イオングループとの取組み拡大、取扱高は年間560億円超に ―― ナックス
相馬社長
ナックスは19日、東京竹橋のKKRホテル東京で全国NN会総会を開催し、今年6月より西日本地区において新たにイオングループとの取組をスタートしたことを報告した。今回の取組みにおける取扱規模は約560億円と想定される。相馬義比古社長は、「ナックスが変わる大きなチャンス」としており、今回の取組みより更なる業容の拡大が期待される。
イオングループとの取組みは近畿、北陸、中四国、九州、沖縄エリアで行う。取組みは2回に分けて行う。
第1弾は6月5日店着より、近畿、北陸、沖縄エリアの7企業でスタートする。対象企業は①イオンリテール近畿カンパニー、北陸新信越カンパニー②光洋③マックスバリュ西日本(27店舗)④マックスバリュ北陸⑤イオン琉球⑥イオンビッグ(近畿エリア8店舗)⑦イオンベーカリー。第2弾は9月11日店着予定で中四国、九州エリアの6企業。対象企業は、①イオンリテール中四国カンパニー②マックスバリュ西日本(全店舗)③山陽マルナカ④イオン九州⑤イオンストア九州⑥マックスバリュ九州。
今回の近畿、北陸、中四国、九州、沖縄での合計年間取引高は560億円超を想定している。同社では今後もイオングループとの更なる取組み強化を図っていく。相馬義比古社長は、「イオン様との取引により、社員の意識改革を含め大きく変わるビックチャンスと捉えている。まさに“令和維新”だ」とし、万全の態勢で取組んでいくことを表明した。
■前12月期、市販冷食好調
同社の2018年12月期業績(連結)は売上高1063億1000万円(同0・1%増)、経常利益7億5000万円(同30・2%減)。売上高経常利益率は0・7%(同0・3%減)。
カテゴリー別では、市販用冷凍食品338億8000万円(同6・5%増)、アイスクリーム57億3000万円(同1・8%増)、惣菜454億3000万円(同3・0%増)、ベーカリー57億4000万円(同18・9%減)、その他業務用26億9000万円(同1・1%増)、子会社他128億3000万円(同13・8%減)となった。
「リーチイン」活性化 ―― 日本アクセス
売上に直結した実践的提案がみられた
日本アクセスは24日、25日の2日間、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで秋季総合展示会「フードソリューション2019」を開催した。
フローズンの提案では、「売上にコミット」をテーマに導入が拡大しているリーチインケースに、生活者がもっと立ち寄るような売場での仕掛けをアピールした。小売業では冷凍食品売場に平台ケース、多段ケースに代わり近年ではエネルギー消費量が軽減すると言うことからリーチインケースの導入が進んでいる。しかしながら、ガラスが商品の前にあるため、外から商品が分かりづらく、ドアも重いため目的が無いと開けないことが多くなっているという。
同社ではリーチインケースの冷凍食品売場の平均立ち寄り時間は平均4秒としており、「冷凍食品売場の立ち寄り時間をいかに長くしてもらって購買に繋げていくかをポイントにして提案した(同社)(詳細を本紙に掲載)。
新時代テーマに夏季研 ―― 日給連
180人が参加した
(一社)日本給食品連合会(野口昌孝会長)は18日、19日の2日間、東京・芝公園の東京プリンスホテルで2019年管理者夏季研修会を開催し、約180人が出席した。今年の夏季研修会の総合テーマは「新元号令和元年・新時代に向けて」とし、食品流通への人工知能の活用や、AI/IoTで変わる食品業界の在り方と働き方改革への対応、人口集中と地方の問題などを取り上げた〔会長インタビュー既報〕
冒頭挨拶に立った野口会長は、「今年は日照不足でとくに鹿児島県は大変な状況だが、会員の山一商会はい現状大丈夫だということでひと安心したところだ。日給連も先ごろ60周年式典を終えて新しい時代に入る。未来志向の研修テーマを吸収し、ぜひ各社に持ち帰ってもらいたい」とした。
懇親会の主幹支部代表挨拶は、東部支部の福島毅春ふくしま社長、乾杯は三宅宏和六甲バター社長、中締めは的埜明世日本水産社長。
「便利・美味しさ」掲げ51品 ―― 極洋
<だんどり上手>縞ほっけ干し切身(骨なし)
極洋は23日、2019年秋の新商品を発表した。新商品はシーマルシェブランド商品5品を含む市販用商品18品、業務用商品33品の計51品。
今回はメインコンセプトに「便利を提案、美味しさ提供」を掲げ、①簡便提案②健康提案③魚の付加価値提案の3つのサブコンセプトを掲げた。簡便提案の主な商品では、業務用冷凍食品で<だんどり上手>シリーズに「縞ほっけ干し切身(骨なし)20g、60g」「干しフィーレ(骨なし)」の骨なし干物をラインアップ。シマホッケを天日塩で定塩処理し、旨みを引き出した。凍ったまま手軽に調理できる。畜肉製品では、「鶏もも薄衣唐揚げ」を投入する。鶏もも肉ににんにく、スパイスを効かせた醤油ベースの味付け。自然解凍対応で簡便性を追求した。寿司種商材では、サーモンのオレンジ色とアボカドの緑色が彩り鮮やかな「サーモンアボカドタタキ」、サーモントラウトとアトランティックサーモン2種のサーモンを使用した「サーモンタタキ」、アナゴとアナゴのたれをイメージした煮凝り風のゼリーを合わせ、扱い易い巻き芯にした「穴子煮凝り風巻き芯」を提案する。また、魚肉ソーセージ風かまぼこの「ととソー(プレーン)」も汎用性の高さが注目だ。
健康提案の主な商品は、主力オーシャンキングに、「オーシャンキング(GF)」をラインアップ。糖質20%オフ、EPA入りで健康訴求を前面に出した。魚の付加価値提案の主な商品では、水産加工品で「わかば丸が獲ったゆず香る鰹たたき」。業務用超低温流通保管品。グループ所有まき網船「わかば丸」が漁獲したカツオを鹿児島で水揚げし、グループの指宿食品で加工した。
業務用冷食では、宮城県石巻市鮎川・網地島地区の契約生産者がこだわりの飼料で養殖したギンザケを使用した「極の銀」。自社調達の大型シマホッケを定塩加工した「定塩しまほっけ」などを提案。家庭用冷食では、すり身と豆腐のふんわり感ある生地でムキエビと3種の野菜をまとめた「シーマルシェふんわりえびカツ」などを投入する。