「公立展」試食が大盛況 ―― 首都圏市販冷食連絡協議会
試食のためにブース前には大行列が
首都圏市販冷食連絡協議会(市冷協・中村隆志会長=三菱食品)は15日、横浜市・みなとみらいのパシフィコ横浜展示ホールで行われた神奈川県の全公立高校が出展する「全公立展」(神奈川新聞社主催)イベントに昨年に続き出展した。会場内に、冷食試食ブース(18社18品)を設け、冷凍食品の試食を行ったが、生憎の雨にも関わらず想定以上の来場者が集まり、多くの試食品が終了前に無くなるなど大盛況に終わった。高校受験を控える中学生、両親に冷食の美味しさ、バラエティをPR。来年についても継続して実施していく意向だ。
(左から)冷食協・三浦佳子部長、齊藤顕範副会長、中村会長、岡村智顧問、小玉康夫会計監事
市冷協ブースは会場端の休憩コーナー付近に設置。タイトルに「がんばれ受験生!家族を冷凍食品でサポート」を掲げ、賛助会員メーカー18社が1品づつ計18品の試食提供を行った。今回は前回の反省を踏まえ試食提供のオペレーションを見直したため、スムーズな提供ができたが、それゆえに試食提供数が増えたこともあり、当初各社2000食程度試食を用意したが、一部メーカーでは早々に試食品が無くなるなど予想以上の反響となった。(詳細を本紙に掲載)
社長に冨田副社長 ―― 大冷
大冷は18日、取締役会で代表者及び役員異動を決議した。代表取締役社長に冨田史好副社長が就任。齋藤修社長は取締役会長に就任した。6月18日付。(詳細を本紙に掲載)
売上微減も増益に ―― 日本ハム冷凍食品・鶴田社長
日本ハム冷凍食品の鶴田道太社長は10日、東京品川の同社本社で会見を行い、前3月期業績および今後の方針について要旨以下の通り語った。
前期は売上については若干前年を割った。ただし、最終利益については販売経費、中でも販売手数料、広告宣伝費を費用対効果を見ながら削減したこと、また各商品の利益率が上がったことで増益になっている。
昨年1年の冷凍食品のマーケットを見ると調理食品は前年を若干割り込んでおり、ここ何年か右肩上がりできたが少し踊り場にあると捉えている。ただし、冷凍食品は今後、人口が減少し、ライフスタイルが変わっていく中で、調理時間の短縮という点でも今後伸びていくと考えている。
そういった状況の中、昨年、当社では弁当に力を入れたが、夕食のおかずで商品が育たなかった。各カテゴリーの状況では弁当が前年を上回った。「エビチリ」「チンジャオロース」といった商品が伸びており、「エビチリ」については「その他冷凍中華惣菜カテゴリー」ジャンルで2018年度POSデータNo.1となった。6月よりNo.1マークをパッケージに付けさせていただいている。また〈中華の鉄人陳建一〉シリーズに代表される中華おかずもほぼ前年並みとなった。一方で唐揚げ、ハンバーグを主体とする夕食のおかずが前年を割り込んだ。また、前年よりも悪かったのがPBや留め型だ。ここがお客様ニーズをしっかりくめず、社内的にもスピーディーに動けなかったことで非常に大きく落ち込んでいる。アレルギー対応商品〈みんなの食卓〉、これは前年比2割近い伸びとなっている。(詳細を本紙に掲載)
冷食は4品を投入 ―― 宝幸・新商品
自然解凍の焼売
宝幸は2019年度冷凍食品新商品として4品を発表した。生産は筑西工場。売上目標は2億5600万円を見込む。
しゅうまいでは「焼売~ポーク~」(700g(50個)×6袋×2合、発売中)と「同~シュリンプ~」(同、7月発売)の2種類の商品を投入。弁当の添え物ではなく「主役」への昇格を図った。ポークは時代のニーズに対応した自然解凍しゅうまい。原料は豚肉のみを使用し、醤油ベースで味付けした。シュリンプは製品中にえびを約13%配合し、シュリンプオイルや蝦醤(シャージャン)で風味付けした。
宝幸らしさを追求したチーズ使用商品ではワンハンドで気軽におやつとしても食べられる「濃厚チーズのサクッとロール」(360g(20本)×10袋×2合、発売中)を投入。サクッとした皮の食感と濃厚なチーズの風味が特長の商品に仕上げた。「のびーるチーズフライ」(450g(30個)×8袋×2合、7月発売)はモッツァレラチーズを使用し、のびるチーズフライに仕上げた。食感やSNS映えを意識した商品となっている。