ドラッグストア躍進 ―― 冷食協・仕向先実態調査
(一社)日本冷凍食品協会は「冷凍食品仕向先実態調査」を5年ぶりに実施、このほど結果報告書をまとめ公表した。業務用では、売上が伸びているルート、今後特に重視するルートともに「介護・福祉施設」、「医療施設」と医療、介護関連の需要拡大が見られる。一方家庭用は、売上が伸びているルートが「ドラッグストア」で、今後重視するルートも「ドラッグストア」との回答が多く、ドラッグの躍進ぶりを印象づけた。
調査対象は冷凍食品卸売業者385社(業務用2980社、家庭用105社)、有効回答回収率は、業務用で37.1%、家庭用34.2%
業務用冷凍食品の仕向先で売上が伸びているルートは、「介護・福祉施設」と回答した企業が50.5%、「医療施設」が42.3%と医療・介護関連の回答が多い。次いで「ホテル・結婚式場」(20.6%)、「量販店」(16.5%)と続くが、量販店は前回より低下した。
売上が減少しているルートは、「学校給食」(「喫茶店(独立系)」、「ケータリング業」、「ファーストフード」の順。
家庭用冷凍食品の仕向け先で売上が伸びているルートは、「ドラッグストア」が50.0%と最も多く、次いで「GMS・SM」(23.5%)、「ディスカウントストア」及び「生協」20.6%と続く。前回調査に比べ大きな増加となったのは「ドラッグストア」34.2ポイント増、「ディスカウントストア」及び「生協」の18.0ポイント増、「コンビニエンスストア」の14.7ポイント増。
売上が横ばいのルートは、「GMS・SM」が38.2%と最も多く、次いで「生協」23.5%、「一般食料品店」20.6%となっている。売上が減少ルートは、「一般食料品店」が41.2%と最も多く、次いで「GMS・SM」26.5%、「百貨店」14.7%となった。(詳細を本紙に掲載)
新たに洋風惣菜シリーズ ―― 日清フーズ・家庭用新製品
トレー入りで
日清フーズは3月1日より、2019年春の家庭用冷凍食品として新製品11品、リニューアル品7品の計18品を発売する。売上目標は28億円。
今回、同社が新たに提案するのは冷凍洋風惣菜シリーズ<Smart Table>。惣菜ニーズの高利を背景にレンジ調理のトレイ入りタイプの商品として食卓の1品、おつまみ商品としても提案していく。
ラインアップは「7種の野菜がうれしい カポナータ」「同 バーニャカウダ風」「濃厚ソースで食べるラビオリ&完熟トマトソース」「濃厚ソースで食べるラビオリ&チーズクリームソース」の4品。価格はオープン。想定売価は300円前後。
個食パスタでは主力の<マ・マー THE PASTA>に「トマトの旨みあふれる アマトリチャーナ」「国産キャベツの ペペロンチーニ」を追加。人気のトマト系、オイル系の2品を発売する。<マ・マー超もち生パスタ>にも「小柱と枝豆の爽爽レモンクリーム」「あさりの旨辛ペペロンチーニ」を追加し、バリエーションを拡大する。
高付加価値ブランド<青の洞窟>にはレギュラータイプにトマト系の「菜園風 完熟トマトソース」、生パスタにクリーム系の「生パスタ 魚介のクリームソース」を投入する。
<マ・マー大盛りスパゲティ>シリーズは新たに「バター醤油風味」を追加し、全品、縦型パッケージへリニューアル。店頭での存在感アップを図る。
もち麦リゾット、秋に機能性表示食品へ
「マ・マー わたし思いの もち麦リゾット 完熟トマトソース」「同ポルチーニクリーム」は従来よりも「もち麦」を使った製品であることが伝わりやすいパッケージデザインに変更した。
また秋にはテレビCMの投入し、大々的にプロモーションしていく他、秋には「機能性表示食品」としての展開を予定している。
朝食シーンに焦点 ―― 日本製粉・家庭用新商品
有職女性に狙い
日本製粉は4日、2019年春夏家庭用冷凍食品として新商品10品を発表した。発売は3月1日。売上目標は20億円。
今回、同社が食シーン対応型商品として<よくばり>シリーズに新たに投入したのが食事系アイテムの「オーマイ よくばりプレートモーニング パンケーキ&ホットサラダ」とスイーツ系アイテムの「同 ワッフル&ミートオムレツ」の2品。トレー入りで「朝食シーン」にフォーカスした新シリーズを投入する。メインターゲットは有職女性。
個食パスタでは圧倒的な具材量が支持を得ている<オーマイ 具の衝撃>には外食でも人気のテイスト「ボンゴレビアンコ」を追加。シリーズ全5品で提案していく。
また主力の<オーマイプレミアム>には野菜を50g以上使用した「彩々野菜 3種野菜のジェノベーゼ」、人気のチーズクリームを商品化した「スモークチキンのチーズクリーム」を投入する。
大盛りタイプのトレー入りパスタ<オーマイBig>には「かにトマトクリーム」を追加する。
スナックではハニーメープルシロップ付きの「オーマイ ふんわりホットケーキ2枚入」を新たに投入。弁当向けでは「オーマイ 2種のスパゲッティ ナポリタン&焼きそばソース味」「同 お弁当 ナポリタンスパゲッティ」「「同 お弁当 たらこスパゲッティー」の既存シーズを見直しさらなるシリーズ強化を図った。パッケージでは「国内製造」をよりわかりやすく表記し、訴求していく。
新社長に吉田氏 ―― 日清食品冷凍
吉田新社長
日清食品ホールディングスは5日開催の取締役会において執行役員兼日清食品冷凍社長に吉田広之米州総代表兼ブラジル日清会長の就任を決定した。4月1日付。多部田雄司執行役員兼日清食品冷凍社長は3月31日をもって退任する。(詳細を本紙に掲載)