各社の強みと経営資源を相互に活用 ―― ニチレイ大櫛社長
ニチレイの大櫛顕也社長、ニチレイフーズの竹永雅彦社長は2日、東京・東銀座の本社で会見し、自社の今後の方針、新社長就任の抱負について語った。大櫛社長は、各事業会社の自立性を尊重しながら各社の強みと経営資源を相互に活用することで、顧客の期待を超える新しい価値を生み出していく方針を表明した。竹永社長は、ブランド力の向上と収益基盤の強化などに取り組むと共に、社員一人ひとりが積極的にチャレンジできる企業を作っていきたいとした。(談話の詳細を本紙に掲載)
新レイアウトの導入を前倒し ―― セブンーイレブン
井阪社長
セブン&アイ・ホールディングスは4日、東京都千代田区のベルサール半蔵門で開催した2019年2月期決算会の席上で、セブン―イレブン店舗に導入を進めている冷凍食品売場などを拡大した新レイアウトの切り替え日程を、当初の予定から1年前倒して2020度内に1万2010店の切替を完了させる方針を表明した。
今年度は導入店舗数を当初予定の約3200店から6000店に拡大し、20年度に残りの約2610店を切り替える。
なお、同会ではこれまでに新レイアウトを導入した店舗について、日販が平均1万4200円向上したと説明した。部門別では、冷凍食品の伸び率が平均約4100円で最も高かった。2位は米飯の約2000円、3位はサンドイッチの1700円だった。
説明に当たった井阪隆一社長は「新レイアウトの導入によって既存店の売上が伸びる効果が表れている。スピードを上げて取り組みたい」とした。
また、同会では今年度の出店計画についても触れ、これまで同社が取ってきた大量出店政策を見直して、既存店の強化に力を入れる方針を示した。今期の新規出店を前年度比約500店減の850店に絞り、その分の投資を前述の新レイアウトへの切り替えやセルフレジの導入など既存店の強化に充てる。既存店への投資金額は、今年度の設備投資予定額1450億円のうち、約6割を見込む。(詳細を本紙に掲載)
新生「F―LINE」発足 ―― 味の素物流など5社
深山社長
1日付で食品メーカー5社の共同出資により、味の素物流など物流会社5社の物流事業を統合して誕生した新生「F―LINE」は1日、東京・品川のグランドプリンスホテル高輪で発足式を開催した。
開会に当たり挨拶した深山隆社長は、「新生F―LINEは本日から自立した物流会社として走り出した。一刻も早く統合各社で培ってきたノウハウ、機能、人材の融合を図り永続的な物流競争力を実現する。そのためには3つのミッションを行う。一つ目は、「物流の整流化」を徹底的に図る。ムダ、ムリ、ロスを徹底的に排除し、本来の正しい順序で物流工程が流れるようにする。二つ目は、食品、日用品等各業界における物流関連プラットフォームを創り上げる。業務の仕組化、受発注ルール化等を図り、それらを導入実現する。三つ目は、人材開発、設備投資、物流R&Dにより我々の基礎能力を高めていく。これら3つのミッションで未来の物流『超・物流』を目指していく」とした。
同社は、味の素(出資比率45%)、ハウス食品グループ本社(同26%)、カゴメ(同22%)、日清フーズ(同4%)、日清オイリオグループ(同3%)の5社の共同出資により、味の素物流を母体として、カゴメ物流サービス、ハウス物流サービス(事業の一部)、F―LINE、九州F―LINEの事業を統合した。
MUJI旗艦店開業、冷食売場で57品種を展開 ―― 良品計画
冷食はリーチイン8扉で
良品計画は4日、東京・銀座三丁目に世界旗艦店「無印良品 銀座」レストラン「MUJI Diner」、および「MUJI HOTEL GINZA」を開業する。
フロア構成は、「無印良品」が地下1階から6階まで。7階から10階までがホテルとなっている。
この内、物販は1階から5階で、食品売場は1階に有楽町店比134%に拡大して展開。冷凍食品、日替わり和食弁当、生鮮品、ドライ商品や調味料などを揃える。
冷凍食品売場は、リーチインショーケース8扉で、無印良品PBのみ57種類を陳列。売れ筋商品の「キンバ(韓国風のりまき)」(8切、税込490円)をはじめとする冷凍米飯や、黒豚餃子などの点心、200gパックの惣菜などをラインアップする。