冷凍食品新聞社 発行日(週刊・毎週月曜日)購読料1年33,600円(+税)昭和44年6月19日第三種郵便物認可

今週のヘッドライン|2019年3月第4週号

米国にニチレイフーズ生産子会社を設立―― ニチレイ

 ニチレイは19日開催の取締役会で、ニチレイフーズが、米国ワシントン州に生産子会社(Amy FoodLLC.、代表石橋康治)を設立することを決めた。会社設立は4月(予定)。資本金は1740万USAドル。
 同社では、米国内でのアジアンフーズの冷凍食品市場が伸長する中、現地子会社InnovAsian Cuisine Enterprises社(イノバジアン社)において商品開発や販売を進め売上を拡大してきた。今回生産子会社を設立することで生産機能を強化、更なる拡大を図る意向だ。生産子会社による新工場設立の予定等は未定。
 同社の海外事業(タイ、北米)の第3四半期までの業績は、売上高242億1700万円(前年同期比2・7%増)と好調に推移している。増収要因として「米国子会社のInnovAsian社のアジアンフーズ市場向け冷凍食品の積極的な販促や個食向け新商品の投入等により取り扱いが増加したため」としており、生産子会社設立により事業拡大を加速させる。(詳細を本紙に掲載)

グローバル冷凍食品戦略部を新設、担当部長に倉田常務 ―― 味の素

 味の素は4月1日付の機構改革・人事を発表した。食品事業本部内にグルーバル冷凍食品戦略部を新設。部長には、倉田晴夫常務執行役員食品事業本部副事業本部長が就任する。(詳細を本紙に掲載)

定番の強化を継続 ―― 春の業務用新商品

 2019年春夏向け業務用冷凍食品新商品・リニューアル品が出揃った。調理現場、また店舗における人手不足が加速する中、今春も基本となるのは時短・簡便ニーズへの対応。チャネルでは介護・老健向けの提案が充実し、減塩、糖質オフといった健康ニーズに沿った商品提案も目立ってきた。各社、ジャンルを絞り込み強みのある商品の横展開、さらなる品質の向上を図るのもここ数年の傾向だ。値上げの影響にも配慮しつつ、10月には消費増税も控える中、主力品の可能性を広げつつ手堅く需要の底上げを図っていく。(詳細を本紙に掲載)

春の業務用新商品

新店等で冷食売場を拡大 ―― ファミリーマート

佐藤常務
佐藤常務

 ファミリーマートは19日、東京・有明の東京ビッグサイトで開催した上期商品戦略説明会の席上で、新店・改装店に冷凍食品売場などを拡大する新レイアウトを導入し、業務用電子レンジ対応品の開発も進める方針を示した。
 新店の冷凍売場はリーチインを1面分拡大し、標準フォーマットをリーチイン什器4面分(冷凍飲料、アイス含む)と平台アイスケース1面分に変更する。リーチインの陳列商品を51SKUから73SKUに増やす。改装店は、リーチイン什器が2面分の店舗について、3面分に拡大する。
 今後の商品展開については、家庭用・業務用のレンジで調理できる冷凍食品の開発に取り組む。また、惣菜、冷凍フルーツ、冷凍素材品などを強化する。

惣菜、素材などを強化
惣菜、素材などを強化
 佐藤英成常務執行役員は、「新レイアウトの実証実験を30店舗程度で行ったところ、日商が向上する効果が見られた。冷食の購入層は客単価が高くなる。積極的に強化したい」とした。
 佐藤常務は、「店頭で温めてその場で食べられる1食完結型のカップ入り冷凍食品は、今後需要が高まる。そのような機能性を持つ冷食は未だ市場に少ない。冷食業界を挙げて取組を進めて欲しい」として、業界全体で技術開発を進めるよう呼びかけた。(詳細を本紙に掲載)

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