食の主役化を推進 ―― キユーピー・第9次中計
長南社長
キユーピーは11日、東京・渋谷の同社本社で2019-2021年度キユーピーグループ中期経営計画(第9次中計)を発表した。新中計では国内での持続的成長と海外での成長加速を実現。国内では調理・調味料、サラダ・惣菜、タマゴの3事業に集中し、‘食の主役化’を推進していくとともに、海外では中国・東南アジアを中心に展開を加速していくことを発表した。事業区分も変更し、新たな体制で臨む今年は創業100周年も迎える。環境変化に対応し利益を創出する力を高め、国内、海外でさらなる存在感を発揮していく。
第9次中計においては従来の事業区分も変更。調味料事業は加工食品事業に含まれていたアヲハタ㈱以外を調味料事業に移管するとともに、名称を調理・調味料事業に変更する。加工食品事業のアヲハタ㈱については「フルーツソリューション事業」として独立させる。また、物流システム事業に含まれていた賃貸に係る取引を共通事業に移管し、物流事業に名称を変更していく。
重点指標としては21年11月期で営業利益率6・5%以上(18年11月期5・8%)、ROE8・5%以上(同8・1%)、国内3事業事業利益率8・8%(同8・0%)、中国・東南アジア売上成長率(年平均伸長率)110%以上を目指す。
業績目標は21年11月期で売上高5850億円(前年同期比0・7%増)、営業利益380億円(同4・7%増)、経常利益390億円(同4・4%増)。
国内では最適生産体制の構築を図り、8~10次中計で約20拠点を集約・統合。海外事業ではマヨネーズ、深煎りごまドレッシングを世界戦略商品に位置付け、サラダ需要の拡大・深耕を図る。
説明に当たった長南収社長は「中期経営計画では国内の持続的成長と海外での成長加速を実現していく。第9次中期計画の初年度に当たる2019年は当社の創業100周年となり、次の100年を見据えて利益を創出する力を高めていく。「2030ビジョン」ではマヨネーズとドレッシングを中心にさらなるタマゴの魅力を世界に広げるため、メニューなどの提案力や技術力で食卓を楽しくすることができるようなサラダとタマゴのリーディングカンパニーを目指していく。第9次中計はこの「2030ビジョン」へ向けた第1ステージと位置づけ得意な分野を目指すとともに社会的な課題にも取り組んでいく」とした。(詳細を本紙に掲載)
肉ぶっかけうどん ―― テーブルマーク・家庭用新商品
甘辛く味付け
味の素冷凍食品は春の家庭用新商品5品とリニューアル品13品を2月10日(一部24日)から テーブルマークは、19年春夏の家庭用冷凍食品として新商品12品、リニューアル15品の計27品を3月1日より発売する。
冷凍麺では、夏場のレンジ調理に対応する具付麺など3品を投入する。具付麺では、トレー入り商品として「讃岐麺一番肉ぶっかけうどん大盛り」を投入。甘辛く味付けした牛肉の旨みと甘みが、もちもちしたうどんに良く絡む。1人分370gの大盛り。トレー入りで外装のままレンジ調理が可能。「麺屋武蔵」監修第2弾として夏場にピッタリの「麺屋武蔵監修辛まぜそば」を投入。唐辛子と魚介のインパクトある辛みと旨みが食べ応えのある太麺に絡んだピリ辛の汁なし麺。1人分390g。トレー入りで外装のままレンジ調理が可能。素材麺では、ストックに最適な「稲庭風うどん5食」を追加する。
米飯では春を感じる和風米飯として「あさりごはん」と懐かしの味で大容量の「焼めし600g」も投入する。
食卓商材では、<今日のもう逸品>シリーズに豆板醤やオイスターエキスで調味した麻婆たれをかけて美味しく仕上げた「麻婆なす」、カラッと揚げた白身魚が美味しい「白身魚と野菜の黒酢あん」をラインアップ。
またハンバーグ商材として「レンジで旨ハンバーグ」を投入する。食卓にも弁当にもピッタリサイズ。トレー入りでハンバーグと付け合わせのフライドポテトとインゲン入り。
弁当商材では鹿児島県産の卵を使ってふっくら仕上げた「ハムエッグ風」、ジューシーな国産若鶏を使用した「チキン串カツ」、「たっぷりコーンフライ」など4品を発売する。
甘酢あんミートボール ―― ケイエス冷凍食品・家庭用新商品
弁当にぴったり
ケイエス冷凍食品はこのほど19年春の家庭用冷凍食品新商品として、国産肉ミートボール(甘酢あんかけ)4個×3袋」など5品、リニューアル(パッケージ)4品を3月1日より発売する。
主力のミートボールでは、「国産肉ミートボール(甘酢あんかけ)4個×3袋」(4個×3袋[153g])。国産肉(鶏肉・豚肉)を使用した弁当にピッタリサイズのミートボール。4個×3袋入りの便利な小分けパックで、自然解凍でも美味しく食べられる。鶏つくね串では、「きんぴら入り国産鶏鶏つくね串(照焼)」(5本[110g])を期間限定で発売。国産鶏肉を使用したつくねに3種の野菜を加え、一味入りのたれをつけて香ばしい照焼にした。
弁当商材では、「たらこマヨ&ポテト」「チキンとトマトソースのオーブン焼き」の2品を投入する。「たらこマヨ&ポテト」(4個[86g])は、北海道産のじゃがいもとたまねぎを、たらこマヨネーズ風味に味付けした。便利な紙カップ入り。「チキンとトマトソースのオーブン焼き」(6個[108g])は、国産鶏肉(成型肉)にトマトソースとパン粉をかけ、オーブンで焼き上げた。ノンフライで1個当たり26kcal。弁当に最適な商品だ。
女性、シニアへ健康訴求 ―― ヤヨイサンフーズ・新商品業務用
まごわやさしい11品目のしんじょ
ヤヨイサンフーズはこのほど、2019年春商品34品(うちリニューアル6品)を発売した。今回は①健康訴求商品へのチャレンジ②産地訴求など、原料付加価値のある商品の開発-を推進。シニアに向けた健康訴求商品として、バランス、塩分、食感に配慮した「まごはやさしい11品目のしんじょ」を、30~40代女性に向けた健康訴求商品としては「鶏むね肉と4種野菜のチョップドバーグ40」を投入した。
期間限定の温惣菜向け商品としては春向けに「(袋)駿河湾産桜海老入りクリーミィコロッケR」「九州産キャベツの包みメンチカツ」「ごろっと具材入り和風ハンバーグ(たけのこ)」、夏向けに「(袋)JAふらのアスパラとベーコン入りクリームコロッケR」「北海道産とうもろこしのメンチカツ」「ごろっと具材入り和風ハンバーグ(えだまめ)」など売場に季節感や目新しさを提案するアイテムを展開。米飯向けには「ホエー豚重の具(広東風うま塩味)」「同(おろし焼肉柚子風味)」を追加した。
人手不足によりニーズの高まる冷惣菜向け新商品としては、<デリグランデ>に続く新規商品として<洋風米飯>シリーズが登場、「とろとろたまごのデミオムライス」「こんがりチーズの焼きカレー」「アンガス牛のミートソースドリア」「博多明太子のクリーミィドリア」の4品を揃えた。
自社基幹カテゴリーにおける技術開発ではハムカツカテゴリーにおいて‘厚切りタイプ’に注力。新商品「リオナソーセージカツ100(チーズ)」を投入するとともに、「ガブうまハムカツ105」のアピアランスを向上させた。コロッケには「北海道産男爵の包みコロッケ80(王風カレー)」「NEWとろけるクリームコロッケ(3種のチーズ入り)」を追加した。
学校給食・産業給食向けでは、おかずの強化を図り「安心素材コーン焼売30/18(鉄・Ca)」「真空安心素材コーン焼売(鉄・Ca)」を投入。行事食では「ひなまつり桃の花ゼリー(鉄・Ca)」を新食感にリニューアルした。
外食市場向けでは①簡便調理性に配慮した商品の開発②原料訴求による差別化した商品の開発を行った。
今回発売する「レンジで簡単焼き餃子(三元豚使用)17」は、あらかじめ焼き目をつけた餃子で、袋のまま1分30秒の電子レンジ調理で提供が可能。ジューシーでうまみのある生地に仕立てた。鶏肉加工品では鹿児島県産「赤鶏さつま」を使用した鶏肉加工品2品、「赤鶏さつまのスモークサーモン(スライス)」「赤鶏さつまの蒸し鶏(スライス)」を発売する。
パスタシリーズ