伊藤会長「次の50年に向け更に発展」 ―― (一社)日本冷凍食品協会・創立50周年記念式典
伊藤会長
17人に冷凍食品産業功労者表彰
(一社)日本冷凍食品協会は5日、東京・丸の内の東京會舘で「創立50周年記念式典・講演会・祝賀会」を開催した。冷食協は1969年7月に当時の冷凍食品普及協会と冷凍魚協会が統合して、社団法人日本冷凍食品協会としてスタート。当時の国内生産量12万tから2017年には160万tを超える規模に成長した。式典で伊藤滋会長は「今や国民の食生活に欠かすことができない、時代が求める食品として定着した」。「次の50年に向けて冷凍食品の価値を継承するともに、冷凍食品産業を更なる発展を目指す」と決意を新たにした。
記念式典で伊藤会長は要旨以下の通り述べた。
当協会は1969年7月、当時の冷凍食品普及協会と冷凍魚協会が一緒になり、社団法人として認可されて以来、創立50周年を迎えることができた。
協会設立の翌年には大阪万博など高度経済成長が続いていた時期である。国民の生活習慣や食生活は大きく変わりつつあった。1964年の東京五輪では選手村で活用された冷凍食品の評価が高まり業務用を中心に普及し始めた黎明期だった。そうした中で1965年に科学技術庁からいわゆる「コールドチェーン勧告」が出された。これを受けて当時の農林省は冷凍食品産業の将来をコールドチェーンの核となると考え、冷凍食品の普及と温度管理の徹底を図るため、通産省と共に当協会を発足させた経緯がある。設立に当たっては日本冷蔵(現ニチレイ)の会長であった木村鑛二郎氏が業界の取りまとめに尽力し初代会長に就任された。会長を13年間務められ、様々な普及啓発事業や冷凍食品自主検査制度の発足などにより業界の礎を築かれた。
次の50年に向けて冷凍食品の価値を継承するともに、冷凍食品産業を更なる発展を目指していく(詳細を本紙に掲載)。
沖縄県に14店舗を出店 ―― セブンイレブン
オープンを待つ来店客が長蛇の列
セブンイレブン・ジャパン子会社のセブンイレブン沖縄は11日、沖縄県那覇市の那覇松山1丁目店を開店し、県内14店舗同時オープンのオープニングセレモニーを開催した。14店舗の同時オープンは今回が初の試みとなった。店舗には開店前から来店客が長蛇の列を作り、オープン時にはスタッフと来店客がカウントダウンを行った。
前日の会見で、沖縄県進出の経緯についてセブンイレブン沖縄の久鍋研二社長は、「県内に専用工場を新設し、全国と同品質の商品が提供可能できるようになったことで、沖縄への進出が実現した。沖縄県は経済成長率、人口共に増加が見込まれており外食や中食へのニーズも高まっている。5年間で250店舗の出店目標は十分達成可能だ」とした。
チキン商材を充実 ―― ニチレイフーズ・秋冬家庭用新商品
まろやか特製ソースごはんにもお酒にも合う一品
ニチレイフーズは、秋季家庭用冷凍食品の新商品15品、リニューアル商品12品を9月1日から発売する。(一部8月1日、10月1日発売)。
秋季も「日本の食卓に、冷凍食品のできること」のスローガンのもと、人々のくらしを見つめた商品開発を推進し、おかず、米飯、お弁当、冷凍野菜の4カテゴリーに新商品を投入する。
おかずカテゴリーには、王道のおかずメニューで「食卓の充実」をコンセプトに、おかずでもおつまみにも使えるチキン商品「ささみソースカツ」、「ひとくち香ばしやきとり」2品を投入。「ささみソースカツ」は、8種類の香辛料が香る、まろやかな特製ソースをかけたご飯にも、お酒にも合う一品。「ひとくち香ばしやきとり」もこだわりの特製だれで仕上げたおつまみ商材。
さらにおかずカテゴリーには、食べ応えのある定番メニューとして、こだわりのとろーりチーズとコクの深いデミグラスソースで仕上げた「とろ~りチーズのハンバーグ」と中種に牛肉20%を使った「ビーフクリームコロッケ」を発売する。
米飯カテゴリーは、豊富なラインアップで「選ぶ楽しさ」を演出、喫食頻度の高い和系の人気メニューをアレンジした「牛すき焼めし」は2種類の醤油と砂糖で甘辛くコク深く仕上げた。
さらに季節感のある具材が引き立つ定番の味わい「トリュフ香る3種のきのこバターピラフ」をラインアップ。名店監修の本格派たいめいけん ドライカレー」は27種のスパイスとハーブの味わいが絶品の商品となっている。具材を混ぜ込んだワンハンド個食米飯、「まぁるい」シリーズ(「焼ビビンバ」「焼カレー」は6月1日発売)に「 焼豚めし」を追加。2個入りの縦長包装。若年層の塾前ごはん、シニア層の夜食など幅広く対応できる。
またお弁当カテゴリーでは、大人需要を取り込む新機軸のメニュー提案と啓蒙活動でマーケットの活性化をテーマに、食べ応えのある食感と香ばしい2種の味噌を使った、“お弁当にGood!(R)”「豚みそつくね」。4種のチーズの芳醇な味わいの同「バジル香る!チーズチキン」を追加。冷凍野菜カテゴリーには、自然解凍の便利さを大容量で提案する「そのまま使える 高原育ち(R)のブロッコリー ボリュームパック」を上市した。
リニューアル品は「サイコロステーキピラフ」「本格焼おにぎり」の米飯2品、「からあげチキン」など“お弁当にGood!(R)”シリーズ5品のほか、グラドリ商材4品と「スイートポテト」。
ミニパック「さぬきうどん」 ―― テーブルマーク・家庭用新商品
通常の1/2サイズ
テーブルマークは10日、19年秋季冷凍食品新商品を発表した。家庭用冷凍食品は新商品12品、リニューアル11品の計23品を9月1日より発売する。
麺類では、便利なミニパックの「ミニパックさぬきうどん6食」(6食入[600g])を新提案。通常の2分の1の1玉100g個包装のミニサイズのさぬきうどん。小腹が空いた時や食事量を気にする、子どもにもちょうどよいサイズ。2玉で通常の量、3玉で大盛りなど食べたい量や食シーンに合わせ多彩な用途で使える。中華麺では「中華麺3食」(3食入[540g])の素材麺を投入。ラーメンに、焼きそばに凍ったまま鍋に入れ締めにも最適だ。
<讃岐麺一番>シリーズには「えび天うどん」(1食入[264g])をラインアップ。サクサクした花咲衣をまとったえび天を、さぬきうどんにトッピングした。関西風のだしが強いコシ、もちもち食感のさぬきうどんによく合う。
ラーメンでは、秋冬に最適な「辛チゲラーメン」(1食[277g])を投入。<麺屋武蔵>監修シリーズには、「魚介豚骨ラーメン」(1食入262g)。二刀流スープがもっちりした太麺によくからむ。釜炊きの豚バラチャーシュー2枚入り。
米飯では、具材をたっぷり使用した秋の「あさりごはん」(400g)と具材の旨みたっぷりの定番の「鶏めし」(400g)の和のごはん2品をラインアップする。食卓商材では、㈱ピックルスコーポレーション「ご飯がススム」とコラボした唐揚げ「国産若鶏のから揚げ 旨辛キムチ味」(250g)を提案。ごはんのおかずだけでなく、弁当、つまみにも最適な1品。
弁当商材では、かぼちゃの煮つけをイメージした「かぼちゃ煮風天ぷら」、国産若鶏のむね肉に黒ゴマ入りの衣をつけ揚げ、味噌だれをからめた「ごま味噌チキンカツ」等4品をラインアップする。
五目あんかけラーメンなど ―― キンレイ・秋冬新商品
9種の具材入り
キンレイは9日、量販店向け冷凍食品秋冬新商品として、<お水がいらない>シリーズより、「五目あんかけラーメン」「横浜家系ラーメン」「塩元帥 塩ラーメン」の3品を発表した。横浜中華街や、横浜家系、関西の人気店監修商品など各エリアで強みを持つラインアップを充実した。発売は8月26日より。
「ちゃんぽん」に次いで人気の「あんかけラーメン」をキンレイが開発。市場の活性化を図った。「五目あんかけラーメン」は9種の具材を盛り付け。野菜は中華料理の技法を参考に鉄鍋で炒め、香ばしく仕上げた。香味野菜と鶏ガラを炊き出し、旨み・香りをつけたとろみのあるスープ。「横浜中華街発展協同組合」監修商品となっている。
「塩元帥 塩ラーメン」は関西地区で人気の塩ラーメン専門店「塩元帥」監修商品。鶏ガラ・昆布・かつお節・野菜などを炊き出し、旨みが調和したコク深い味わいに仕上げた・丁寧に炒め香ばしく仕上げた焦がし玉ねぎと、刻みゆず果肉がアクセントの商品となっている。
「横浜家系ラーメン」は豚骨などをベースに醤油をきかせた濃厚なスープに、醤油をきかせた家系ラーメン王道の味わいを再現。中太ストレート麺を使用した。ラーメンデータバンク監修商品。