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今週のヘッドライン|2019年4月第1週号

マリンフーズに冷凍食品事業の一部を移管 ―― 宝幸

 宝幸はこのほど、4月1日付で水産商事部の全て、および冷凍食品事業の一部をグループ会社のマリンフーズに移管することを明らかにした。今回、宝幸からマリンフーズに譲渡されるのは、水産商事部の全ての商品および水産関連の冷凍食品。関連部署もそれに付随して移動する。
 宝幸は今後、筑西工場の焼売、チーズ加工品、包餡製品等に絞って宝幸ブランドでの冷凍食品の販売を継続。NB品は30~40アイテムに縮小していく。筑西工場生産品以外でマリンフーズに譲渡しない品群については3月末をもって全て販売終了に。宝幸の2017年度冷食売上高は106億4000万円だが、フライ品など水産関連品を移管することで大幅な縮小となる。
 なお、今回の冷凍食品事業の縮小に伴い、各拠点で行っていた冷凍食品の受注業務を4月1日より関東支社(大崎本社ビル)に集約していく。物流面での変更はない。

「グローバルイノベーションセンター」竣工 ―― ニチレイバイオサイエンス

武永社長
武永社長

 ニチレイバイオサイエンス(武永正人社長)は3月22日、埼玉・狭山市に建設した「グローバルイノベーションセンター」の竣工式・施設見学会を行った。竣工式で、事業概要および施設説明会を行った武永社長は要旨以下の通り述べた。
 当社の主な事業は、分子診断薬事業、迅速診断薬事業、機能性素材事業、バイオ医薬品原料事業の4つ。国内で進行する高齢化、世界における人口増を背景に4事業の市場の継続的拡大が進んでいる。また、個別化医療、再生医療、遺伝子検査など医療技術の発展は急速だ。この環境の中、この度竣工した当社グローバルイノベーションセンターは、現在、将来において求められる新たな価値の創造を実現する施設を目指した。

センター外観
センター外観
 設立に当たり①コア技術の進化とイノベーションの創出②高品質化と低コスト化の実現③安全性と快適性に配慮した環境④地球にやさしく環境との調和を重視する、の4つをコンセプトとした。
 具体的には、①に関しては、研究開発と生産が積極的にコミュニケーションとれるようにオフィスを1つにし、フリーアドレスにした。そこにカフェスペースやリラックスするための個人用スペースを設け、そこに学術冊子、専門書籍を常置することで、創造的で活発な思考と活動によって技術のユニークな進化を実現することを目指した。また、外部との情報交換を積極化するため、ウェブ会議室を2部屋、150人収容できる大会議を設置した。
 ②に関しては、生産ラインの、新増設・変更に柔軟に対応すべく各製造室を大きく設計。各階の製造室にバックヤードを設け生産と並行して生産装置の準備、調整ができるようにした。(詳細を本紙に掲載)

Pathcom社(米国)を買収 ―― ニチレイバイオサイエンス

 ニチレイバイオサイエンスは3月19日、医療機器会社Pathcom Systems Corporation(米国カリフォルニア州)の買収を3月18日に完了したと発表した。Pathcom社は、がんの診断に使用される医療機器の開発・生産、および米国、欧州、中国への販売を行っている。
 ニチレイバイオサイエンスは、がんの診断薬と治療方針を決定するコンパニオン診断薬の事業を成長の柱としており、今回の買収により同社は、医療機器と診断薬の開発、生産、販売を一体で運営する。また、米国における診断薬事業を推進し、グローバルな事業展開を目指していく。(詳細を本紙に掲載)

トオカツフーズを子会社化、惣菜・冷食拡大図る ―― 日清製粉グループ本社

 日清製粉グループ本社は3月26日開催の取締役会において、同社関連会社であるトオカツフーズの普通株式51%を同社以外の既存株主から取得することを決議し、株式譲渡契約を締結した。今回の株式取得により2020年3月期において、トオカツフーズは同社の連結子会社となる。
 同社は2019年7月4日付で、トオカツフーズの発行済株式11万3725株のうち、有限会社ティービーシー並びに法人2社および個人2名が保有する5万8000株を株式譲渡の方式により取得予定。同取得により、同社はトオカツフーズの全株式を保有することになる。
 日清製粉グループ本社は、中食・惣菜事業を成長分野の一つと位置づけグループの主力事業に育てるべく取り組んでおり、2012年12月にトオカツフーズと資本業務提携を行い、2016年1月に調理麺のサプライヤーであるジョイアスフーズを子会社化していた。(詳細を本紙に掲載)

会社所在地

〒160-0008
東京都新宿区三栄町24番地
黒田ビル2階