6種のデザインを用意した。パッケージも変更し、黒を基調とした高級感のある雰囲気を維持しながらよりシズルを強調し、美味しさを訴求している。
 新たに「贅沢チーズマルゲリータ」(270g)、「濃厚カルボナーラ」(同)を追加する他、ロングセラーの「海の幸のペスカトーレ」(280g)はソースやあさりの食感を見直し、「たらこといか」は昆布と焼きあごの風味を生かし、従来品よりも約20%の減塩とした。
 圧倒的な具材感を実現した〈具の衝撃〉には海老の風味豊かなナポリタン「海老ナポリタン」(300g)を新たに投入。全5品で展開する。〈オーマイBig〉には、今まで大容量がなかった「和風うに」(340g)を投入した。
 1食完結型トレー入り〈よくばり〉シリーズには「よくばり御膳 和朝食 七穀がゆと焼さばおろしソース」(240g)を新たに投入。健康感があり、朝食にぴったりな和食メニューとして提案する。「よくばりプレートモーニング エッグベネディクト&カポナータ」(200g)はニューヨークでは定番の朝食、エッグベネディクトと野菜の組み合わせで特別感のあるメニューを演出する。

海老蒸し餃子投入 ―― 日本ハム冷凍食品・新商品

プレーンな味わい
プレーンな味わい

 日本ハム冷凍食品は1日、東京・大崎の同社本社で秋冬の新商品6品、リニューアル12品を発表した。一部商品を除き、9月1日より発売する。
 夕食惣菜では、食卓の出現頻度が高い餃子、ハンバーグを展開する。「中華の鉄人(R) 陳建一 海老蒸し餃子」(96g)は、透明感のある皮で、海老を約50%配合した内具を包んだ贅沢な餃子。フライパンを使わず、電子レンジで手軽に調理できる。「レンジで鉄板焼きハンバーグ」(115g)は、牛、豚、タマネギなどを原料に、焼き目を付けて香ばしく焼き上げたジューシーなハンバーグ。電子レンジで約2分加熱するだけで食べられる簡便性も特長で、ソースを加えないプレーンな味わいなので、家庭で様々な味わい、メニューにアレンジできる。
 弁当カテゴリーの「炭火焼 牛カルビ焼肉(旨辛たれ)」(90g)は、牛カルビ肉をスライスし、炭火で仕上げた焼き肉。「同(旨塩たれ)」(同)は、ごはんにぴったりのレモン果汁入りうま塩たれを絡めた。
 また、新商品として、マスタードをほんのり効かせたお弁当に入れやすいスティック型のお弁当カツ「国産鶏肉チキンカツ」(90g、同北海道工場)も投入する。

炒飯の日に試食会、本格炒め2500食提供 ―― ニチレイフーズ

お昼前から多くの来場者
お昼前から多くの来場者

 ニチレイフーズは「炒飯の日」の8日、東京・築地の本社で、「本格炒め炒飯試食会」を開催した。
 イベントでは、「本格炒め炒飯」と、常温の「ふかひれスープ」を各2500食分用意し、地元住民や、近隣に勤める会社員などに試食提供した。今年度からは、従来の地下鉄築地駅に加えて新富町駅にもイベントの広告を掲示し、2日に東京・築地の築地本願寺で開催した冷凍食品無料配布イベントでも告知したことが奏功して、お昼前から多くの来場者が詰めかけた。
 同イベントは、同社が2015年から例年開催しているもので、当初は社員向けの試食会として開催し、16年から会場を1階のロビーに移して一般の消費者も対象として実施。昨年は、台風にも係らず1000人を超える来場者が集まった(詳細を本紙に掲載)。

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